山と酒と音と飯

登った山と飲んだお酒と聴いた音楽と食べたメシについての備忘録

初めてのウツボ釣りと解体と調理

お世話様です。先日のスッポンの記事公開から、1週間足らずでアクセス数が950を突破して恐れ慄いています。私です。元気です?

 

いや本当に掛け値無しで、時代はスッポンに傾いて来ていることを肌身で実感した1週間でした🐢🐢🐢

 

さて、時間はスッポンより少し遡りますが、スッポンを捌いた日の前日、静岡にウツボを釣りに行って参りました。

 

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そうなんです。釣りなんです。先に申し上げておきますと、私、釣り素人です。今年の春に船でアジとキス釣りに行ったのと、3年ほど前に、千葉に堤防釣りに行って、ちんまいメバル釣り上げたくらいの経験値です。

 

しかし、心優しい友人が

ウツボ釣りに行きませんか?」

と言ってくれたので、脊髄反射

「い、行ぐう!」

と言い、同行させて頂いた次第です。

 

そしてやって来ました静岡県東部。

 

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ハンバーグの中身が赤い...

 

これが、静岡(さわやか)...

 

と、まず静岡(さわやか)の洗礼を受け、軽くカルチャーショックを受けたのち、U-P(ウツボ-ポイント)へとずりずりと移動。

 

さすがに支度に慣れていらっしゃる同行者2名。

 

今回、ウツボ釣りの仕掛けを初めて目の当たりにした訳ですが、とにかく単純明快で、釣り素人の私にはかえって分かり易く、助かりました。

 

折れても惜しくない竿に、とにかく太い糸と針を付けて、適当な大きさに切ったアジやサンマをぶっ刺して足下の海中に沈め、アタリが来たら容赦無く引き揚げる。

 

もう本当にこれだけでした。分かり易いです。アタリが来ると、根掛かりかな?と思った直後にとんでもないパワーで引き込まれるので一発で分かりますし。

 

分かり易さだけで言えば、初心者にとって最高の釣りかもしれません。

 

そんな私が釣った最初で最後の獲物。

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はい、カサゴです。

引いてるかなー?引いてないかなー?ぐらいのビミョーな感触が竿先にあって引き上げたら釣れておりました。

サイズも小さいためリリース。 

 

そしてその後、5回ほどウツボの超激しいアタリが来るも、全て水面から出そうとする時に、U-R(ウツボ-ローリング)で糸を食い千切られて逃げられました。

 

いや、後少しだったのですよ。あまりの引きの強さに躊躇っていたら、その間に容赦無く食い千切られましたね。

 

ちなみに私以外の同行者は、なかなかのサイズのカサゴや、アオリイカウツボをそれぞれ釣り上げており、至って順調でした。 

 

そう、私以外は。

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ローリングが激し過ぎて写真撮ろうとするとブレます。

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こやつらの暴れっぷりと歯の鋭さは、慣れないとクーラーボックスに入れるにも一苦労です。


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パーティー全体としてはメーターサイズ前後のウツボ5匹とアオリイカカサゴが釣れたので、良い釣果だったのだと思われます。

 

 

そう、私以外は...

 

 

そんなわけで、ウツボ1匹とアオリイカをおすそ分けして頂きました。

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 ありがてえありがてえ。

 

氷水で冷やしながら持ち帰って、出来るだけ早く捌いた方が良いと言われたので、慌てて帰り際に発泡スチロールの箱を購入して持ち帰った次第です。

 

氷で冷やしながら翌朝、捌きに取り掛かりました。

 

とは言え私、魚とは言っても捌いた事あるのはせいぜいイワシとアジぐらいなもので、いきなりこんなデカい長モノが現れると、なかなか戸惑います。

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デカい。

まな板に乗り切らない。

 

とは言え、やるしかない。

 

ネットやら、口コミやら、動画やら、あらゆるメディアを駆使して捌き方を確認します。

 

野食ハンマープライスの記事等を、だいぶ参考にさせて頂きました。

冬のウツボは至高 その2:寒ウツボのさばき方 – 野食ハンマープライス

 

という事で、同行者の方々の意見も頂戴し、まずはウツボの表面に満遍なく酢をかけて、表面のぬめりを固まらせます。凝固して全体的に青白くなりました。

 

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先生!クランケがチアノーゼに!

 

 

f:id:u_f_y:20171212002133j:imageし!

 

その後、包丁の背で体表面を丁寧に擦ってぬめりを取り尽くします。

 

まな板に乗り切らないので流し台で斬首。

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さらに肛門付近で切って上半身と下半身に分けます。

こちらは上半身

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下半身タイガース

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とても物言いたげな表情

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上半身は見様見真似で背開きに。

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両サイドのヒレの部分を切り落としたり、1番ごっつい中骨を先に切り出したりしました。

 

次に下半身。

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三枚おろし風です。

 

メインの中骨以外の埋没骨が凶悪だと言う話は聞いていたので、全部は骨を取りきれていないのは明白。

 

しかし初回なので、ある程度ざっくりやって行くしかないです。

 

骨がない上半身の腹身は、少し刺身で食べた後、唐揚げに

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むっちむちの身が、火を通すととても良い食感になりますね。鶏の唐揚みたいな質感に。うめえ。

 

残った下半身の身の一部は、塩胡椒して小麦粉をまぶした後

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みじん切りにしたニンニクを低い温度からオリーブオイルでじっくり温めて

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ソテーしてみます

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五分後の世界

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うーーむ、旨い!熱を通すと皮下脂肪の所がとぅるんとぅるんになりますね。

骨がけっこう残っているので慎重に噛んで口の中に刺さらないようにします。

 

それでもなお旨い。

 

残った下半身の身は三日三晩かけて干物にしてみます。

 

BEFORE

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 AFTER

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魚グリルでburning🔥

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皮は香ばしく、皮下脂肪は脂ノリノリ。旨い。

 

という事で、ウツボを初めてなりにやってみました。

 

1匹で食べる所が非常に多い上に、とても味が良いのでウツボは素晴らしい魚と言う学びを得られました。

 

骨の除去については回数をこなして理解を深めて行く方針です。

 

全体の流れはある程度掴んだので、次回以降は、釣りの装備も整えた上で、今回出来なかった内臓料理や、煮込み系の料理等、諸々やって行きましょう。

 

皮目の生臭さは、思いっきり焼くか、揚げてしまえば全く気にならないと言う事も分かりました。

 

煮込み料理でその辺りをどう克服して行くかを当面の課題と致します。

 

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次回は釣り上げます。必ず🎣