山と酒と音と飯

登った山と飲んだお酒と聴いた音楽と食べたメシについての備忘録

寒過ぎた晩秋の金峰山で肉塊と酒宴

いま、富とか名誉ならばいらないけれど、働きやすい職場が欲しい皆様こんにちは。

末端労働者の One of them こと私です。

 

10月20(土)21(日)で、山梨と長野の県境にある瑞牆山(2,230m)と金峰山(2,599m)に登りに行って来ました。

 

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瑞牆山(場所)

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金峰山(場所)

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この山々も、山登らない人からしたら、あまり有名でない山ではありますが、日本百名山のうちの2峰なので、とても人気のある山なのです。

 

いつも通り、薬酒bar高円寺登山部(店主非公認サークル)の料理長のふあふあ氏から

ふあ:「山登り行こう」

筆者:「どこにします。」

ふあ:「金峰山行こう。」

筆者:「メシどうします」

ふあ:「山梨だからワインに合うものを」

筆者:「そいけんローストビーフ作ります」

ふあ:「じゃあサバのトマトソース煮とペンネ作る」

筆者:「それですね」

ふあ:「そうだね」

 

とトントン拍子に話は進み、実現に至りました。だいたい泊まりで山やる時は、全体の半分ぐらいはこんな感じで酒とメシありきで話が進みます。

 

1日目

瑞牆山荘〜富士見平小屋〜瑞牆山山頂〜富士見平小屋

そして迎えた本番当日。

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始発で着いた韮崎駅で、いきなりゲップが出そうなほどのキャッチコピーに迎え入れられました。

 

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10月も後半だと言うのに中身がほぼ同じセブンティーンアイスの自販機が2台置かれている辺り、流石は「夢と感動のテーマシティ」...

と妙な納得感を持ってバスに乗り込みした。シティい。

 

さて今回の山旅は、韮崎駅からバスで約1時間、瑞牆山荘を起点として、富士見平小屋にベースキャンプを作り、そこから1日目は瑞牆山を往復、2日目は金峰山を往復し、テントを撤収して退散と言うルートでございます。

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瑞牆山荘前にて準備に余念がないたらこ氏

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瑞牆山荘から緩い登りを登る事およそ1時間、程なくして富士見平小屋に到着。

 

ゆうに50張りは張れるぐらいに広く、平らな良いテント場。

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今回の私の使用テントは、メインで使用しているアライのエアライズ1ではなく、モンベルのステラリッジ3型。
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デザインや機能性に派手さは無いですが、山岳テントとして必要な機能は全て備えていながらコストパフォーマンスに優れている良いテントです。

別売りのスノーフライを買えば積雪期にも対応出来るので、贅沢を言わなければ、ステラリッジ1つで日本の山々はオールシーズン対応可能です。

 

テントを張り終え、軽食を食べたら瑞牆山山頂を目指します。

 

山はすっかり秋の装い。

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瑞牆山は標高はそこまで高くないながら、切り立った岩肌が特徴的で、その道中は割と険しいです。

 

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2時間程で山頂に到着。

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切り立ってます。

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ホッと一息つく間も無く、瑞牆山山頂で雪が降って来ました。紅葉どころじゃないです。寒いです。

 

遮るものも無いので、身体が冷える前に早々に退散。

 

テント場に戻る頃には結構な強さの雨が降って参りました。

 

とは言え、今回の山旅の目的の一つでもある、富士見平小屋限定のクラフトビールについては雨でも飲まねばなりません。

 

瑞牆ビール(ピルスナー)と富士見小屋ビール(ドゥンケル)で乾杯🍻

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いやはや、山小屋のビールと侮る事なかれ。これがなかなかの美味しさでした。

瑞牆ビールは、サントリー醸造家の夢をさらに濃醇にさせた様な力強さを感じますが、常陸野ネストのラガーほどは香りが強くないので、クドさは感じさせない絶妙なバランスを突いたナイスピルスナー

 

富士見平小屋ビールは、ドゥンケルのお手本のような、ロースト麦芽の香ばしさと深い余韻を感じとる事が出来る逸品。晩秋の山の風景に良く合います。

 

それぞれ一本ずつ飲んだ所で雨足がさらに強まって来た為、テントに避難。疲れからか、黒塗りの高級車に追突してしまう事なく仮眠を取ってしまいました。

 

小1時間ほど寝た後、あまりの冷え込み具合に起床。

 

幸い雨も止んだ様子なので、ここぞとばかりに酒宴の準備に取り掛かります。

 

今回の山旅の目的のおよそ80%はこの酒宴でありますからね。(残り10%が下山後の温泉ビール、7%が富士見平小屋のクラフトビール、3%が紅葉と景色)

 

日もすっかり暮れて気温が下がって参りました。

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(酒宴の仕込みに勤しむ料理長ふあふあ氏)

 

さてこちらも遅れをとってはいられません。やって行きましょう。

 

玉ねぎを半分に切って

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すりおろして
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ニンニクもすりおろして
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事前に混ぜ合わせておいた調味液(醤油、酢、塩胡椒、酒、みりん、砂糖、レモン汁)

を、玉ねぎおろしとニンニクおろしとさらに混ぜ合わせて、
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アルコールが飛ぶまで加熱。
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肉は事前に火入れしておいた牛肩ブロック1kgの表面を温め直します。

シズル感。

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切り分けましょう。山なので厚さとか薄さとか気にしない。
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肉の説得力は視覚に訴えて来ます。
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料理長ふあふあ氏作、キノコのアヒージョとサバのトマトソース煮。

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抜かりなくバゲットも焼かれます🥖
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さて、舞台は整いました!雨も上がりました!後はやって行くのみでしょう!

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ローストビーフ旨い!(自画自賛

火の通し方もほぼ狙い通り。ソースも酸味とニンニクがバチバチに効いて肉の力強さに負けていません。

 

サバのトマトソース煮旨ーっ!

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キノコのアヒージョ旨ーっ!

バゲットに塗りたくって永遠に食べていたい。
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序盤、詰め替えて持って来た相模灘の純米を飲んでいたのですが、
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途中から赤ワインへと変更。赤いお肉には赤いお酒が良く合います😋

 

トドメにふあふあ氏がゴルゴンゾーラペンネを繰り広げて来ました。

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山で食べるにしては技有りに過ぎる料理で、山の酒宴は果てしなくだらしなく更けて行きました。

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2日目

富士見平小屋〜金峰山山頂〜瑞牆山

明けて10/21(日)

03:50起床。気温は2℃

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寒い寒いと目を擦りながら朝食の準備に取り掛かります。

今朝のご飯は炊いた白飯とアマノフーズフリーズドライカレー
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アマノフーズのカレーは旨いですね。軽いし、レトルトよりも味が良いので山では重宝します。

米の炊き加減もバッチリ。

1人1合ずつ食べて、05:05に富士見平小屋を出発。

 

歩き始めは暗闇の中を慎重に進みます。

1時間ほど歩いて明るくなって来ました。

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標高を上げるにつれ、次第に気温が下がって来るのを文字通り肌で感じます。

 

樹林帯とは言え、吹き上がって来る風が強く、容赦無く体温を奪われます。防寒・防風対策は必須です。

 

今回の私の行動着は

 

肌着→モンベルのジオラインロングTシャツ中厚手

Tシャツ→ドライ生地の半袖T

中間着→ファイントラックの薄手ジャージ

中間着2→パタゴニアのR2ジャケット

アウター→モンベルのストームハンター

 

でした。

割と寒さに弱い方なので、途中からR2ジャケットを足した感じです。

 

 



このR2ジャケット、値段は張りますが、コストに充分に見合うだけの働きをしてくれます。何せ軽さと暖かさが凄い。

着た瞬間に肌周りの空気が暖まるのを感じます。ここ3年ほど使っていますが、冬の中間着として、欠かせないアイテムです。

 

森林限界を越えると、視界が途端に開けました。

そして、薄っすらと雪が積もっていました。

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2,400mを超えた高山帯は、10月の3週目の時点で既に初冬の様相を呈しています。これは秋のつもりで来たら事故るパターンです。

 

最後の鎖場を越え

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富士見平小屋を出発してからおよそ3時間20分、金峰山山頂に到着。

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凛とした空気の中、頂上では樹氷が立ち並び、富士山がハッキリとその姿を現しました。

 

20分ほど滞在して頂上を出発。

帰りは3時間ほどで富士見平小屋に戻り、テントを撤収。

 

瑞牆山荘からのバスに乗り込みました。

そして向かうのは当然にして日帰り温泉

瑞牆山荘〜韮崎駅の間に、増富の湯と言う日帰り温泉がある情報を事前に抜かりなく仕入れていた我々は、2日間の汗を綺麗に洗い流し、無事に下山した喜びを乾杯して分かち合いました。

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この増富の湯、生ビールが黒ラベルであると言うだけでハナマル💮なのに、なんと山梨の銘酒・七賢も置いてくれていたのです。

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季節の天ぷらとほうとうのナイスブラウンさに意表を突かれながら、一同は

「うめーっ!」

「くっー!」

と途端に語彙力が低下して、ズブズブとアセトアルデヒド化して危うく帰りの列車に乗り遅れそうになりました。

 

 

瑞牆山荘〜瑞牆山金峰山ピストン

技術:★★★☆☆☆☆☆☆☆

体力:★★★★☆☆☆☆☆☆

 

(高尾山を

技術:★☆☆☆☆☆☆☆☆☆

体力:★☆☆☆☆☆☆☆☆☆

を基準値として考えて)

 

技術的にも体力的にも難しくない山ですが、10月3週目の時点で降雪も積雪もあるので、油断すると容易に低体温を招く事態になります。

くれぐれも装備とタイムテーブルと自分の体力値の確認は怠らぬよう臨んで頂けたらと思います。

 

それではまた次の山でお会いしましょう🏔

『酔音 -拾参號-』 開幕します🍶

ビストロ山も

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朝霧JAM

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終わってしまい、この秋のイベントはやり尽くしてしまった...。

 

あとはyoutubeで『ザ・秘境生活』の期間限定公開を観るぐらいしかやる事が無い...。

 

なんて途方に暮れているブラウザの前の貴方!

そう、ロマサガ2iOS版が安かったから、ダウンロードしてニューゲームで始めようとしているそこの貴方ですよ!

 

途方に暮れている暇など微塵も無く!

いま私がこうして書き連ねた駄文散文現代文を読んで頂いている間にも!

時はっ!刻一刻と!

 

ズンズン!!

 

ズンズン!!

 

一日一日が!!

 

 

毎日が!!

 

 

エヴリデイ!!

 

 

週末は!!

 

 

ウィークエンド!!

 

 

ですよっ!!

 

 

そんな強気な前振りはともかくとして、まだまだ秋の催し事は続いて行くのです。

 

 

当ブログ、山と音と酒と飯のブログでありながら、最近音の話を全く出していなかったですね。音単体の話だとアレですが、今回酒の話も超絡むので良しとしましょう。してください。大好きです。

 

 

と言う事で、DJのオファーを頂戴致しました🎧宣伝させて頂きとうございます。させてください。大好きです。

 

『酔音 -拾参號-』

10/14(日)16:00〜22:00@渋谷UNDER DEER LOUNGE

チャージ:¥2,500 予約で¥2,000

(水飲み放題付き)

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はい。こちらのDJイベント、何が凄いって、シンプルに且つ力強く酒が凄いです。

 

「クラブやライヴハウスってお酒が美味しくないょね...?」

 

と思われがちですが、違います。特にこのイベントは違います。違わせてください。大好きです。

 

エントランス料金と別に飲み放題料金を払って頂くと、貴重な日本酒が飲み放題なのです。(飲み放題でないコースもあります)

 

その数、なんと30種類以上🍶

今回のラインナップがこちら↓

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くどき上手、写楽、残草蓬莱、ちえびじん、鍋島、梵...なんて、パッと見て分かる銘酒の数々に加えて、知らない物も含めて圧倒的な品揃え。

 

しかも、別注品や限定品も多数。

 

お一人様一杯限りにはなりますが、十四代、新政、風の森の限定品と言った、一般消費者ではまず手に入れられないような逸品も惜しげも無く放出します。

 

そう、通常クラブイベントは音楽に比重が置かれるのが常ですが、この酔音と言うイベントは、酒に比重を置きまくってしまったアレなイベントなのです。(超褒めてます)

 

さらに毎回、蔵元の人が出店し、試飲会を行なってくれると言うクラブイベントにあるまじきブッ飛びっぷりを発揮。(超褒めてます)

 

前回の開催時の様子はこんな感じです↓

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今回は、ヤッホーブルーイングの本拠地でも有名な、長野県佐久市に居を構える伴野酒造さんがゲストで参加されるとの事。

看板銘柄は「澤の花」

 

 

私も飲んだ事が無い銘柄なので楽しみな事この上ないです。

 

勿論、音についても手を抜く事なく、グッドな音楽を、毎度レギュラーDJ㌠と、ブッキングスタッフ㌠がナイスなゲストを呼び、酒に合う音をそれぞれ奏でてくれています。

 

今回はヨシュアカムバックによるバンドセットも披露されるとの事。

 

私自身も、お酒に合うよう、緩く身体を揺らせるような選曲を提供出来たらと考えております🎧

 

会場となるUNDER DEER LOUNGEは、平時はダイニングバーとして営業しているので、フードメニューもドリンクメニューもかなり充実しています。

 

日本酒以外のメニューもUNDER DEER LOUNGEの方で別途用意していますので、そちらもお楽しみ頂けます。

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UNDER DEER LOUNGE、場所は渋谷駅から徒歩約10分〜、渋谷タワレコの通りを、タワレコよりやや奥に歩いた辺りです。

 

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それでは10/14(日)、お酒好きな方もクラブ好きな方も、メロコア好きな方も、西海岸系ミクスチャー好きな方も、そうでない方も、皆さま纏めて乾杯致しましょう🍻🍶🍶

 

 

心より首洗ってお待ち申し上げます。申し上げさせてください。大好きです_(•̀ω•́ 」∠)_ ₎₎

ビストロ山2018無事に終わりました

こんばんは。収穫の季節に相模原市牧野の「廃材エコヴィレッジゆるゆる」にて開催されました、

『ビストロ山2018』

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無事に大盛況の中、終了致しました!

ご来場された方々、スタッフの方々、ありがとうございましたー!

 

私は今回、サバイバル食チームの調理スタッフで参加させて頂いておりました。

 

ビストロ山の前の週、ビストロ山支配人の飛龍さんとキノコの現場を下見した所から始まります🍄🍄

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(野山に分け入るビストロ山支配人兼ゆるゆる村長の飛龍さん)

 

 

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(この時はサクラシメジが豊漁でした)

 

しかし、この現場は台風24号によって敢え無く通行不可能に_(:3 」∠)_

 

 

とは言え、こう言ったアクシデントも想定して、当日採れた食材以外にも各チームの調理スタッフはそれぞれ自前の食材も用意。

 

私が用意したのは、以前に当ブログで取り上げた、

 

シオフキの深川めし5合分

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ソフトシェル×幼虫セミと紅生姜のかき揚げ天10人前

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シオフキと、サバイバル食講師・永野太郎氏持ち込みのイノシシの横隔膜を使ったスンドゥブチゲ2ℓ

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(最後の最後に出したにも関わらず秒で完売。有り難いと同時に皆さまの胃袋の底無し加減に戦慄)

 

の、3品でございました。

 

概ね狙い通りの味に仕上がったものの、やはりセミについては、採れたてのものと比べると幾分外骨格が舌に障る印象を受けましたね。

 

その辺りはご勘弁頂けたらと思います。

 

前回の記事でも申し上げた通り、シオフキはやはり煮込み系料理でダシ汁をふんだんに使うと味が活きて来ますね。

 

深川めしについては、上に乗せた味噌煮と、米を炊く際の水の両方にダシ汁を使用。

 

スンドゥブチゲも勿論、ダシ汁を2ℓ使用して仕上げました。

煮込む事でイノシシの横隔膜も幾分柔らかくなって、豆腐とシオフキの剥き身と違和感無く合わせられたのではないかと思います。

 

一方で、他のスタッフの面々も趣向を凝らしたメニューを多数用意。

 

虫食チームはゴキブリのタコ焼きと言う最早、タコと言うワードが必要なのか妖しい、パワー溢れる逸品を提供しておりました。

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ゴキブリと言うと嫌悪感が先行しがちですが、衛生的に育ったものなので不潔感はありません。安心して食べられますね。

 

 

我らがサバイバル食チームのシェフ、ゆーきうさぎ氏は、イノシシのガラと魚介の中骨等々で濃厚に炊き出しまくった上にイノシシのチャーシューまで乗せた自家製麺のサバ食ラーメンを提供。
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凄まじい気合の入った品々が矢継ぎ早に飛び出し、参加者の胃袋へと音速で吸い込まれて行きました。

 

 

ゆーき氏のラーメンは出汁が超濃厚に取られていて、一啜りで旨味の塊が舌をブッ刺して来ました。凄い。旨ーい。と言うより凄い旨ー味😋

 

勿論、当日採れたものも料理となりました。

 

現地調達された野草を使った白和え。こちらは野草講師のかっちゃん作。

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参加者のトモ君持ち込みのヤマボウシのジャム。マンゴーのような香りがしてとてもフルーティー

どんぐりパンに良く合いました。

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当日採れたホコリタケの串焼き。椎茸を2倍ぐらい濃縮させたような香り。なかなかパンチがありました。
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鴨を丸ごと持ち込まれる強者も出現🦆
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解体後、無事にバター焼きになりました🦆🦆
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その他にも、オオフサミミズの蒲焼きや、シマヘビの丸焼き、キノコと獣肉のビストロ山汁などなど、沢山の料理と食材があったのですが、当日調理に追われていた為、写真があまり残っていないのが残念極まります。

 

当日の詳細はビストロ山のfacebookページにて掲載されております。そちらで数多くの写真が載せられていますので、より臨場感が伝わるのではないかと思います

 

ビストロ山は今回で3回目の開催となりましたが、普段食材として認知していないような動植物も「案外食べられる!」「案外美味しい!」と言う発見が毎回ありますし、「生き物を殺して食べる」と言う生物として当たり前の事象を身をもって再確認する事が出来るので、大変に面白い催しだと思っております。

 

また、食べられる動植物、食べられない動植物を正確に見分ける為に、各ジャンルに精通した講師の方々の指導のもと採集・調理が行われていますので、これから最初の一歩を踏み出したい方にとっても、今以上に自身の見聞を深めたい方にとっても役に立つ催しですね。

 

次回開催は未定ですが、今後も不定期で開催される予定との事なので、facebookのビストロ山のページか、当ブログをフォローして頂いて、開催情報についてはチェックをして頂けたらと思います。

 

私も今後も機会あれば微力ながらお手伝いをして参りますので、今回参加されなかった方々の今後のご参加をお待ちしております(。´・ω・)。´_ _)

 

 

ビストロ山本編を無事終えた私はと言えば、そのまま会場となった廃材エコヴィレッジゆるゆるに泊まらせて頂き、本編中に飲めなかったビールに漸くありつき、

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(旨過ぎて向こう淵が見えました)

 

ゆるゆる名物・五右衛門風呂に入り、
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翌朝、ゆーきシェフが作ってくれた超濃厚出汁うどんを頂き、

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(旨過ぎて早朝から舌がバカになりました)

 

次の目的地へと旅立ちました🚗💨💨

 

こちらの廃材エコヴィレッジゆるゆる、イベントスペースとしてビストロ山以外にも様々なイベントを開催していたり、宿泊機能も兼ね備えています。

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藤野駅から車で20〜30分と、かなり山奥にあり、大人の秘密基地感満載で、少年心をくすぐられるナイスプレイスです。

 

気になるイベントの時に是非とも遊びに来てみて下さい。

 

それではまた、次のビストロ山でお会いしましょうヾ(๑╹◡╹)ノ"

年に一度はシオフキ祭

これまでに幾度と無く、水底に棲む貝のようになりたいと思っていた時期がありませんでしたが、一転していま正にそう思っております。

こんばんは。地上の星達こと、私です⭐︎

 

捕獲編

9月の8(土)9(日)が今季最後の昼の大潮の為、干潟に行って参りました。5月にホンビノスを採った例の場所です。

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ホンビノス採ろうかなぁ。どうせ爆湧きだろうしなぁ。

なんて軽い気持ちで行ったのが甘かったです。

まっっっっっっっっったく見つかりません。

5月に来た時は40〜50分で5kg以上採れたと言うのに。

 

そんなおり、月に2回は来ていると言う地元のおぢさんに話しかけられたので聞いたところ、

「手前の浅いところのホンビノスは、あらかた採り尽くされてるから、もっと沖に行かないと採れないね。」

との事でした。

 

外来種なので数が減るのはどちらかと言えば良い事なのですが、まさかホンビノスも乱獲の憂き目に遭っていたとは...!

 

しかし仮に、毎年此処まで採り尽くされているのに5月頃にコンスタントに爆湧きしていたとすると、東京湾一帯に棲息しているホンビノスの数、そしてその繁殖力は想像以上に凄まじいのかもしれません。

 

いかんせん毎年のサンプルがまだ己の手元に無いため、来年も継続してこの干潟に通って、データを集めて行こうと思いますね。

 

ついでにマテガイも試みたところ、稚貝ばかり出て来たので全てリリース。来年以降に期待しましょう。

 

そんなおり、唯一爆湧きの貝がありました。

 

はい。

 

シオフキです。

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これはもちろん在来種なのですが、アサリ等と比べて砂を吐き出し辛く、また水から上げると他の貝と比べて弱り易い等、その扱い辛さから、干潟では見向きもされない雑魚貝の代表格として不動の地位を確立しております。 

 

おまけに貝殻が異常に柔らかく、少しの衝撃で直ぐに割れます。熊手なんかで干潟を掘ったら、あっという間に致命傷を負わせる事になります。

もう雑魚中の雑魚。

 

故にポイントを引き当てると好きなだけ採れます。普段は採りませんが。

 

しかし今回、本命のホンビノスが全く採れなかった為、手ぶらでは帰れないと思い、採れるだけ採って来ました。

 

道具は必要ありません。ひたすら素手で干潟を掘るだけ。それでもかなりの量が採れます。

 

大きくても↓これぐらいのサイズなので、ある程度数を集める必要があります。

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今回集めた量、およそ 3kg×2日間=6kg

2日目に至っては干潮前後の1.5時間程度で1人で3kg集められたので、如何に簡単かお分り頂けるかと思います。

 

そのまま洗濯ネットに入れてお家に持ち帰りました。

 

砂出し編

さて砂出しです。通常の二枚貝のやり方では、貝が浸る程度に海水を入れて暗くして一日放置するのが一般的です。

 

しかし今回のシオフキは生命力が弱いのと、砂を吐き出し辛い事から、お家に持ち帰った後、即下処理に取り掛かりました。

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持ち帰って引き摺り出したところ、洗濯ネットの底面部分に割と砂利と海水が溜まっていた為、持ち帰り中にある程度は砂を吐き出してくれていたのかもしれません。

 

下処理を続けます。他の貝類とやる事は途中までは一緒です。最初に真水で良く貝の表面を洗います。

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一緒に連れて帰って来てしまったオキシジミ㌠も構わず一緒に洗ってやるです。

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洗い終わりの世界。

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弱り易いと聞いていた為、少し心配していましたが、この時点でみんな元気です。安心しました。

割と良く動く動く。

 

 

その後、砂出しをしないままシオフキを酒と水で茹でます。

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少し身が開けばOK。

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水を張ったボウルの上に重ねたザルにあけます。

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此処が下処理で1番の面倒なステップ。殻から身を1つずつ剥いて行きます。

 

剥き終わりの様子。集合体が苦手な方には少しシンドイ写真かもしれませぬ。
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この後が砂出しの最重要ステップ。この水に浸した状態の剥き身を左回りに割と激しく掻き混ぜます。

 

そうする事で体内の砂利が外に出るとの事です。

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やってみると、結構な量の砂利がボウルに溜まる為、効果があるのが分かります。

 

身がグズグズにならない程度にこれを数回、水を替えて砂利が出なくなるまでやりましょう。

 

 

やり終えた後は、茹で汁と剥き身をそれぞれジップロックして冷凍庫へ。茹で汁にも当然にして砂利が混じっているので、濾し取ってからの保存を勧めます。

 

結構な量が取れました。

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↑これの「濃」と書いてあるのは、下茹での際に料理酒の配合を間違えて、塩分濃度が濃くなってしまったものを指します。普通の日本酒でやれば間違えないので、素直に日本酒でやってくだせえ。

その後、昆布出汁で薄めて事なきを得ました。

 

調理編

さて、此処までかなり時間を要しましたが、漸く調理です。

茹でて洗い終わった身自体は、旨味が抜けてあまり美味しさは感じられなかった為、これはダシ汁ごと煮込んだ方が良いはず。

 

ちなみにダシ汁ですが、同じ茹で汁で3回貝を入れ替えて茹でた為に、割と旨味の強い出汁が取れています。

加えて、昆布出汁を混ぜて旨味をブーストさせている事をご了承ください。

 

それではまず一品目。

 

シオフキのダシ汁に醤油、みりん、砂糖、酒少々を入れて煮立たせて

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千切りにした生姜とシオフキの身を入れて汁気が無くなるまで煮詰めます。
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シオフキの佃煮の完成です。

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うむ。これは茶色旨い!ダシ汁の旨味が活きてアサリの佃煮に肉薄する旨さです。これでおにぎり作ったら旨いでしょうね😋

 

 

さて、立て続けに2品目。

 

シオフキのダシ汁にシオフキの身と豆腐を入れて煮立たせて

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醤油で味を整えて

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あさつきを散らせたら、すまし汁の出来上がり。
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うむ!これまた旨い!汁にシオフキの旨味が濃厚に溶け出しています。

 

この調子でどんどん行きましょう。

 

3品目。

土鍋に米とシオフキのダシ汁と醤油と千切り生姜を入れて炊き上げます。

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その間に、味噌、みりん、砂糖を混ぜ合わせて
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ダシ汁を張った鍋にシオフキを入れます。

チクワみたいになっていますが、シオフキの剥き身を凍らせたものです。

デカいジップロックで凍らせたらこうなりました。

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油揚げと長ネギ、先ほどの味噌の調味液を入れ、汁気が無くなるまで煮詰めます。

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↑の煮詰めた具材を、炊き上がった米を蒸らす最後の5分間で米に乗せ、土鍋に再度蓋をして、さらに蒸らします。

 

蒸らし終えたら、シオフキの深川めしの出来上がり。

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お焦げもバッチリ。
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さて実食。

 

 

 

・・・

 

 

 

 

・・・・

 

 

 

 

 

うーーーーーーまい!!!

 

 

 

深川めし、うーーーーーーまい!!!

 

 

 

これは醤油味の炊き込みご飯とはまた一味違った出来栄えですねウーーーーーマイ!!!

 

 

三つ葉とお焦げが良い仕事しています。

 

 

これはアサリの完全な代替になり得ます。シオフキ料理の1つの理想型です。

 

 

 

それでは最後の品。

 

牛肉の切り落としに酒と生姜の絞り汁を振りかけて良く揉み込みます。

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刻んだニンニクをごま油でじっくりと炒めて香りを出して
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先ほどの牛肉を投下
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今回、韓国産の唐辛子粉を用意しました。日本のものより甘味があります。
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唐辛子を投入。入れ過ぎると辛くなるので程々に。

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シオフキのダシ汁投入。めっちょ固まっているのは凍らせていたからです。
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アクは丁寧に掬い取ります。
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アクを掬い取った後、スプーンで一口大に切り分けたおぼろ豆腐、シオフキの剥き身を投入。塩・胡椒で味を整えます。
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仕上げに生卵を落として好みのタイミングで火を止めます。今回はミディアムレアぐらい。
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器に盛り付けてアサツキを散らしたら、シオフキのスンドゥブチゲの出来上がりです。

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さて、実食。

 

 

・・・

 

 

 

・・・・

 

 

 

・・・・・

 

 

 

うーーーーーーまい!!😋😋

 

 

 

 

かーーーーーーらい!!🔥🔥

 

 

 

最近メシのレポートの語彙数が少なくて大変に申し訳ないのですが、実際に旨くて辛いので、その辺りはご容赦頂けたらと思います。

 

韓国産の唐辛子の甘さと辛さのバランスは絶妙ですね。

とは言え、これ以上の量を入れたらきっと辛くて飲めなくなるので、水400mlに対して大さじ1杯強ぐらいで適量です。

 

これまたシオフキの出汁が存分に活きていますね。剥き身も味のアクセントになっていて良い感じです。

 

 

と言う事で取り急ぎ、シオフキで煮込み系料理を4品作ってみましたが、いずれもブレずに美味しく仕上がりました。

 

シオフキは煮込めば旨いと言う知見を得られたので、チャウダーやトマトソース煮と言った洋風の料理に仕立ててみてもイケるかと思います。

 

 下処理の手間から敬遠されがちな貝ではありますが、味はなかなか良いので、今後も何も採れない時には持ち帰って来ようと思います。

 

 

見向きもされないような食材が実は美味しかったと言うのは大変に喜ばしい事ですね。今後ともこう言う食材はどんどんフックアップして行きたいと思います。

 

 

それではまた\\(۶•̀ᴗ•́)۶////

ビストロ山2018始まります

日中の暑さはまだまだ引かないものの、日没後の虫の音と風の涼やかさに確実に季節の移ろいを感じる頃になって参りました。

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夜の雑木林には秋の虫たちの姿もちらほらと。

 

さて、宣伝で御座います。

 

これから始まる実りの秋、その真っ最中に今年も「ビストロ山」が開催されます。

 

昨年、私も参加したこちらのイベント、相模原の山奥で、皆で狩猟採取した動植物を皆で調理して皆で食べると言う超参加型の催しです。

 

昆虫食、山菜食、サバイバル食、キノコ食と、各ジャンルの講師陣のガイドのもと捕獲・解体・調理を自らの手で行なって、食への理解を深めた頂けたらと思っております。

 

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(写真は2017年のもの)

 

今回、私はサバイバル食チームの調理スタッフとしてお手伝いさせて頂きますので、捕獲・解体・調理に興味のある方々のご参加を心よりお待ちしております。

 

詳細はfacebookのページにてご確認ください。

 

ー以下、facebookページの抜粋です

【ビストロ山2018 10月6日に開催します!!】

 

狩猟採取の食のイベント『ビストロ山』!


今年も藤野の隠れ里 綱子の珍名所

廃材エコヴィレッジ ゆるゆるにて開催します!


『昆虫食、山菜食、サバイバル食』の講師と共に一緒に狩りに出て、みんなで調理をして「山の幸」をいただきます!!!


こんな濃い山食イベントは他にはないと思いますよ♪

人生に最高に常識破りな一日になること間違いなしですよ~


■前回のビストロ2017山アルバム

https://www.facebook.com/media/set/?set=a.1716234055344490&type=1&l=0956d2c50e


今回の「ビストロ山」は秋!!!

ということで「キノコ狩り」もやります!

今回スペシャルゲストで野食ハンマープライスの茸本朗先生も講師として参加です!


みんなで収穫して、自然の中でみんなでランチをしましょう♪

ドラム缶ピザ窯で『ビストロ山ピザ』を作りますよ~


【山菜食×昆虫食×サバイバル食】

★講師紹介★

・昆虫食    内山昭一先生

・山菜食    池竹則夫先生

・サバイバル食 永野太郎先生

・キノコ狩り  茸本朗先生 ゆるゆる村長 飛龍


・ナビゲーター 廃材エコヴィレッジゆるゆる村長 傍嶋飛龍

東京虫喰いフェスティバルORG 永井尋己 


<当日のタイムスケジュール>

9:30  受付開始

10:00  イベント開始 

     採取・捕獲タイム

12:00  きょうの食材説明

    みんなで調理準備

13:00  ビストロ山ランチタイム

14:30  ビストロ山トーク

16:00頃 終了 


☆友情出演☆

・ゆーきうさぎ  ビストロ山シェフ

・憂  ビストロ山シェフ

・豪ノ米蔵・・・羽釜で美味しいご飯を薪で炊きます!

・ポスポス大谷倍音珈琲・・・ホーメイミュージシャンが淹れる珈琲 


☆開催場所の「藤野の隠れ里 綱子」は美味しい湧き水があります。  

 ほんとに美味しい名水ですので、ぜひ皆さんお土産に汲んでいって下さいね。


■開催日時  10月6日(土)9:30から16:00頃


■参加費   大人5,000円 小中学生2,000円

      (小中学生は保護者同伴参加でお願いします)


■定員    40名 先着順になります。

藤野駅からの送迎有り15名限定先着順となります。


■お申し込み e-mailにて受付します。

       mushifestival@gmail.com 


・名前

・連絡先

・参加人数 大人&子供

・交通手段

明記してメッセージください。


■開催場所  廃材エコヴィレッジゆるゆる

   https://goo.gl/maps/83j1Bi6TTSL2

神奈川県相模原市緑区牧野10049

 

廃材エコヴィレッジゆるゆる村長 傍嶋飛龍邸

当日連絡 080-4144-3588 (飛龍)


■交通手段  駐車場有 

「JR藤野駅」からの送迎希望の方は、

東京方面から9時3分着、山梨方面からは9時00分の電車でお越しください。

※送迎人数制限あり


■持ち物  

☆必須 長靴 マイ箸 マイ皿 マイカップ

採取捕獲道具は各自持ってきていただけたらと思います。

(参考) 

ビニール袋、ペットボトル、軍手、スコップ、など・・・

昆虫食やサバイバル食の採取希望の方は、それぞれお好きな道具をお持ちください。 


■主催   ビストロ山実行委員会 

■協賛   廃材エコヴィレッジゆるゆる

 

それでは当日、現地でお会い致しましょう\\\(۶•̀ᴗ•́)۶////

 

海抜2,860mの翌日は海抜0mで貝拾い

双六岳(2,860m)から下りて来た翌日の8/12(日)、例によって友人から

 

「潮溜まりに貝拾いに行きませんk

 

「行きましょう!!!!」

 

と、またしても食い気味に返答し、千葉県に貝拾いに行って参りました。

昨日まで視界20mの海抜2,860mの高所にいたのに、

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今日は海抜0mで御座います🌊

 

いやー海抜0mは空気が濃いから息切れしないし、暖かい(クソ熱い)から低体温の心配も無いし最高だなーー!

 

と思いながら、いそいそと磯へ赴きました。

 

この海域の潮溜まりで1番数が多かったのは

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スガイ(藻を纏った小さい貝)

 

 

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次いでイボニシ

 

 

他には

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ヒザラガイ

 

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フジツボ

 

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カメノテ

 

等々がいました。

 

順調に採集を続けるも、突然の豪雨。あまりの激しさに2時間弱で切り上げました。双六岳の時と言い、この3日間ほど雨に降られっぱなしですね。

 

私の雨男率はかなりのものなので、乾燥地域に放り込めば、ステップ気候を湿潤大陸性気候に変えられるぐらいの力はあると信じています。

 

妥当ケッペンの気候区分!を合言葉に2018年度下期は業務に邁進して行こうと思いません。

 

 

あまり採り過ぎても仕方ないので、早々に退散。

 

潮溜まりの魚介類は、釣りを行う時と同じく、その地域で漁業権が無いものだけを狙って獲って行きましょう。資源保護の為に。

水産業振興/千葉県

大体のエリアは漁業権の有無について、その自治体が公表してくれているので、確認した上で臨めば問題無いかと思われます。

 

 

さて、カメノテフジツボはその日のうちに茹でてしまいましたが、

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他の貝類は翌日夜、調理に取り掛かりました。

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スガイとイボニシは1日経っても元気です。生命力が強いです。そりゃ潮溜まりに大発生するわけですね。

 

スガイは表面に藻を纏っている為、まずは真水で水洗いをします。

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結構な汚れ具合。

 

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5回洗って此処まで綺麗になりました。

さすがにそろそろ良いでしょう。

 

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水に塩少々、お酒を加えて水から貝類をまとめて茹でて行きます。

 

 

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沸騰したのち数分茹でたら、ザルにあけます。

 

この時の茹で汁は、この後炊き込みご飯に使うので取っておきましょう。

 

此処からは、ひたすら中身をほじくり出す工程なのですが、

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スガイが特にやりづらいです。蓋が硬いので身を取り出すのにコツが要ります。

千枚通しと竹串を蓋と殻の間にねじ込んで引っ張り出しました。

 

一方でイボニシは取り出し易くて良いですね。蓋が柔らかいので力押しで身に竹串が刺さるので、引っ張り出し易いです。

おまけに割と大きいものもあるので、イボニシは今後も積極的に獲って行きましょう。


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これをひたすらやって行きます。

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1時間以上かけて全部出し終わりました。果てし無かった...

 

塩茹でした段階で味見して行きましょうか。

 

まずはスガイ

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旨い!

小さいながら貝の旨味もしっかり出てます。取り出すのに多少手間がかかりますが、その辺りは大目に見てやりましょう。ナイス、貝!ナイスガイ👏👏

 

続いてイボニシ

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旨い!

貝類を食べる貝なので、唾液腺の所に独特の酸味と苦味があることを聞いていましたが、私はそんなに気にならないです。個性の1つとして収まる範囲の味ですね。身も大きいし取り出し易いし、良い貝です🐚

 

後は昨日のうちに茹でておいたフジツボ

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ペンチで割って食べます。


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食べるところ少なっ!

味は悪くないのですが、いかんせん殻を破砕した時の残留物が付くので、少しジャリってます。出汁要員ですね。

 

カメノテ

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旨い!!

この白いところを食べるので、これまた食べられるところが超少ないのですが、これはクセの無い上品な甘味と旨味をしっかりと感じます。今日口にした貝類(甲殻類)の中では1番旨いです。

人気が出るのも頷けますね。

 

さてさて、調理を続けましょうか。

折角まとまった量を手に入れたので2種類の料理に仕立てましょう。

 

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醤油と酒を鍋に入れて煮立たせたら

 

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貝類をまとめて投入

 

後は汁気が無くなるまで焦さないように煮詰めたら

 

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ニナミソ(磯の貝類の醤油煮)の出来上がりです。

 

 

実食!

 

 

・・・

 

 

 

・・・・

 

 

・・・・・

 

 

うーーーーまい!!

 

 

醤油強めで煮込んだので、塩っ気が結構強めですが、これで日本酒やったら無限にイケますね。醤油と濃厚な磯の香りが良く合います。

ご飯のお供にもぴったりです。

 

さて、ニナミソが米に合う事が分かったので、米料理を仕立てましょう。

 

手順は至って簡単。先ほどのスガイ等を茹でた汁と、取り出した貝の身、酒少々を白米と一緒に炊き込んで

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貝ご飯の完成で御座います。

普通にご飯を炊くのと同じ感覚で出来ます。

 

 

さて実食。

 

 

・・・・

 

 

 

 

・・・・・

 

 

 

うーーまい!!!

 

 

磯の香りが濃厚に口の中で爆ぜます。海苔を散らして醤油をちょっと垂らして食べるなおのこと旨い!!

 

 

 

ニナミソをおかずに貝ご飯をかき込めば飯2〜3杯は余裕で行けそうです。

 

スガイやイボニシと言った貝ごとの味わいの違いも、注意して味わうと良く分かります。

 

潮溜まりなら何処にでもいて、見向きもされないような貝類でも、しっかりと貝の旨味を持っている事が分かりました。

 

 

今後も潮溜まりで遊ぶ時には積極的に採って行こうと思いますね。

 

とは言え、貝は固着性が強いので、くれぐれも採り過ぎてしまわないように、消費する分だけを採って、持続的に楽しんで行きたいものです。

双六岳でツェルト泊したら想像以上に修羅場だった話

今年もまた

「年に最低でも1度は高い山に登りたい症候群」

を発症し、居ても立っても居られなくなりました。

これを発症してしまうと、2,500m以上の高山帯に行ってテント張ってビール飲みたくなって仕方なくなると言う、実に困った症状なのです。困った困った。

 

そこで8/10(金),8/11(土)の一泊二日で、双六岳(標高2,860m)に登って来た次第です。

 

双六岳ってどこよ?どんな山よ?富士山より高いの?低いの?

と言うご意見が方々から飛んで来そうなので、ざっくりと案内をさせて頂きます。

岐阜県と長野県の県境に位置し、岐阜県側の新穂高温泉から入るのが一般的なルートです。

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槍ヶ岳穂高連峰よりも関東側から見て奥地にあり、松本駅から登山道入口のある新穂高温泉まで車で1.5時間ほどかかるので、絶妙に一般的な人気と知名度の無い山なのです。

 

地図上の直線距離で見ると松本市内から新穂高温泉まで、まあまあ近そうな雰囲気を醸し出しているのですが、間には蝶ヶ岳穂高連峰と言った日本有数の高山帯がある為、迂回しながら行かなければならず、上高地等と比べてアクセスが良く無いのも知名度が低い要因になっていると思われます。

 

とは言えこの双六岳、その後ろに控えている日本百名山鷲羽岳水晶岳を登るためには、通過しなければならない山である事と、晴れた日には奥穂高岳槍ヶ岳を一望できる見晴らしの良さから、山好きの間では結構な人気を誇っています⛰⛰

 

そんな山に今回、一泊二日の行程で行って参りました。

 

8/9(木)の午後7時に松本駅に着弾🚀

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今夜は同行者に車で拾ってもらい、新穂高温泉駐車場に車を止め、車中で4時間ほど仮眠を取りました。

 

新穂高温泉〜双六小屋

04:00起床。

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気温23℃。新穂高温泉で既に標高が1,060mぐらいなので大分涼しい感じがします。
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サブバッグを含めた荷物の総重量は17.03kg。

 

テント泊とは言え一泊二日ならば、削ろうと思えばテント込みで10kg台前半まで削る事も可能ですが、私の登山はメシにかなりメーターを振っているので、だいたい重くなります。

この辺り、自分の登山スタイルを何処に軸足を置くかで決めて行って頂くのが良いと思います。

FAST & LIGHTを目指すのであれば調理器具もほぼ全部削ってカロリーメイトだけで乗り切る方法もあります。

 

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夜明けと共に午前5時頃に出発。

暫くは整備された平坦な道を歩きます。

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途中に湧き水ポイントがあった為、水を1ℓ補充。

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わさび平小屋を越えて小池新道の入口までは穏やかな林道を歩いて行きます。

生ビールの看板の誘惑に負けぬように心を鬼にして歩を進めましょう。

 

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此処からおよそ4時間半〜5時間はガレ場を含めたコブシ大〜の岩が転がっているエリアを延々と登って行きます。

 

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秩父沢を越え、尾根伝いに登り始める所から弓折乗越までが本日の登りの核心部。

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等高線が詰まって、これまでよりも傾斜が急になります。

 

17kgを背負って持続的に斜度20〜30°を登り続けると言うのは地味に持久力を求められるので、慣れない方は山小屋泊から始めた方が良いです。

 

私の場合はだいたい1時間歩いて5分休憩ぐらいを目安に歩きます。

その他、息切れしそうになった場合は都度呼吸を1〜2分立ったまま整えます。

 

途中、標高2,300m地点の鏡平山荘で休憩を挟みます。

この鏡平山荘周辺はこの高所でありながら池が点在していて、鏡のように風景を写し込んでいます。f:id:u_f_y:20180812155600j:image


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(鏡平山荘遠景)

 

鏡平山荘まで来たら稜線まではあと一息。

 

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鏡平山荘辺りを境に植生も変わって来ます。

笹中心だった通路脇の植物に、高山帯ならではのハイマツが混ざって来ました。

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ハイマツの松ぼっくりでもジャムを作れるのかなぁ?などと考えながら歩を進めます。

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これはミヤマトリカブト?ですかね。植物に詳しくないのが悔やまれます。

 

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イナゴー(°∀°)ー!

こんな高地でも生きていけるのかい君は! 

 

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弓折乗越まで出たら、本日の目的地である双六小屋まで緩やかな傾斜の稜線上を歩いて行きます。

 

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標高2,500m近辺。雪渓の残っている地形に遭遇。

 

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双六小屋が見えました。奥には日本百名山の一つ、鷲羽岳が顔を覗かせます。

 

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程なくして本日の目的地、双六小屋(標高2,600m)に到着。

05:00に新穂高温泉を出て13:40着なので、途中の大休止1時間を抜いて7時間40分、高低差およそ1,820mの行程でした。まずまずの疲労感。

 

受付で幕営料1人¥1,000を払い、テントを立てます。

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テント村全景。平日とは言えハイシーズン。結構な量のテントが立っています。

 

ツェルト泊の実態とメシ

さて今回の山行、ただのテント泊ではなくツェルト泊を試してみた次第なのです。

 

「ツェルトって何よ?」

 

と言う方もいらっしゃる筈なので、簡単に解説させて頂きますと、ズバリ“簡易テント” の事です。

 

通常のテントは、本体にポールを通して自立させた後、その上からフライシート をかけた二重構造で建てます。

ポールを通す事で安定し、二重にシートをかける事で内部の結露と雨露を防ぐ事ができる仕組みになっているのですね。

 

一方でツェルトは、言ってしまえばタダの一枚布。ポールを通す穴も無ければ、密閉する構造にもなっていません。

 

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このような感じで、だだっ広い布です。

 

しかしこれが、全登山者必携のアイテムになり得る訳です。

 

この一枚布、使い方は様々ですが

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底面が開くタイプのものであれば、木々の間にロープを通してタープの代わりに使うことも出来ますし、そのまま被って雨風をやり過ごす防寒具としても使えます。

 

上記の木々に通すやり方や、トレッキングポール×2や、現地調達した木の枝を支柱にして簡易テントとして使う事もできると言う汎用性の高さがポイント。

 

それ故、テント泊の登山者も、そうでない日帰りの登山者も含めて、お守りとして必ずリュックの中に忍ばせておいて損は無い、登山者必携のアイテムの一つなのです。

 

平地では一度試しに使っては見たものの、山での実践は今回が初めて。

緊急時のシュミレーションとしてはまたとない機会と思い、やってみました。

 

今回使用したツェルトはファイントラックのツェルトⅡロング。

 

ファイントラック(finetrack) FAG0123 ツエルト2ロングOG(オレンジ)

ファイントラック(finetrack) FAG0123 ツエルト2ロングOG(オレンジ)

 

 

 

 

簡易テントとしても使える大きめサイズのツェルトです。

 

設営からやって行きましょう。

 

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先ずやるべきは底面の確保。

テントと違い、一枚布なので、当然底になる部分は密閉されていません。

↑写真のように結べる箇所が等間隔であるので、これらを結んで底面を確保して行きます。

 

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底面を全て結んだら、支柱となるトレッキングポールと自在付きロープ、ツェルトの輪っか部分を結びます。

今回は非常時本番を想定して、ペグは使わず、全て石での固定を行いました。

 

自在付きロープがない場合は、荷造り用のビニール紐でも応用可能です。

どちらかはリュックに常備させておきたいですね。

 

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固定ができたらトレッキングポールを立てます。

此処までが、ツェルト設営の最重要ポイントです。この後の居住性に影響が出て来るので、できるだけ丁寧にやりましょう。

 

その後は、四隅、側面に同じく自在付きロープを結び、石で固定して張力を保ちます。

 

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↑そしてこちらが設立完了をした状態の俯瞰図。

 

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内部の様子です。


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人1人寝る分には問題ない程度のスペースが保たれています。

荷物を外に出してしまえば上下互い違いにして2人はなんとか寝られます。

 

とは言え、上の方の写真を見て頂きますと分かる通り、底面の密閉はされていないため、雨風が多少吹き込んで来る事は妥協しなければなりません。

 

此処まで55分かかりました。やはり、たまにやらないと忘れます。

 

さて!無事にツェルト設営も終わったから始めましょうか!

毎度毎度これが楽しみで山に登っていますので🍺

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双六小屋、なんと樽生のスーパードライを置いてくれているのです。

 

 

うめえ...

 

 

うめえよ...

 

 

今年飲んだビールで1番うめえよ...

 

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あまりの旨さに倒れ臥す穏やかな自画像。

 

やはり時代は洗練されたクリアな味。辛口だったのです。

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双六小屋は缶ビールならヱビスも置いてくれているのです。

サッポラーの私大歓喜です。

もう分かり過ぎていて辛いです。

乾杯がもっと美味しくなりました。

さて、一杯引っ掛けた所で夕飯作りに取り掛かかろうかなと思ったその時、雨が降り出しました。

 

取り敢えず米だけは焚かなければなりません。小雨になった隙を突いて火を付けます。

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雨に打たれながら米が炊き上がるのを待つ自画像

 

米が炊き上がった瞬間に雨が強くなり、慌ててツェルトの中に退避。

 

天気が此処まで崩れるのを想定していなかったのですが、人間はやっていく生き物なので、知恵を絞って考えます。

 

ツェルト内部の底面の紐を1つほどき、無理やり前室を作ることに成功。

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しかしながら、テント内でのガスストーブの使用は、熱でテントに穴が開く可能性と、一酸化炭素中毒の可能性から、やらない方が良いと言うのが前提にあります。

 

その為、風に煽られてもツェルトが炎に触れぬように前面を厳重に固定。火を使う間は目を離さず、換気も充分に行いましょう。

結果、ツェルト内部が雨で濡れまくりました。

 

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今夜の晩ご飯。炊いた白米、フリーズドライの味噌汁、セブンイレブンのキムチ。

本当は此処に麻婆春雨が加わって定食にする予定だったのですが、強雨のために断念。

 

白米の炊き加減はバッチリでした。標高2,600mだろうと、吸水の時間と水加減を多目にしっかりやれば、問題無く炊けます。

 

平地なら、白米を火で炊く時は吸水時間30分、水の量は米の重さ×1.2倍でまず間違いなく美味しく炊けるところを、標高2,600m地点では吸水1時間超〜、水の量は米の重さ×1.3倍で問題無く炊けました。

 

ただ、炊きあがりの旨さはやはり平地に軍配が上がります。1泊、2泊程度ならフリーズドライ米でも全く問題ないので、試してみたい方はやってみて下さい🌾🌾

 

夕食を終え、トイレと歯磨きを済ませたので、さて寝るぞ!

となった段階で、天候はさらに悪化。

今までの強雨から豪雨、嵐の様相を呈して来ました。

 

ツェルトはテントと違って、中にポールが刺さっていません。棒2本と石を使って張力で固定しているだけです。

 

なので、通常のテントよりも遥かに風に揺られます。

 

強風でツェルト崩れたら夜中に貼り直すの面倒だなぁ...

 

でもその時はその時か...

 

現状、これ以上ツェルトに関しては手の施しようがないので、諦めて寝ることに。

 

しかし、風が!雨音が!超絶五月蝿い!

ツェルトが結構な勢いで揺られます。

雨が激しい時間帯を内部から録画してみました📹

安眠には程遠い環境。

 

幸い、雨はそこまで吹き込んでは来ないですが、外気との温度差、内部の湿気から、天井部に溜まった水滴が容赦無くシュラフに落ちて来ます。

 

通常のテントでは、ダブルウォールと言って、テント本体の上にフライシートをかける事から、内部の結露を大幅に減らす事が出来ているのです。

 

普通のテントの偉大さをしみじみと感じますね。

 

夜中に2度、耐えかねて寝袋をタオルで拭きました。ダウン素材は水を含むと保温力が無くなるので、寝袋が濡れるのは割と死活問題です。

 

しかし人間の慣れは恐ろしいもので、そんな状況でも疲れからか、黒塗りの高級車に追突することなく眠りに着きました。

 

明けて翌朝。

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午前4時時点でのテント内の気温は12℃


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ツェルトの内部はご覧の通り濡れています。枕も寝袋もマットも濡れ濡れ。砂も入り込みました。

 

しかしツェルト自体は、あれだけの強風に煽られたにも関わらず、倒れる事はありませんでした。

 

ペグダウン無しのポール2本でも並の嵐程度であれば、耐えられるという事が分かりました。これは貴重なデータです。

 

その後、片道小1時間かけて頂上を往復。

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視界は10〜20mと言ったところ。本気で何も見えません。

 

さっさとテント場まで戻り、朝ご飯を作ります。

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昨日の残りの白飯1合分と


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フリーズドライのシチュー×2、セブンイレブンのサラダチキンを用意


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白飯のクッカーに水を足して

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ガスストーブを点火してフリーズドライのシチューを投下


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沸騰させる間にサラダチキンをほぐし


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シチューに投下。

なんちゃってチキンクリームリゾットの出来上がりです。

 

山のメシなので、これぐらいで充分に旨いです。鶏肉を入れたのでゴージャス感が出ました。サラダチキンのパサパサ感もクリームシチューに混ぜる事で上手く誤魔化せています。


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食後はいつも通りコーヒーを立てて


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井村屋のチョコレート羊羹をお茶請けにデザートを楽しみます。

こう言う事をやっているので私の山行は朝の出足が遅くなりがちです。

 

その後、6時間かけて無事に下山しました。

 

ツェルト使用の所感と総括

いや、今回の山行は思っていた以上にストイックな旅となりました。

ツェルト泊の実態を知る事が出来たのは貴重な経験でしたね。

緊急時に使えるようにするには、やはり平常時に練習をしておく必要があります。

 

ツェルト使用の所感としては、

デメリットとして

  • テントの代わりに使うにはシュラフカバーの使用等、準備が必要
  • ツェルトの中で座って背筋を伸ばせないので疲れる
  • テントと比べて出入りがしづらい
  • 雨風の音がテント以上に五月蝿い

 

と言った所が挙げられます。

特に私の身長(180cm)だと、あぐらかいて座った時にかなり首を曲げないと座れないのですね。

これが、地味にストレス溜まります。

ツェルト内で汁物飲む時に上を向けないので飲み干しづらい事この上ないです。

総じて、テントの完全な代替にはなり得ません。

 

メリットとして

  • 圧倒的に軽い
  • リュックの中で場所を取らない
  • タープ、雪洞の蓋、防寒具、テント代わり等、使用方法が多岐に渡る

 

と言った所が挙げられます。

UL(ウルトラライト)志向の方ならば、テントの代替としての選択肢は充分にあり得ます。

平均的なソロテント1.2kgに対して、ツェルトⅡロングの重さが340g。

圧倒的な軽さ。

 

それ故、小屋泊や日帰りの登山者でもリュックに忍ばせておくのは大いにアリです。

 

道迷いや遭難でビバークする際に、ツェルトがあるのと無いのでは雲泥の差がありますね。

 

例え薄い布一枚だろうと、外界と分ける壁があるのは安心感、そして体温の維持に目覚ましい効果を発揮します。

 

御守り代わりにリュックに忍ばせておいて損はないでしょう。

 

ただし、日頃から練習をしておかないと使おうと思った時に使えません。

 

それを再確認出来ことは今回の山行の大きな収穫でした。

 

山を登る時、或いは災害時の為に1つ常備させておくのは大事な事かもしれません。

 

私自身がUL志向になった時にはテントの代わりとして可能性の1つに入れておこうと思いました。

 

それではまた次の山でお会いしましょう。

 

新穂高温泉双六岳ピストン

技術:★★★☆☆☆☆☆☆☆

体力:★★★★★☆☆☆☆☆

 

(高尾山を

技術:★☆☆☆☆☆☆☆☆☆

体力:★☆☆☆☆☆☆☆☆☆

を基準値として考えて)