蝉を捕りに行った話
お世話様です。思いつきで始めたブログですが、一定程度のリアクションを頂けて恐縮極まっております。
コンテンツが溜まったら随時更新して行きますので生暖かい目で見て頂けたらと思うております。
さて、前回の槍ヶ岳。
その続きの話をする訳でもなく、今月始めにセミを捕りに行った話をさせて頂こうと思います。
皆さんは捕りましたか?
捕っていないですか、そうですか。
蝉は良いですよね。
何が良いって、カッチョ良い。
特に幼虫。
ギミック的に超カッチョ良い。
きっと黄金比の計算したら、キレイに無限の回転が組めるんぢゃないかと言うぐらいにフォルムが完成されていますね。
先に申し上げておきますと、当ブログ、虫やら調理途中の解体の様子やら、今後飛び出す可能性が御座いますので、苦手な方はそっとブラウザを閉じられる事をオススメ致します。
私よりもその辺り、遥かに攻めていらっしゃる諸先輩方も多いですが、私の知り合いの方々にはその辺りの属性ない方も多いですので、念の為。
それではやって行きましょう。
舞台となったのは神奈川県某所
私以外は、ほぼ虫食未経験です。
しかし、「蝉捕って食べませんか?」の一言で、これだけの人数が集まるので、蝉の潜在的需要が高い事を肌身で実感致しました(笑
キックオフは午後6時。
まだ明るい時間帯だからか、なかなか見つからない...
と思いきや
イターーーーー(°∀°)ーーーーーーー!
ここにも!
かーーーわいーーーーーー!
しかし、こんなに簡単に見つけられてしまうとは、なんて野食初心者に優しい食材なんだ...
アナジャコなんて、捕獲出来るようになるまで、干潟3回通いましたからね...
そうこうするうちに日も暮れて量産体制に突入します。
わしわし登り始めました。
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長い間、土の中に閉じ込められて、漸く外の世界を知ったその瞬間!
容赦無く摘み取ります。
結果、1.5時間で結構な量のアブラゼミの幼虫を捕まえる事に成功しました。
ニゲロー!ニゲロー!ニゲロー!ニゲロー!
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しかし容赦無く調理。既に虫の息。
先ずは、ザルで泥と汚れを良く洗い落とし、
その後、酒と麺つゆで茹でて、
後はそれぞれ、思い思いの調理法で食します。
定番の唐揚げ
燻製(熱燻)
同行のふあふあパイセン作のアヒージョと、
麻婆茄子蝉
と全体的に茶色い仕上がりとなりました。
麻婆茄子蝉って、10m離れて眺めると、麻婆茄子弾に空目しそうで良いですね。
麻婆茄子弾。力強い。
さて、そんなわけで、私以外のセミ初めての5名の感想はと言いますと
「食べられなくはないけど、進んで食べたいものではない。」
「後味に来る臭いがダメ」
「殻がどうしても口に触る」
と言うような結果でございました!
まあ、それもそうでしょうなあ。
虫に限らずですが、食べ物って本当に文化だし習慣だなあと思います。
これも昔から食べていれば、そんなにギャップ無く食べられているのだろうなと思います。
私個人の感想としては、虫食の類の中ではかなりハイランクだと思っている次第です。
お土産で売られているイナゴやカイコよりも好きかもしれませんね。
いわゆる「虫臭さ」があまりしないのと、ソラマメや、塩茹でした落花生のようなナッツ系のジューシーな香りがする点においてかなり食べ易い部類だと思っております。
唐揚げは食べ易さでは1番だと思います。サクサク食べられるので。
熱燻も煙の香りが香ばしくて良い感じでした。今回、抜かりなくボウモアを用意していたのですが、前評判通り、ウィスキーと良く合いました。
アヒージョも狙い通りの味。
今回の台風の目玉は麻婆茄子蝉です。
セミを初めて食べた他のメンバーからは
「うーん...」
な感じでしたが、虫イケる方でしたら、中華系炒めのカシューナッツの代わりに入れても、ある程度は戦える感じになるのではないかと思いました。
動物性タンパク質を獣肉以外で補う手段としては、かなり難易度低くて良いと思います。
しかし、なんで、そこまでして虫を食べるのか?
と聞かれたら答えは色々あります。
が、現時点での1つの答えとして、虫に限った話ではないですが、
「普段食べられないと思っていたものが、実は食べられるとしたら面白い。」
それに尽きます。
食材に対する偏見は、ない方が面白いです。
一言で言うと、食い意地が張ってるだけなのです(°し°)
市場に流通する訳でもないですから、こう言う機会の時には積極的に食べて行こうと思いますね。
ハント難易度はかなり低めなので、皆様も機会があればお試しくだせえ。