山と酒と音と飯

登った山と飲んだお酒と聴いた音楽と食べたメシについての備忘録

カミツキガメのレバーはデカいスッポン味だった

昨年に続き、「東京でとって食べる生活」

のトモ君に誘われ、カミツキガメ釣りに行って来ました。

 

フェモラータオオモモブトハムシ同様、その食味の良さから野食家達の心を捉えて離さないカミツキガメ

 

印旛沼水系で異常繁殖し、その生息数は2019年時点で16,000匹とも言われ、毎年行政が駆除活動に力を入れています。

 

カミツキガメ捕獲作戦スタート 印旛沼周辺に1万6000匹

(2019年駆除開始のニュース)

 

ミドリガメよりも大きくなる事もあり、獰猛さと雑食性から生態系を脅かす存在として危惧されている一方、夜行性で人目につく事が少なく、此処まで生息数が増加してしまったものと思われます。

 

と言う事で、今年の行政の駆除作戦が始まる少し前、4/27(土)〜28(日)でカミツキガメ釣りに行って参りました。

 

昨年の経験から、流れの強い本流より、流れが緩く、水温が高い支流や水路の方に生息している率が高いと言う学びを得ている為、今年は対象を支流に絞っての捕獲に臨みました。

 

捕獲編

午前11:30、レンタサイクルを借りて捕獲エリアの調査を開始🚲

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ここから3時間、印旛沼エリアを隈なく探索し、捕獲ポイントに当たりを付けて行きます。

 

 

 

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(Neko Nihiki)

 

沼から流れ出た河川域一帯を調査。

この日は夕方から強い雨に見舞われました。気温が下がり、雨曝しでは危険と判断し、一時屋内に避難。

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日没前後に雨が上がり、再び行動開始。

再度場所の設定に検討を重ねます。

 

今回の私の仕掛けは6号ナイロンにサルカンとイシダイワイヤー+太刀魚針と言う組み合わせ。ウツボ釣りとほぼ同じです。

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餌は鯖の塩漬け。水分を抜いて餌持ちを良くしてあります。

これで流れの緩い所を狙って行きます。

 

日没後、二手に分かれて竿をセットし、1〜2時間に一度、仕掛けの確認を行います。

我々のチームは1〜2つの支流に絞り、その支流を徹底的に釣る作戦で臨みました。

 

開始から3時間、トモ君チームから早くも釣れたとの報告が入り、メンバー全員に衝撃が走りました。

 

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なかなかの大きさ。

これだけのサイズの亀が人目につく事なく棲息しているのだから驚きです。

水温が低い為、昨年以上に亀の動きが鈍い印象を受けました。まだ活性が上がっていない様子。

 

その後、見回りを続ける中で、我々の仕掛けにも異変が。

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ワイヤーがグズグズに齧られている仕掛けと、ワイヤーと針の間のサルカン部分を噛みちぎられて逃げられた仕掛けがそれぞれ見つかりました。

 

いる...!此処には確実にいる...!

 

縦からの噛み合わせに弱い、針と繋げたサルカン部分を噛みちぎられるとは。これは想定外でした。ウツボとは違いますね。

 

急いでワイヤーを交換し、再度同じ場所に仕掛けを投入したものの翌朝まで当たりは一切無く終わりました。

 

結局、釣果は4人で夜通し粘ってトモ君チームの1匹だけに留まりました。

4月末では水温と外気温がまだ低く、活性が低かったのが、要員として考えられます。

 

また私のチームの仕掛けたエリアは、流れは緩いものの、カミツキガメが姿を隠すには水深が浅過ぎました。体高を考えると水深は50〜60㎝くらいあった方が良いのかもしれません。

それでいてカメが地上に攀じ登り易い様、川岸の傾斜がなだらかで草に覆われている事、水温が高い事等が条件に上がって来るのでしょう。

 

加えて仕掛けの作り方も極めて肝要。来季挑戦するとしたらワイヤーと太刀魚針は止めて、もう少し小振りのイシダイ針にPE10号、ナイロン20号と言った、とにかく硬くて頑強な糸を直付けして、サルカン部分との距離を離して臨むべきだと思いました。

 

さて、印旛沼を離れる前に止め刺しに移りましょう!

カミツキガメはご存知の通り特定外来種である為、生体の持ち運びが禁止されています。釣り上げたら、そのエリアを離れる際に速やかに止め刺しを行います。

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今回は活性が低かった為、暴れられる事なく処理できました。
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関節部分の切り離しは金切鋏を使用。ウツボの頚椎切断やカミツキガメの止め刺し等、ゴッツイ獲物に対しての汎用性が高いので金切鋏は捕獲現場ではマストアイテムですね✂️

いつも通り、切断されてなお頭も胴体も元気に動き回ります。クーラーボックスに封印。

 

帰り際、土手にイタドリとノビルとハルジオンが生えていたのでお土産用に摘んで帰ります。

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この周辺のイタドリは誰も摘んでいないらしく、凄まじい伸び具合でした。

 

調理編

その後はトモ君のお家まで行き、今回の釣果に全く貢献していない私も、カミツキガメを頂ける運びとなりました。ありがてえありがてえ( つ᷄.̯σ̣̥᷅ )

 

首切断から7時間経過してなお、動きます。すんごく動きます。

 

「良いか。お前は7時間前、確かに死んだ。頼む、静かに眠ってくれ。この世をさ迷って何になる...」

 

己の死に気付かずに足掻いている姿を眺めると「夢」の中隊長的なアンニュイな気持ちになって来ます。

 

が、気にせずどんどん捌きましょう。

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テレサ君が3000回ぐらい引っかかれながら解体。

雑菌、寄生虫のリスクを無くす為に使用器具の煮沸消毒等は欠かさず行いましょう。

 

さて実食!昨日の索敵開始から既に27時間が経過しています。腹減りました。

 

肉は唐揚げ、内臓は素茹での状態で頂きます。

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・・・

 

 

 

・・・・

 

 

 

・・・・・

 

 

 

 

肉っ!!旨ーーーっっ!!!

くどく無い脂っ気とコラーゲンで超ジューシー!且つジャキジャキとした亀肉独特の歯触り!

 

いつも自分でスッポンを買って捌く時、勿体無くてだいたい全部鍋にしてしまうので、唐揚げで亀を食べるのは初めてでした。この食べ方は旨い。DPZの記事で平坂さんがスッポンの唐揚げを推されていましたが、実に納得です。量が取れたら是非ともやりたい。

 

続いて素茹でした内臓㌠を頂きます。

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左上から右回りで肺、レバー、キンカン、脂肪、不明。

 

先ずはレバーから。

清潔な水で育てられた養殖のスッポンと違い、泥沼で育ったカミツキガメを泥抜きせずに持ち帰って来たので若干(超絶)不安が漂います。

 

・・・

 

 

・・・・

 

 

・・・・・・

 

って、旨い!!!!!!!

 

臭みなし!!!

 

全くなし!!!

 

スッポンのレバーと変わらぬ濃厚な旨味が広がります。

亀のレバーって、牛や豚とくらべるとレバーの香りが弱いんですよ。口に入れた瞬間は「アレッ?」っと、一瞬物足りなく感じるかもしれないけれども、その直後に牛豚レバーの数倍濃ゆい旨味がドッと押し寄せて来るんです。

レバーの中では1番好きかもしれない。レバー史に残る逸品ですよこれは。

スッポンだと、レバーが小さ過ぎて貴重なのですが、カミツキガメはサイズも大きいので沢山楽しめます。

 

 

もー!超旨い!旨いよ!旨い!(語彙力)

 

続いてキンカン。亀の卵はどんな菌がついてるか分からないので念入りに火を通しましょう。

 

って、キンカン旨ーーっ!!

 

亀卵特有のザラついた舌触りですが、このサイズのキンカンなら気にせず食べられますね。

 

何より卵黄の旨味が濃い。鶏卵の数倍濃い。使いどころが難しいですが、取り敢えずこの素茹では旨い!

 

肺はあまり味は無く。フニフニっとした食感を楽しみます。ねぎポン要員。

 

脂肪も臭みなくコッテリとした亀脂肪の旨味を楽しめました。

 

いや、カミツキガメ凄いですよ。凄い。全身旨味の塊の上に、スッポンよりも歩留まりが良い。

 

その凶暴性から、食べられる事が今まで無かったのかもしれませんが、甲羅の頑強さと凶暴性だけ持って、身肉に毒性を持たせなかったのは、種の保存におけるカミツキガメの進化の怠慢と言わざるを得ません。

この程度の捕獲リスクならば、迷わず捕まえる種族が今此処に現れてしまった訳ですから。

 

 

しかし、このカミツキガメの内臓、個体によっては

「臭くてとても食べられそうになかった。」

と言う情報もある為、これが個体差によるものなのか、処理方法の違いによるものなのかは今の所は判別出来ておりません。

カミツキガメに関してはほぼ同じ水域・水質で育っている筈なので、そこまで成育環境によっての差異は無いはず。

今後も捕まえてサンプルを集める必要がありますね。

 

手間の割に獲れる率が低いので、決して効率の良い捕獲対象ではないけれど、歩留まりの良さと食味の良さから今後も狙って行きたい獲物である事を今回確信しました。

 

来年もまた活性の上がって来る時期に捕獲を狙いたいと思います。

 

次回こそは、必ずや自力で🐢🐢🐢

2018冬季ウツボまとめー料理編

季節はすっかり初夏の装いで、10連休明けで疲弊した通帳残高と10連休明けで疲弊した肉体に鞭打ちながら書いて行きたいと思います。

 

前回からの続き、ウツボのまとめ料理編です。思えば色々作りました。良く出来たものも良く出来てないものも。

 

一通り書き記して行きますのでウツボ釣り上げた際にはやってってみておくんなまし🎣

 

 

 

【腹身のムニエル】

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作り方は至って簡単。骨のない腹身の1番上等な部分に小麦粉をまぶしてバターでソテーします。


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こんがり焼き色がついたら出来上がり。

旨い!皮目の臭さは一切無し。手軽さと旨さから真っ先にやって頂きたい逸品。ビール!ビール!ビール!


【腹身のタタキ】

焼き方は色々あって良いと思います。串打ちして炭火でやった方が本当は良いのでしょうが、今回はフライパンに魚焼き用のクッキングホイルを敷いて焼きました。

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皮の方からしっかりと火を通した後、裏面は軽く火を通す程度に。ミディアムぐらいの焼き加減。
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仕上げにネギとポン酢をかけて出来上がり。
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もう、不味い要素が無い!シャケのハラスのような香りと脂に、フグの弾力が加わったような味わい。強過ぎる脂をネギとポン酢が見事に中和してくれます。最 to da 高。

 

 

【干物】

作り方は他の魚の干物と同じ、一般的な干物のレシピで大丈夫です。

10%程度の塩分量の調味液に15〜30分程漬け込み、水気を切った後、一晩かけて干し上げます。

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実に旨い!皮目の脂がジューシー。塩気を強めにすれば酒が止まらなくなる事請け合いです。

 

 

 

【刺身】

これまた腹身の良いところを薄造りにして行きます。

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生のままだとフグを食べているかのような歯ごたえ。

ただ、今回処理の仕方が宜しくなかったのか、皮を剥いだにも関わらず、皮目の生臭さが鼻に付きました。鮮度的には問題無かったはずなので、皮を処理したまな板と刺身用のまな板は別に用意しましょう。大反省。


【しゃぶしゃぶ】

同じく悪くは無いけれど、生臭さがやや鼻に付きました。それぐらい生のウツボの皮の臭いは強烈。脂のノリは凄く良かっただけに残念極まる。

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【クミンシード入り唐揚げ】

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これは旨かったです。揚げると鶏肉のような質感になり、クミンシードと良く合います。ビールのお供に。

ただし骨切りしてもなお、下半身の身でやると皮下埋没骨が舌に障ったので、骨切りのやり方については要研究。

 


【う味噌汁】

小林銅蟲先生の「ウツボ冷や汁」を参考に作成。

 

捌きの段階で、皮はペンチを使って綺麗に剥いでおきます。

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干したアラと骨つきの身をこんがりと焼きまして。
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焼けた身はアツアツのうちにほぐして行きましょう。
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骨と身を丁寧に分けて行きます。
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ウツボの皮下埋没骨はY字になっていて超凶悪なのでキレイに取り除いてください。とても嚙み切れる代物ではない。
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焼いたウツボの中骨とアラで出汁を取り、ほぐしたウツボの身とすりゴマと生姜を混ぜたものを具に使用。
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旨いです。ウツボの旨味がじわりじわりと染み出します。出汁要員の中骨を焼いたのと、味噌と生姜で臭いは気にならない程度まで落ち着きました。が、手間はかかります。やりたい方は是非。

 

 

【ケンタッキーフライドウツボ

こちらは米久氏に教えて頂いたレシピ。

新鮮な頭部を用意します。

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唐揚げ粉をつけて
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低温でじっくりファイアーーーーー!🔥
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インスタ映えするヴィジュアルに仕上がりました。
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実にケンタッキーの味!ケンタのオリジナルチキンのBOXに混ざっていても気が付かないレベル。ケンタッキーはオリジナルチキンの100,000個に1個当たりとしてウツボヘッドを入れて行きましょう。行くべきです。

 


【揚げ煮】

骨が凶悪に過ぎる下半身の身をなんとかして有効に使いたいと思い、和歌山県南部に伝わる小明石煮を参考に作成。

4日間かけてカリッカリに干した下半身の身を金切鋏で3mm感覚に切って行きます✂️

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これをじっーーーーくりと揚げてさらに水分を飛ばし
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酒と醤油と味醂と砂糖を合わせた調味液で汁気が無くなるまで煮詰めます。
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完成。
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旨い!これは真っ当に旨い。流石にここまでやれば骨も気にならないレベルまで落ち着きます。

下半身の身は下手に骨切りとか骨を除く方法を考えずに、この揚げ煮にするのが正解な気がします。

ご飯のおかずにも酒の肴にもなり得る逸品。今回は衣を付けて揚げましたが、無くても良いとは思います。

 


【U-curry】

うっかり。さて、さんざんウツボ料理を作って来て、その旨味と皮目の生臭さのピーキーさから、どう料理するのが正解なのか。生臭さを消して白身を活かすのであればカレーはどうか?!

クミンシードと相性が良いならカレーとの相性なんて良いに決まっている!

と、一念発起。


今回はスタンダードなココナッツベースのフィッシュカレーで作りました。普段はカレイやタラを入れて作ります。

 

今回使用したスパイス㌠。

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具材㌠。タマリンドは無かったので練り梅を水に溶いて代用。
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途中まではタタキと同じ。ウツボの腹身を皮目からこんがり焼いて一口大に切り分けます。
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スパイス㌠をテンパリング。今回使ったのはフェンネル、フェネグリーク、カレーリーフ、レッドチリ、ローレル、ココナッツファイン、ブラウンマスタードシード。

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テンパリング後、おろしニンニク、おろしショウガ、あらかじめ炒めておいたアメ色玉ねぎとトマトを合わせます。
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カレーロード作成後にココナッツミルクで水分を添加。ウツボのタタキもこのタイミングで投入。
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一煮立ちさせた後、カレーリーフとレッドチリでテンパリングさせたオイルをダメ押し気味に入れて
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完成!
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うん!旨いっす。ただ、磯臭さも勿論のこと、ウツボのあの芳醇な脂感までも消えていて、ウツボを食べている実感は薄くなりました。

油の使用量としては、全ウツボ料理通して、ブッチ切りの1位なのですけれどもね。

カレーとしての完成度は高いですが、ウツボ料理としての完成度はやや低いです。

ウツボの個性を残しつつ、臭みだけ取り除くのが実に難しい。

 


【煮こごり】

皮を剥いでしまった時に余る皮をなんとかして有効活用出来ないものかと考え、皮のみを使用して煮こごりにチャレンジ。皮目がゼラチン質なら、いっそゼラチンで固めてしまえば良いのです!

 

酒に浸け、湯引きして、ウツボの皮の臭みを何とかして取り除こうとしたのです。

 

その後、里芋等他の野菜と合わせてダシ汁で煮込んだものをゼラチンで固めて冷やします。

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一晩置いて完全に固まったら完成。
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うーん...臭い!見た目はそこそこ美味しそうなのですが、後からじんわりじんわり皮の臭みが鼻について来る。酒に付けた後、茹でこぼしてもウツボの臭みは取り除けませんでした。

 

 

【まとめ】

ウツボは、タタキとムニエルと一夜干しとフライにすれば間違い無く旨い!!

 焼く or 揚げる 際には皮は剥がなくて良いです。皮目の脂が無いと物足りなさが出て来てしまうので。

焼くか揚げるかすれば臭いはどうにでもなります。皮の臭みは一定時間以上、高温で火を通すと消え去るので。

 

しかし、茹でや煮だと臭いは飛ぶことなく留まり続けるので注意が必要。

 

 

強烈な下半身の骨については、技術的に取り除くのが難しいので、出汁要員として割り切るか、中骨を取り除いたら揚げ煮にしてしまうのが正解の様な気がします。

流石は郷土料理。先人達の知恵が詰まっています。

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和歌山県南部で売られているお土産)


内臓料理と煮込み、茹で料理については来季以降の課題としたいと思います。

現時点では臭みがどうしてもつきまとうので、上手く使いこなせないのが正直なところ。

とは言え、私が良く観ているyoutubeチャンネル「きまぐれクック」のかねこさんと変な魚おじさんは、ウツボの身と皮の刺身を臭みなく食べていらっしゃるので、やり方はあるのだと思われます。

しかもこの回、上半身も腹開きで刺身作っているのですよね。通常は背開きにして腹身を取るはずなのに。こんなやり方があったのかと、目からウロコです。

 

これ以外にも、「きまぐれクック」の過去回ではウツボを骨切りにして蒲焼きにしたり、煮付けにしたりとしているので、私と比べてこの辺り、魚を扱う事の上手い下手が如実に出た結果だったのだと思われます。

 

出汁の取り方についても、私はなんとかウツボの臭みを抑える事が出来ているだけで、先人たちがやられているようなウツボの個性を伸ばすところまでたどり着けていないので、

これまた来季の課題としたいと思います。

 

来季ウツボ課題

・夕マヅメ

・捌き

・刺身

・しゃぶしゃぶ

・煮付け

・出汁

 

後はトラウツボ等、他の種類のウツボとの食べ比べもやって行きたいですね。果たしてどれほど食味が変わるのか。

これらの課題点を解決出来た時、ウツボハンターとして独立独歩の道が拓けるとか、拓けないとか言われております。

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(やかましわ)

2018年冬季ウツボまとめー釣り編

前回からウツボ記事が続きます。

2018年11月から正式にキャリアをスタートさせたウツボ釣り、気づけばハマりにハマりました。

この11月〜3月の間で計7回臨んだ記録と、作ったウツボ料理をまとめておきます。まとめておきましょう。おくんだってばよ。

 

釣り編
2018年11月下旬。

初陣。神奈川県内の釣り場を丹念に調べ上げ、此処なら間違いないと言うポイントを選定。

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ウツボ釣り初心者2人での挑戦。この時はまだ細身のサビキ竿に無理矢理ナイロン6号を巻き付けたリールと言う超脆弱装備でした。

しかし初陣でいきなりのメーターサイズ。

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当然サビキ竿では釣り上げられなかったので、タモで海面から掬い上げてキープ。

この時の釣果、2人でなんと4匹

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初めてにしては上出来過ぎる出来でした。
同じくウツボ釣りの釣り客が他に3グループほどいました。

後々聞いたところ、神奈川県内でも屈指のウツボSPOTだったらしいです。

 

この港は小魚がこの時期かなり周って来ていたので、隣のグループはサビキで釣り上げたネンブツダイを寄せ餌と釣り餌両方に使用していました。新鮮な餌が使えるならそちらの方が有効だと言う学びを得ました。


2回目

1月3日。神奈川県内某港。某磯。

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アタリ無し。大敗。同行したふく氏が旨そうなタコを釣り上げる🐙

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3回目 

1月中旬。

初回に行った港よりもやや都心よりの某港。

70〜80㎝ぐらいでやや小振りながらヒット。

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攻め方が全く分からなかった港なので、適当に港中央付近にブン投げておいて放置したらかかってくれました。

今後もこの港は攻める対象にしておきましょう。

 


4回目

1月下旬。

初回に爆釣したウツボSPOTにて、朝マヅメでふく氏と再戦。この日、水底をぬらぬらと泳ぐ姿は何度も捉えられたものの、全く食い気なし。故に写真も無し。完全なるボウズ。

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帰りにヤケクソ気味に飲んだサッポロビヤホール生がすんげえ美味しかったことだけ覚えています。

 


5回目

2月下旬。茸本氏がウツボに腕を噛まれた、あの伝説の釣り場に挑戦。

狙って行った訳ではなく、本人に話したら、この釣り場がそうであったとのこと。ウツボ民のセンサーにかかる釣り場なのでしょう。ウツボ民同士は引かれ合います。

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小振りながらこの港でも確かな手応え。

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柴氏が70㎝前後を1匹釣り上げる事に成功。

この釣り場は広くてなかなか良い釣り場なのですが、いかんせん駅から距離があり、20〜30分歩きます。

中山道を歩いてショートカット。もろに山道。

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夏場は通りたくない道です。アクセスの宜しくなさとウツボのサイズ感から、今後積極的に狙うかは要検討の釣り場。


6回目

誰もがノーマークであったであろう神奈川県内某所。

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いました。凄く良いサイズ。

此処は周辺のエリアの実績や、海底の構造からして必ずいるはずなのに、不思議とネット上のブログやSNSで見ても、触っている人が殆どいないエアポケット的エリア。

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開始15分で飯松氏がメーターサイズを釣り上げました。この日の釣果はこの1匹だけでしたが、此処は来季も通います。

 


7回目

3月下旬。

前回の記事に書いた、和歌山県南部と西部の港にて2箇所。

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それぞれの釣り場でトラウツボウツボ米久氏が釣り上げました。

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こうやって並べて見ると体表面の模様の違いが良く分かりますね。

トラウツボもぼうずこんにゃく氏のサイトレビューを見ると「美味」となっているので、来季は釣れたらキープしてみようと思います。

でも不思議な事に神奈川県内の釣り場でトラウツボは見た事ないんですよね。神奈川県以西に分布しているのか、否か。

 

計7回に渡って行ったウツボ釣り、パーティー全体での勝ち負けでは5勝2敗と、デビュー年としてはなかなかな成果で終える事が出来ました。

この7戦で得た知見と感想を羅列しておきます。


・夜行性だけあって日中はほぼ釣れない

・日中は朝マヅメから2時間以内が勝負 

・餌は青魚ならだいたいOK

・目の前に餌を垂らしても釣れない時は釣れない

・生半可な道糸だと千切られる

ウツボが喰いついてから針を掛けるまでがやや難しい

・釣り上げたら躊躇せずシメる

 

と言った所です。和歌山県西部で釣った時を除き、いずれも夜明けから2時間以内に釣果が集中しました。

日が高くなるにつれて、喰い気がパタッと止まるので、やはり夜行性の生き物なのだと実感させられます。

 

餌はイワシを中心に、アジ、サバ、サンマの切り身を使用。

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5回目の時の柴氏に至ってはブリの身をほぼサクごと雑に付けてなお釣れていたので、魚の切り身なら大体なんでもイケるんじゃないかと思えます。

 

小魚が周って来ているならば、サビキで

釣り上げて括り付けるのが最適でしょうね。

朝マヅメ〜日中のデータはこれで大体出揃ったので、来季は夕マヅメの時間帯以降を中心に挑んで行きたいと思います。

 

良くイカ釣りの時の外道でウツボがかかって厄介視される話を聞きますが、いざ狙って釣ろうとすると思うようには釣れてくれない事が分かりました。

要らない時には良く掛かり、欲しい時には掛からない。掛かっても上手く合わせないと針が刺さらず逃げられる。

冬場は他の魚の活性も低いので、気を紛らわす他の獲物も無く、なかなか我慢を強いられる釣行となる事はご覚悟下さい。

 

針は、今季に関してはイシダイ用の針にイシダイ用のワイヤーをメインに使用していましたが、これについては今後も研究を重ねて行こうと思います。タチウオ針の方が細身で刺さり易いのかどうかなど。

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ワイヤーは必須でしたね。おかげで喰い千切られる事が殆ど無くなりました。

 

海表面まで引きずり上げたら、後は迷いを捨てて一気にブッコ抜くか、タモを使って確実に引き上げます。迷っている間に必殺ウツボローリングで針を外されますので。

 

釣り上げてからも油断してるとローリングと跳躍で咬まれるので、ヒット & アウェイで躊躇わずに速やかに頚椎切断と血抜きを遂行しましょう。頚椎さえ切ってしまえば、少なくとも首から下は動かなくなるので。針を外すのはその後です。

ウツボへの攻撃方法は以前に当ブログで紹介した通りですが、息の根を確実に止められるのであれば、例え毒殺であろうと焼殺であろうと正直なところ何でも良いです。(良くありません)

最近は専ら頚椎切断用の金切鋏

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で脳天を叩いています。トングやフィッシュグリップより重いので一撃のダメージ量が大きいです。

 

血抜きせずにそのまま氷締めしてしまうのが危険も少なく1番ラクだとは思いますけどね。

 

身近に狙える大物であり、且つ仕掛けは簡単、身の旨さは折り紙付きなので、非常に良い魚です。

 

喰い付いてから針を刺し通すまでの駆け引きと、強烈な引き、地上に引き上げるまでの力比べ、シメるまでの緊張感は太古の狩猟精神を思い起こさせてくれる何とも熱い釣りなので、今後も挑んで行きたいと思っております。

 

次回はウツボ料理についてまとめます。

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(酢漬けのウツボ氏)

 

 

紀伊半島ウツボ釣りの旅とクロアナゴ調理

先日書き記したフェモラータ採集旅

には続きがありまして、3/23(土)の午前中でフェモラータ採集を早々に切り上げた後、そのまま午後は米久氏引率のもと、紀伊半島をほぼ一周しながらウツボハントに臨んでおりました。

 

3月23日(土)

先ずはフェモラータ採集で失われたアミノ酸と熱量を速やかに補給するべく、松阪市内で密かなブームとなっている鶏焼肉を迅速に摂取。

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親鳥と雛鳥、豚レバーが各600円ぐらいのお手頃価格で超絶美味しかった事をお伝え致します。

 

オレ、覚えた。松阪市内行ったら鶏焼肉🐓🐓🐓

 

其処からはひたすら車で移動。3.5時間かけ本州最南端エリア、和歌山県串本町に着弾。

この串本町、今年1月末まで毎年ふるさと納税モンベルポイントを返礼してくれていた激アツ自治体で、私も今年の納税分で大変お世話になりました。

山やる人間にとってはありがたい限りです。

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釣り餌の購入のために立ち寄ったスーパーでは伊勢角の熊野古道麦酒とナギサビールのペールエールが売られていた為、購入。

伊勢角は首都圏エリアでも買えますが、ナギサビールはかなりレア。ビーラーであれば見かけたら迷わず購入しておきましょう。どちらもかなり旨かったです。

 

夕方から釣りを開始。

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餌に解凍サンマを購入して、夕方から釣り開始。

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最初に米久氏の竿に良いサイズのカサゴがヒット。持って帰ろうか考えた後、抱卵の可能性があった為リリース。あくまで今回の本命はウツボ氏。


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その後、米久氏に立て続けにトラウツボがヒット。これも一瞬考えた後リリース。トラウツボの魚影がかなり濃い様子。

 

私の竿には一向に当たりが来ないまま、ラスト30分で強い引き。

慎重に引き上げてみたところ...

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クロアナゴ来たーーーーーー(°∀°)ーーーーー!!60〜70㎝サイズ!!デカい!!

 

ウツボに似て、下にグングンッ!グンッ!っと力強く引いて来ます。長モノ特有の引き方なんですかね。

初めて釣ったので、これはキープ。

食味は米久氏曰く

「ダメなハモ」

との事。でもアナゴっしょ?腐ってもアナゴっしょ?そんなに大ハズレにはならないはず。これは持って帰るっしょ!

 

その場で〆て放血させた後、氷で冷やして保存。

 

さて、このエリア、24時間止められる駐車場やネットカフェ等は当然にして存在しない為、此処からさらに2時間かけて白浜町まで移動。

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午前0時前に白浜町の24時間営業のパーキングに辿り着き、車中泊にて就寝。

 

3月24日(日)

明けて3月24日(日)朝。

帰りの新幹線まで時間があったので、朝ウツボチャレンジを決行。

和歌山県西部の堤防で釣りを開始。餌は活アジを捌いて使用。

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細かい当たりはあるものの、なかなか引っ掛けられずにいる中、

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米久氏がまたしてもヒット!80㎝サイズのウツボを釣り上げました。

 

この辺り、釣果に如実に差が出るのはやはり経験値の差であると思われますね。こちらも現場で〆て放血させた後、持ち帰る事にしました。

 

その後は大阪名物、スーパー玉出に立ち寄り、

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一皿100円の焼きそば、58円のおにぎり、48円の紅生姜天を買い込んで、新幹線車内で一杯やりながら帰りました。

 

圧倒的安さ。神奈川県ならビッグヨーサン辺りが安売りスーパーの立ち位置なのでしょうが、安さでは玉出に軍配が上がります。

味に関しては、そんなに問題無く美味しく頂けました。

刺身等の生もの系にもチャレンジしてみたかったのですが、

「賞味期限内なのに腐っていた」

などの報告が散見されていた為、見送る事に。

トレーサビリティと言う言葉がこんなにも気になる惣菜もそうそうないです。

しかし、これはおそらく

「勇気ある撤退だった。」

と、後の世の人々からは評価されるだろうと信じております。

 

クロアナゴ調理編

さてさてさて!持って帰って来たクロアナゴ、早速捌いて調理して行きたいと思います。

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デカい。ウツボほどではないにせよ、案の定まな板に乗り切らないサイズ。f:id:u_f_y:20190415143259j:image

どうにかこうにか背開きにして腹ワタを出しました。アナゴの中骨取るのは難易度が高いです。これは慣れが必要ですね。
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お腹の中身チェック。食道に餌にしたサンマの頭と、胃の中にもさらにサンマの頭がもう一つありました。頭が好きなんな君たちは。

 

一品目

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ダメなハモならダメなハモらしくやったろうやないかい!

背開きにした身を細かく骨切りした後

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湯引きして、梅肉と合わせてクロアナゴの湯引きの完成。

さて実食!

 

・・・

 

 

・・・・

 

 

・・・・・

 

 

うーむ。細かく骨切りしたにも関わらず、割と骨が口の中で障りますなぁ。

マアナゴ以上ウツボ未満の骨感。食べられなくはないけれど、かなりしっかり噛まないと危ない。

 

身も弾力の割に旨味が薄く、特別美味しいとは感じない程度。

確かにこれはダメなハモですわ。納得。

 

二品目

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骨切りした後、片栗粉をまぶして油を引いたフライパンでじっくりと両面焼いて行きます。

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醤油、砂糖、みりん、酒等を水気無くなるまでじっくりと絡めながら焼いて、仕上げにゴマとネギを散らしてクロアナゴの蒲焼きの出来上がり。

 

・・・

 

 

・・・・

 

 

・・・・・

 

おおっ!これは割とイケる!骨が障る感じは相変わらずありますが、先程の湯引きでは足りなかった旨味と脂感が、油と甘辛ダレで巧くブーストされた感じがあります。これは大分食べられる感じに仕上がりました。

 

三品目

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塩分10%程度のソミュール液に15分浸した切り身を干します。
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24時間後。


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これを両面こんがりと焼いて
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同じく骨切りします。

 

出汁取りも並行して行います。

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中骨や、グズグズになってしまった尻尾付近等を酒に浸け
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こちらも焼き枯らして水分を飛ばしf:id:u_f_y:20190415195533j:image

一度茹でこぼした後、アクを救いながらじっくりと煮出して行きます。


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骨切りした身を合流させ、塩で味付けし、最後にネギと大葉を散らしてお吸い物の完成。

気になる味の方は...

 

・・・

 

 

・・・・

 

 

・・・・・

 

 

おおっ!今回作った三品の中で一番旨い!😋

 

干して水分を飛ばした事で旨味が凝縮され、身に甘味を感じるぐらいになりました。腹身に近い部分を使ったからと言うのもありますが、骨は湯引きの時と比べて遥かに気にならなくなっています。

出汁も割としっかりと出ていていて、普通に美味しいぐらいのクオリティには仕上がりました。

 

干物を作る過程で浸したソミュール液の効果か、身に割としっかり塩っ気が付いていた為、やや塩っ辛くなってしまった事以外は及第点。

お吸い物にするなら、そんなにしっかり下味は付けなくて良さそうです。



クロアナゴでお吸い物がこれだけ旨いならば、マアナゴでやったら旨過ぎて口にした瞬間に死すらあり得る気がします。旨死です。旨死。

 

 

紀伊半島の港は良いサイズのニョロニョロ㌠が多く棲息し、堤防際でも良いサイズのカサゴが釣れるなど、多いに可能性を感じます。

 

来季またフェモ採りに行くとしたら、ウツボ釣りもセットでやらなければ勿体ないと言う暫定的な結論を出すに至った釣行でした。

 

そう、三重県まで行ってフェモ採った後に、紀伊半島を駆け巡るヤル気さえあれば....

 

あとはあれですね。クロアナゴではなく、堅気のマアナゴを釣りたいですね。でもきっと高級魚だしそうそう釣れないんかなぁ。

 

マアナゴ方面にも鋭く切り込んで行くのもまた来季の課題としたいと思います🎣🎣🎣

1年越しでフェモラータオオモモブトハムシを採りに行った話

昨年の3月頃からネット上の採集系のブログで複数取り上げられ、話題になっていた虫がいます。 

 

そうです。

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フェモラータオオモモブトハムシ(幼虫)です。

 

なんらかの理由で人の手から離れ、三重県で異常繁殖している外来生物

 

彗星の如く現れた「杏仁豆腐の味」がするそれは、瞬く間にネット上の野食家達の視線を釘付けにし、話題をさらって行きました。

 

しかし、生息地が三重県と言う地理的な遠さと、2〜4月頃が捕獲最盛期と言う時期的な制約から、昨年は惜しくも機会を逃した次第。

 

虎視眈眈と捕獲の機会を伺っている最中、今年3月ついにその機会が巡って来た訳であります。

 

と言う事で今回の記事、既に数多の先人達が捕獲されているフェモラータオオモモブトハムシについて書き記しますゆえ、十番煎じぐらいの内容です。フェモりたい方はどうぞご覧になって下さいまし。

はじまりはじまり🐛🐛🐛🐛

 

時は3月23日(土)0:30

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横浜から夜行バスで三重県松阪駅行きの便がある事を嗅ぎつけた私はバスに飛び乗り、三重県松阪市を目指しました。

 

バスに揺られる事7時間。

07:30に松阪駅前に着弾🚀💥

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此処から同行者の米久氏と合流し、松阪市内の河川を探索します。

 

先ずは先人達に倣い、川沿いに生えていると言う葛を探します。

次に、群生地を見つけたら葛の幹の瘤を探します。

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こんな感じの瘤を金切鋏で慎重に切り開いて行くと...

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イターーーーーー(°∀°)ーーーーーー!

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瘤の中に、アーモンドの様なサイズ感の繭を作って潜んでいます。繭を割る時に潰さないように要注意。

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思っていた以上にサイズは小さめ。フェモい。実にフェモフェモしい。

 

コロニーに当たれば採集は用意であるものの、葛の群生地ではあっても、丁度良い瘤のある木と言うのがなかなか見つかりません。

完全に枯れた瘤だと中身が空になっていたり、幼虫も死んでいたりと、条件の整ったものは多くは見つからない。

 

今回初めての試みで、ポイントも探り探りであった為、見つけづらいと言うのもありますけどね。

野食材の探索で最初から上手く行く事はそうそう無いので、根気良くやって行きましょう。

 

生木の瘤の中が圧倒的にコロニーが多い一方、枯木でも当たりの瘤はあるので軽視は出来ないです。

 

当たりの瘤だと1瘤で10匹近く採れます。いかに当たりを多く引き当てるかと言う効率重視の採集活動です。

 

今回行ったポイントがたまたまそうだっただけかもしれませんが、葛の木の周りにイバラが生えているところが非常に多く、瘤に辿り着く為に文字通りイバラの道を掻き分けて行く場面が多数ありました。

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痛いです。耐えられない程ではないにせよ本当に痛い。肌の露出しているところに刺さるとかなり痛い。

 

何が悲しくて、関東から片道7時間¥7,500かけて三重県の河原にまで来て、イバラの道を掻き分けているのか。人は何故、そこまでしてフェモを採らねばならないのか。

五里霧中、七転八倒、孤軍奮闘、暗中模索、明鏡止水、生者必滅、疑心暗鬼、暗夜行路、朝令暮改漱石枕流、大器晩成...数々の故事成語が脳内を駆け巡るフェモラータ狩りは、否が応でも己の内面と向き合わせる内省的な作業である事が分かりました。なんて知的な虫なのか。

 

そうやって自己洞察を繰り返しながら漸く見つけた葛の幹はかなり硬く、用意した金切鋏でも切断にかなり力を要しました。次回から小型の鋸も必須です。

 

このイバラ掻き分け→幹の切断でかなり疲弊しました。話し相手がいなかったら気が紛れず、本当に修行的要素の強い採集だった事でしょう。

 

今回は2つの河川の中流域〜下流域を探索しましたが、中流寄りの方が葛の群生地が多い印象でした。下流域だと河原が広過ぎて逆に探しづらい。

この辺りまだサンプルが少ないので、回数を重ねる毎に索敵精度が増して来ることでしょう。

 

男2人で、4時間でご飯茶碗一杯弱程度のフェモを確保。

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これ絶対、採ったフェモよりもフェモを採る為に失ったカロリーの方が大きいと思います。


フェモはご存知の通り特定外来種には指定されてはいないですが、生息地を拡大させない為にも、現地で確実に息の根を止めましょう。

 

うねうねうねうねうねうねうねうね

 

うーん。可愛い!触り心地はフニフニしているし、見れば見る程愛着が湧いて殺しづらくなるので、一思いにやってしまいましょう。

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水洗いした後、沸騰したお湯に投下し、再沸騰してからさらに2〜3分程茹でます。虫なので念入りに火を通します。

河原で大の男が2人で虫を茹でる絵と言うのは鬼気迫るものがあるなぁ...。

などと思いながらも、これ以外に方法が無いので構わずやって行きます。

幸い通行人は1人も通りませんでした。


さて!茹でたてを早速味見しましょう。

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そんなフェモラータオオモモブトハムシと言えば!合わせるお飲み物、こちらでやって行きたいと思います!

 

せーのっ!

 

でんっ!

 

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\銀色のヤツっ!/

(ノンアル)

 

うめえっ✨✨

 

採れたては杏仁豆腐の香りは皆無。どちらかと言うと濃厚なコーンの味と香り🌽🌽🌽

虫類の中ではかなり旨い部類に入ります。いわゆる虫臭さも全く無し。皮がやや舌に触りますが、個性の範囲で片付けられる程度。

サラダとか、チャーハン、ピラフに入れたら合うんじゃないですかね。

 

しかしこれ、本当に杏仁香が出て来るのかね?

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半信半疑のままジップロックして持ち帰り、丸々3日間冷蔵。

4日目の朝食べてみたところ、突如として杏仁香が鼻に突き抜けて来ました。

 

なんで?

 

 

なんで?なんで?なんで?

 

 

前日まで無かったのに??

 

 

噂通り確かに杏仁豆腐。紛れも無く杏仁豆腐。あまりにも不思議。
取り敢えずその状態のまま冷凍し、状態を保存。

 

時は流れて4月6(土)

東京でとって食べる生活のトモくん主催の野肉会に解凍して持ち込ませて頂きました。

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フェモをどう言う風に調理すれば良いのか一通り思考を逡巡させた後、これはもう、杏仁香をそのまま活かすのが吉と結論付けました。

 

結果、沢◯靖子氏ばりに、友だち集めてRITZパーティーを開催🎉🎉

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靖子さん!RITZに虫が乗っているわ!

 

これがCMだったら放送事故レベルで虫嫌いな人が鬼電クレーム入れそうな絵面ですが、当方虫大好きなのでなんの問題もありません。
クリームチーズ入りの方が写真映えしますが、入れない方がフェモの杏仁香が活かせると言う学びがありました。

出来れば1RITZ-4フェモ以上乗せた方がフェモの杏仁香が活きると思います。

付け合わせにミントとハチミツを加えたのは正解でした。甘味と香りがブーストされてよりデザート感が出ます。

 

しかし、世の中上には上がいます。我々とは別の日に松阪に採集に行って、同じくフェモを持ち込んだDDJ@ふく氏はさらにひと手間加え、フェモラータオオモモブトハムシを牛乳プリンに仕立てると言う、ウィットに富んだ逸品を繰り出して来ました。

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フェモをすり潰してエキスを混ぜ、牛乳とゼラチンで固めたとの事です。

もうこれが杏仁豆腐!まんま杏仁豆腐!

言われなきゃ騙されるレベルの、紛う事無き杏仁豆腐でした。

 

虫嫌いで杏仁豆腐好きの人が知らず知らずのうちに口にして真実を知ったら脳血管ブチ切れ噴飯ものでしょうね。世の中には知らない方が幸せな事も多々あります。

 

このような形で、初めての フェモラータ狩り×調理 は期待通りの結果となりました。食味の良さと、独特な杏仁香から非常にポテンシャルを感じる素材です。

 

ただ、個人的には採れたて茹でたてコーン味の方が好きですね。皮も柔らかくて食べ易い。

時間が経ったり、解凍させると皮が舌の上でゴワつくのは多少やむなしと言う感じではあります。

 

調達コストが尋常じゃなくかかる素材ですが、この時期にこの場所でないと採れない希少さから、来年もヤル気と元気があれば採りに行きたいと思います。

本来はその土地にいてはいけない生物なので、あまり採れてしまうのも宜しくない話なのですけどね。

採りに行くヤル気と元気があれば...

 

今回はデザート路線で攻めましたが、来季は採れたてのコーン味をご飯のおかずor酒のツマミとして活かす路線を探って行きたいです。炊き込みフェモご飯とかどうでしょうよ?

 

そう、採りに行くヤル気と元気さえあれば...

それが一番大事🐛🐛🐛

今季最後のカワハギ釣りで掴んだ。何かを(倒置法)

昨年11月以降どハマりしつつ、未だにメソッドを確立出来ていないカワハギ釣り案件がまたしても飛んで参りました。

 

おーこ女史:「今度カワハg

 

筆者:「行!き!ま!し!ょ!う!」

 

当ブログ史上最速の喰いつき方で返答し、今季3度目のカワハギ釣行が確定しました。しましたんだってばよ。

 

主なカワハギ漁船は1月末をもってして終わる所が大半なので、実質今季最後の機会となります。

 

舞台は、奇しくも昨年11月に乗った所と同じ船宿🛥

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今までの反省も活かしつつ、且つ今回は今季15匹/日の実績も有する、おーこ女史のアテンドもあってと、改めて餌の付け方から仕掛けの作り方、アプローチ方法、波間で揺れ動くカワハギの切ない気持ちに至るまで学び直し、万全の態勢で臨んだ次第です。

 

 

07:30出船。昨年11月の苦い思い出が脳裏をよぎりましたが、水平線の彼方に追いやり、竿を振ります🎣

 

が、釣れません。

 

当たらない。

 

一向に当たりません。

 

 

3時間経過して釣果はベラ1匹とトラギス1匹に留まりました。

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雑魚すら釣れない渋過ぎる展開に暗雲立ち込めます。

途中、迂闊にもカサゴに刺されました。

 

リリースしてから10分後ぐらいに指先に鈍い痛みがジンジンとやって来ます。

 

カサゴの毒だと気づき、即座にサーモスに入れて持って来た熱い緑茶の中に指を浸しました。

 

注意深くリリースしたつもりが棘に触れていたようです。

 

程なくして痛みが和らいだので、事無きを得ました。

 

タンパク毒には熱いお湯ですね。たまたまですが、持っていて良かったです。

 

その後もカワハギの当たりらしい当たりは一向に掴めないまま。

 

今日もカワハギ釣れずに終わるか...

 

半ば諦めかけていた正午過ぎ、竿先にいつもの小刻みな当たりが来ました。

 

此処で直ぐに合わせずに、おーこ女史の教え通りに一度竿先を海面まで下げて、ゼロテンション以下に仕掛けをたわめます。

 

その直後、先ほどより強いガツッ!とした当たりが来ました。

 

一呼吸置いて右手を竿中近くに添えてゆーーーっくりと引き上げます。

 

教えて頂いた通りに、この合わせ方を行った所、その後テンションを上げても緩めても、継続的にガツッ!ガツッ!と当たりが続きます。

 

これは...?!もしや...!!

 

恐る恐るリールを巻いて行った所、

 

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キターーーーーー(°∀°)ーーーーー!!

 

あまりの興奮で、釣り上げた直後の写真とか撮り忘れましたよね。

 

程なくして2匹目、同じ合わせ方でかかりました。

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3匹目も然り。

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なかなかのサイズ感。

 

いずれも、最初の竿先を振るアピール直後に当たったので、カワハギがいるところに仕掛けを落とせられれば、割と直ぐ当たりは来るのだろうなと言う印象を受けました。

 

血抜きは津本式で迅速に行いましょう。

 

脳天を刺して脳死状態にさせて

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エラを貫通させて切って
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良く振って放血させます。本当はエラを掴んで振った方が良いです。
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エラが鮮紅色から色が抜けて淡くなったら血抜きの成功です。

 

その後、速やかにクーラーボックスに入れて氷締めに。

 

結果、本日の自力で釣った釣果は、

 

カワハギ×3

ベラ×1

トラギス×1

カサゴ×1(リリース)

 

でした。

釣果としてはパッとしませんが、前々回のカワハギ×1、前回のカワハギ×0と比べたら大躍進である事は言うまでもありません。

 

しかも、狙い通りに仕掛けて、狙い通りに合わせて釣れたので、この業績は甚だ大きいです。

 

前回までは、最初の竿先に来る「プルッ!プルッ!」という淡いアプローチの際に、いきなりグイッと竿先を持ち上げて合わせようとして結果全て失敗に終わっていました。

 

今回の改善点は、まず仕掛けを着底させた後の、仕掛けのアピールを小刻みに、且つ今までの倍近い時間(20秒程度)をかけてじっっっくりねっっっっとりと行い、当たりがあった後に、敢えて一度テンションを緩めて餌を落とし込んで再度アピールした上で、ゆーーーーーっくりと両手を使って竿全体を引き上げて合わせて行った点です。

 

アピールタイムを超長く取った事で、カワハギが焦れに焦れて、竿を止めた瞬間からガツガツ喰って来て、さらにそこでいきなりゼロテン以下にして餌を落とし込んだので、カワハギが慌てて追っかけて喰いついて来ると言う、理想的なパターンを描けたのかなと思うております。

 

ま、実際のほどは海中を覗き込んで見ないと分からないですけどね( ´◔ ‸◔`)

 

加えて今回、おーこ女史の指導のもと、集魚装置と、中オモリを付けて臨んだ事も一定以上の釣果に繋がったと睨んでおります。 

中オモリを付けた事で、竿先を下げた時の仕掛けの沈み込む速度が上がった筈なので。

 

この駆け引きが熱過ぎるので、カワハギ釣りは面白いです。見た目の可愛らしさとサイズ感からは想像し難い、超絶初見殺しの釣りだとも言えます。

本当、アジとかサバの分かり易さからしたらハードル高過ぎましたね...

 

その後、我らの基地モリコハウスに持ち帰り、お馴染みの

 

刺身の肝醤油和え

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ソテー肝ソースがけ

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あら汁
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で、完全優勝を飾る事が出来たのは言うまでもありません🥇

 

最初こそビール飲んでいましたが、音速で日本酒に切り替えました。

南部美人旨え。値段そこそこで味が良いので超好きな酒の1つです🍶

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トラギス、ベラ㌠は背開きにした後、梅肉と大葉で包み

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唐揚げに仕立てたところ、

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これまたビールに合い過ぎて、慌ててビールに持ち直した次第でした。

アンカースチーム旨え。サッポロがライセンス持っているのだから、日本にドラフト流してくれれば良いのに。

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これを持って今季のカワハギ釣りはお終いです。また今年の11月以降、狙ってやって行きたいと思います。このメソッドが正解なのか検証を重ねつつ、他のエリアでの船釣りも開拓する所存です。

 

来季はたくさん釣ったら煮付けにしてみたいですね。不味い要素が無い。

来季のカワハギ案件、首洗ってお待ち申し上げます_(:3 」∠)_

真冬の潮干狩り単独行から野食新年会2019に行って来ました

年明け早々、私のタイムラインに衝撃が走りました。

 

や、やつが...!

1年間に及ぶ全国行脚を終えて、やつが東京に帰って来る...!!

茸本氏凱旋っ!!ついに来たかっ!!食材調達に行かねゔぁ!!

 

旬のウツボをみんなに腹一杯食べさせたるんや...

骨の一切無い腹身の上等な所を皮ごと炙って食べさせたるんや...

 

チコタンよりも堅い決意で、しかも手遅れになる前に...

 

そうと決まったら話は早いです。亜光速でエントリーし、

 

私:「あのな!あのな!うちな!みんなに寒ウツボ腹一杯ようさん食べさせたいんや!」

 

茸本氏:「...ええでっ!」

 

とウザいぐらいに暑苦しいエントリーをし、野食新年会2019への持ち込み枠参加が決まりました。

 

エントリーしたからには釣らねばなりますまい。彼らを。

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ウツボ捕獲の失敗

先ずは1月13日、神奈川県内某港へと赴きました。

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此処は前回釣り上げた所とはまた別の港。現在、ウツボ資源の持続的な利用のためにも、新規UP(ウツボポイント)を開拓中なのです。

 

初めてのポイントなので攻め方も分からない為、取り敢えずいつも通りイシダイ用ワイヤーにイワシのぶつ切りを括り付けて港内中央へと仕掛けを投下。

 

やり始めてから小1時間で

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キターーーーーー(°∀°)ーーーーーー!!

 

U・T(su)・B(o)!

 

U・T(su)・B(o)!

 

72〜75㎝ぐらいでやや小振りですが、紛れも無くウツボ

 

この港は居ますね。まだ攻め方が分からないですが、今後も継続して通う事にします。

 

その後、アタリが無くなったため、午後はいつもの某港へと移動。

 

此処は相変わらず魚影が濃いです。何度もアタるのですが、合わせが上手くいかず、バラすこと数回。

 

その後、時間も押し迫ったラストチャンスで。

 

つ、釣れ...?!

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イスーーーーー?!
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ウツボが海底に投げ捨てられたイスに絡まり、イスごと釣れそうになったこの直後、糸が切れて海中へと沈んで行きました。

 

もう知らない!

 

イスなんか嫌い!

 

二度と座らない!

 

これからはオフィスでもバランスボールしか座らない!

 

故に、皆さんのオフィスで頑なにバランスボールを使っている猛者がいたとしたら、西湘ウツボを釣ろうとしてイスに糸を切られた方達なのだろうとお察し下さい。結構辛い思いをしてるんですよ。彼らも。

 

という事で、70㎝台のやや小振りな1匹しか釣れずに終わりました。

このウツボは試作した所で全て消費してしまい、野食会向けウツボメニューは無事にお蔵入りとなった次第です。

 

皮目を炙ってネギポン酢で拵えた腹身のタタキは、脂が乗りまくっていて大変美味しゅうございました。

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クミンパウダーと唐揚げ粉で揚げた下半身は、骨切りを念入りに行ったものの、まだ骨が強烈に舌に障ったので、今後の課題とします。

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下半身の有効な使い方を、どなたか教えて頂きたく思います。

他にもやりたいメニューがあったのですが、手に入らなかったのでしょうがない。

 

 

真夜中のシオフキ採集

野食会までの残り時間からするに、確実に獲れる食材を集めるしかなさそうです。

 

こんな事もあろうかと、野食会エントリーの際に、茸本さんには事前に

 

私:「あのな、あのな、うちな、ウツボ獲れへんかったら、シオフキ出そうと思ってんねんて...」

 

茸本氏:「...ええでっ!」

 

と許可を頂いていた為、シオフキの採集へと舵を切る事にしました。

ちなみに上記の私と茸本さんの遣り取りはほぼ100%脚色されています。ご了承下さい。

 

さて!時は1月19日の土曜日!

この日も朝マヅメでウツボを狙ったものの、空振りで終わり、昼過ぎに慌てて自宅に一旦帰宅。夜の干潟行の装備に切り替えました。

 

「冬でも潮干狩りって出来るの?」

 

と、疑問に持たれた方もいらっしゃると思いますのでお答え致します。

 

出来ます。

 

ただ、冬場は干潮の時刻が夜間〜深夜帯になる上に水温も気温も低い為、進んでやる人は少ないと言うのが実際の所です。後はヤル気の問題です。

 

この日の東京湾の干潮時刻は22:10。

イケる...っ!!

上手く行けば終電にも間に合うっ...!!

 

Just do it.

誰もが最初は無名のファンに過ぎなかった...!

 

✔️

 

20:40に最寄駅に着弾。

此処から徒歩で干潟を目指します。急ぎで歩いても30分はかかる距離。

 

余りに寒いのと心細いのとで、写真を殆ど撮っていなかったのですが、21:10頃に干潟に到着。採集を始めます。

 

シオフキは非常に殻が薄く脆いので、熊手を使って掘るとあっという間に殻を破って殺してしまいます。

その為、真冬の夜中の干潟を素手で掘ると言う、正気とは程遠い所業に及ぶ事となります。

 

 

ポイントに到着すると、夏頃よりもサイズの良いシオフキが次々と地面から出て来ました。

 

此処は本当に良いシオフキポイントです。誰も採らないですけれども。

採集している間に、気温も海水温も下がって行き、手が限界を迎えた為、1.5時間ほど掘り進めて採集を終了しました。

 

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ざっと3kg〜ぐらい。狙い通りの釣果です。これだけあれば2品ぐらい作れるでしょう。

 

急いで靴を履き替え、終電もギリギリ間に合ったー!サクセスー!

 

と余裕をぶっこいていたら、案の定疲れからか、黒塗りの高級車に追突する事なく、寝落ちして終電を乗り過ごしました。

 

止むを得ず我が常宿、自遊空間にてビバーク

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シオフキの下処理と調理

翌朝、自宅へと戻り、シオフキの砂抜きと調理へと取り掛かります。

以前にも記事に書いたとおり、シオフキはアサリ等ほかの貝と比べて砂を吐き出し辛い上に、掘り出してから弱るのが早い為、出来るだけ速やかに処理を行わねばなりません。

 

急いでバケツにあけて真水で洗います。

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特に海水に浸したりせずにそのまま持ち帰りましたが、割と元気そうです。

 

そこそこなサイズのアサリも数個混ざっていました。文字通り、江戸前のアサリ。
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真水で2〜3度良く洗ったら酒と水を張った鍋に入れて温めます。
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煮立って貝が開いたら、茹で汁は替えずに貝だけ取り出して水に浸けます。
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入りきらなかったシオフキを同じ茹で汁で温め、貝が開いたら同じ様に取り出して水に浸します。

これを繰り返す事で、シオフキの旨味成分が茹で汁に蓄積され、アサリ並みの旨味を持ったダシ汁が完成するのです。

 

 

オキシジミも混ざっていました。
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後はひたすら貝殻から身を取り外す作業。此処が工程の中で一番怠いです。
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↑の量の貝殻から取れた身は、実質この程度です↓
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シオフキはアサリ等と違って、貝殻が大きくなっても中身は大きくなり辛いという事が分かりました。

 

これを身だけにした所で、水の中で勢い良く反時計回りに掻き混ぜ、身の中の砂を強制的に外に出します。少しザルの底面に押し付けるぐらい強めでやった方が良いでしょう。

 

これを4〜5回繰り返し、水の中に砂が混ざらなくなったら下処理の完了です。

今回の量で、1人でやってだいたい3時間ぐらいかかりました。

この手間が、シオフキが絶妙に人気の出ない所以だと思われます。味は悪くなくとも、下処理がアサリの数倍時間がかかります。

 

茹でた鍋底にもかなりの砂が溜まりますが、身をかき混ぜたボウルにも結構な量の砂が溜まるので、これらの工程は必須である事がお分かり頂けると思います。

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茹で汁は4ℓほど確保。シオフキは上記の工程を行う為、身に旨味がほぼ残らないので、このダシ汁を如何に確保して使うかが、美味しく食べる肝です。

 

野食会に出したシオフキ料理は、このダシ汁にさらに昆布ダシを足して、旨味をブーストさせております。

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シオフキ調理編

さて!さてさてさて!

此処までやって、漸く調理へと取りかかれます。いつもながら、長い戦いでした。前回9月に書いた記事でも取り扱っているレシピなので省略して書きますが、今回のシオフキメニューは、お馴染みスンドゥブチゲと深川飯でございます。

先ずはスンドゥブチゲから。今回は7〜8人前ぐらいを想定して作っています。

唐辛子は韓国産を用意。日本のものより甘く、まろみがあります。

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おぼろ豆腐4丁。
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シオフキの身を、全体量の半分使用。
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胡麻油で炒めた牛肉600gとシオフキのダシ汁2ℓを合わせて煮込めば出来上がりです。

味付けは塩胡椒と醤油です。

これが簡単で、且つシオフキ料理としては暫定で1番旨いです。濃厚に取ったシオフキのダシがアサリと同等以上に感じられます。仕上げに青ネギと半熟卵を入れてお召し上がりください。
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続いてもう一品。干し香茸などと言う、エクストリーム過ぎる高級品を頂いていた為、

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これを一晩かけてシオフキのダシ汁で戻します。

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それ以外の手順は、いつもの深川飯と同じです。

 

鍋に油抜きした油揚げ、長ネギ、シオフキ、味噌、みりん、砂糖、シオフキのダシ汁を入れて汁気が無くなるまで煮詰めf:id:u_f_y:20190201200434j:image

 

出来上がったものを、醤油、塩を入れてシオフキのダシ汁で炊いたご飯の蒸らしの段階で投入し、余熱で10分間再加熱したら出来上がり。

三つ葉を仕上げに散らします。

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今回は4合炊きました。

元々何をやったって旨い深川飯に、香茸の香りが添加された事でそれはもう不味いわけがない逸品に仕上がりました。

山海の幸をいっぺんに頬張れる贅沢さ。

今年こそは自力で香茸も採りたいです🍄

 

 

野食新年会2019本編

そして迎えた1/26(土)

 

毎回毎回当日の朝に仕込むので、会場到着がギリギリになる野食会ですが、今回は珍しく開会40分前に到着出来ました。人は進歩するものですね。エラい。

 

私のスンドゥブチゲは自宅からの持ち運びの振動によってシェイクされまくり、およそ食物と思えないケミカル色に成り果てていましたが、味は普通に良かったと思われます。

 

青ネギ散らして誤魔化してもケミカル色はケミカル色でした。

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会場ではバトルフィールドが展開され、次々と野食材をふんだんに使用した料理が並びます。

こちらは鍋ゾーン。

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エゾシカのスパイシーハンバーグ。不味い要素が皆無じゃないですか。食べ逃しました。

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東京でとって食べる生活

の、トモくん持ち込みの、自獲りしたアライグマの唐揚げ。アライグマの写真がなんとも気持ちにさせられます。

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味は普通に旨かったです。マトンと同じぐらいの感覚で食べられます。

 

かおさん作の野草のナムル。パワー系の料理が跋扈する中、安心する味でした。
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隼丸さん作の野草のチヂミ。クコ、ハマダイコン、ノビル、カラスノエンドウ。どれもクセなく美味しかったです。自作の擬人化イラストも超可愛い☺️

ノビルのチヂミ=ノビチヂミ

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アイソさん持ち込みのユムシシリーズ。塩辛は食べ逃しました。食べた人の感想では、「日本酒が音速で消えて行く味」だったそうです。

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ユムシのしゃぶしゃぶ。ユムしゃぶ。

これは美味しかったです。良い意味での磯の香りと貝類ならではの弾力と旨味がありました。ユムシ旨い。

今後積極的に狙って行く獲物に認定します。

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なまこ酢。酒を...!酒を......!!

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アイソさんはクネクネ系にお強いと言う学びがありました。

 

はるき船長は、自分で釣り上げられたイシダイ㌠を惜しげも無く大放出。

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イシダイのしゃぶしゃぶとか、これまた不味い要素が介在する余地は一切無く、ニューロンシナプスが伝達量のオーバーフローにより音を立てて崩れて行くのを感じました。
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さらにそのイシダイのアラを使って

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アラ汁など出された日にはこれまた旨味が塊となって味蕾をブッ刺して来たわけです。

すごーい!うまーい!😋
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こちらは鹿の脳をボイルして冷凍しておいたもの。鮮度落ちする前に茹でられていたので臭みは無く。

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CTスキャンばりにスライスして。
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ポン酢をかけて食べたら、獣感の強い白子と言った味わいで、こちらも逸品でした。豚の脳味噌刺しと同じ感覚で違和感無く食べられます。
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ginkoさん作のキノコ入りビリヤニビリヤニクイーンのビリヤニはスパイス香バチバチで力強く旨かったです。

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ナイスブラウン👏👏
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漫画家のこれかわ先生は自分で獲られたアナグマを捌き

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炒めて出してくれました。脂が甘くて超絶力強い味わいでした。タヌキやアライグマのようなマトン系の臭いは無かったです。ビールのお供に🍺
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会も終盤に差し掛かった頃に満を辞して登場した、てーぼーさん作のアオリイカの焼きそば。完全に満腹中枢がヤラれました。イカと麺の量が同じなんじゃないかと言うぐらいの使用量。

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この他にも食べきれてない料理が多過ぎて紹介しきれないのが大変に恐縮ではありますが、数多ある料理の中で個人的に最も暴力的で、私の心のやらかい場所を締め付けて来たものが、

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wakiyakuさん作のトリュフバターでした。もうシンプル且つ力強い響きですよね。トリュフバター。

これをヤマモさんのヤマドリタケパンに塗って食べたら、旨味と香味で完全に語彙力が奪われました。

多分、うまーい!うまーい!しか言ってなかったと思います。

 

恐れ多くなって、こんなに沢山食べて良いのかwakiyakuさんに尋ねたところ

「まだ家に一瓶あるので大丈夫です」

と、力強いお返事を賜りました。

すごーい!すごーい!

 

後から皆さんの写真や、トモくんのブログ

を読んで、相当に食べていない料理があった事を知りました。

 

持ち込み枠で作っていて、且つビールばっかり飲んでいると、

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ついつい食べるのを忘れます。開場前にフライングして飲んだヱビスマイスターと、超奮発で持ち込んだシメイブルーのグランドリザーヴがとてもとても美味しかったので良しとします。

3ℓ持ち込んだシメイブルーが結構なスピードで無くなったので、皆さんの酒の強さには感服です。

 

また、私が持ち込ませて頂いたスンドゥブチゲと深川飯も好評を頂けたので作り手冥利に尽きました。

 

まだ見ぬ食材との遭遇や、既知の食材でも、未知の調理法との邂逅など、参加のたびに発見があるので、野食会は実に面白い催しだと思っております。私も初参加の2年前から時を経て、持ち込み枠で参加出来るようになりました。

 

興味のある方は、最初は手ぶら枠で良いので是非ともご参加頂けたらと思います。主催の茸本さんを始め、スタッフをやって下さっているあやさん等、皆さんのご尽力あって毎度楽しく参加をさせて頂いております。

 

今年はコンスタントに東京会もやって行かれるそうなので、また機会あれば参加したいと思っている次第です。

 

既に、次回に持ち込みたい食材と調理法の青写真は私の脳裏に浮かんでいますので。

 

最後に、茸本さんのサインと横山先生のオリジナルの都田さんのイラスト入りの「僕は君を太らせたい!」の単行本を頂く事が出来たので、大変に有り難い会でした。

 

“都田さんに、隙は無い”

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“残心”
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次巻も楽しみにしております。

 

それでまた。