山と酒と音と飯

登った山と飲んだお酒と聴いた音楽と食べたメシについての備忘録

カミツキガメ獲りに行ったら鯉を貰った話〜捕獲編

こんにちは。

鯉に恋した気持ち無くしちゃって、誰かに聞いてみました。

そいで、ため息混じりに言われたんです。

「鯉って食べれるの?」

🎣🎣🎣🎣🎣🎣🎣

 

と言う事で行って参りました。目指すはチーバくんの急所である喉元付近。

一説では、此処を突けば千葉は一発で陥落すると言われておりません。

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既に野食界隈の方々や食材ハンターの方々には定番となりつつある素材ではありますが、カミツキガメを獲りに行った次第です。

 

カミツキガメ特定外来生物として既存の生態系を脅かす存在に位置付けられていながら、現在千葉県の印旛沼水系に16,000匹程度が棲息していると言われております。

千葉:印旛沼、カミツキガメ捕獲大作戦 目指せ2500匹 - 毎日新聞

しかしこの亀、スッポンにも劣らない味の良さと身の厚さから、一部の界隈から食材として熱狂的な支持を受けているのも紛れもない事実。

 

それなら捕まえてみようやないかい!と意気揚々と仕度を開始。

この日の為に釣竿を購入しました。上州屋の「はじめての釣竿セット」×3

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まさか己の釣竿で初めて狙う獲物がカミツキガメになろうとは1年前では想像も出来なかったですが、そこは素直に受け入れる寛容さが求められます。

 

仕掛けは釣りの先輩諸氏の意見を参考に

タチウオ針×ワイヤー×中通しナス型おもり6号を用意。

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道糸も5〜6号にするべきだったのかもしれませんが、リールに付いている糸を外して巻き直すなんて芸当をやる余裕が初心者の私には無かった為、道糸は備え付けの3号のままです。

餌は鯖の味噌漬け、イカの切り身等を同行者に用意して頂きました。

午後4時過ぎから仕掛けのセッティングを開始。

 

狙うポイントを定めます。

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釣り客は我々以外に無し。そもそも釣りをやろうとする発想が浮かばないレベルで水が濁っていますし、河原らしい河原が無いです。

 

本流やら支流やら、日暮れる前に1人3本以上ずつ竿をセット。

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後は待つのみ。

 

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日が暮れてやる事もないのでコーヒー立てたりしながら30分〜1時間に1度、仕掛けた箇所を見回ります。いつだって淹れたてのコーヒーは旨いです☕️

 

日付が変わる頃になっても、一向に当たり無し。時おり餌が無くなるのはカメなのか、ザリガニに突かれているからなのかは不明です。

餌を変えて再び待機。

 

そして午前1:30頃。初めての当たりが!

カメーーー(・ω・ = ・ω・)ーーーー!!

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クサガメ!惜しい!君じゃない!でもパーティー全体でのボウズは免れました。

ちなみに翌朝、このクサガメには目を離した隙に華麗に脱走を図られました。存外、逃げ足は速いです🐢🐢

 

その当たり以来また何も無く、午前3時前。

見回り途中、竿が動く気配がなく、根掛かったと思い、助けを呼びに行ったら...

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デカーーーーッ!!本命でないにしてもデカい!!これは凄い。たぶんヤマトゴイですね。

折角なので生きたままキープ。

 

その後、当たりらしい当たりは来ないまま夜明けを迎えました🌅

 

仕掛けた竿やら何やら全て回収しながら、諦めモードに差し掛かった際に事は起きました。

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キターーーーーーーー(°∀°)ーーーーーーーーーーーーー!!

同行者の仕掛けに掛かっていました!!まさかの大逆転!!

(※筆者はこの時お花摘みに行っていた為、現場に立ち会えておりません🌸)

 

凄い。凄いぞカミツキガメ。めっちゃめちゃ首伸びるし、隙あらば嚙みつこうとして来る。動きが早い。これは危ない。危険が危ない。

 

意気揚々とベースキャンプに戻った後、別方向に残された仕掛けを引き上げに行ったメンバーが帰って来た所

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またまたキターーーーーーーーーーーーーーーーー(°∀°)ーーーーーーーー!!

 

最後の最後に!!凄い。凄いぞカミツキガメ

 

と言う事で、この日の最終的なグループでの釣果は

・ヤマトゴイ×2

ナマズ×1

クサガメ×1(逃亡)

・カミツキ×2

でした。

 

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特定外来生物は生体移動が禁止されているので、この地域を離脱する前にしっかりと斬首。息の根を止めます。

フィッシュグリップと金切り鋏大活躍です✂️

 

印旛沼水系に16,000匹程度棲息していると言われているカミツキガメですが、いざ獲ろうとすると、割と獲りにくい存在だと言う事が分かりました。

 

今回5人編成で、1人×竿3本×5人+αの装備を持って臨み、尚且つ徹夜して2匹なので、そんなに獲り易い獲物ではないと言うのが実感です。

産卵期以外滅多に水上に姿を見せない事と、夜行性である事が今日までの増殖を防げなかった要因でもあるのでしょう。

 

なので、獲りに行く時はボウズも覚悟の上で効率良く攻める必要があると思えます。手応えとしては、流れのある本流より、流れの少ない淀みや支流の方に捕獲の可能性を感じました。

 

ただ、何処にどれだけいると言うデータもあまり集まっていない獲物なので、これはある程度通って行く中でデータを集めて行くしかないなと言うのも確かな話ではありそうです。

 

そこまでして獲る価値はあるのかと言われると、味の良さと身の厚さから積極的に捕まえて食べたい獲物である事は間違いありません。

 

とは言え、通りがかった地元の方々数名とお話をした際、皆様一様に

「えー?!このカメ食べれるのー!?」

と大層驚かれていたので、やはり世間的には食用としては認知されていないのだと実感しました。

 

大変に矛盾してはいますが、行政が駆除し尽くして、いなくなる前に何とかして自分の手で捕まえたい獲物なので、まだ何度か印旛沼水系には通う事になりそうです。

 

次こそは必ず獲りましょう。そして唐揚げとカミツキ鍋三昧をしたいと固く心に誓いました🐢🐢🐢🐢

 

この日ボウズであった私はと言えば、釣れた鯉のうち1匹を内臓処理まで済ませて頂いた状態でお裾分けして貰いました。

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なのでこのブログ、次回はカミツキガメ料理ではなく、鯉料理編をお届けしたいと思っております。

 

この日獲れたカミツキガメについては、同行者が自宅で美味しく頂いたとの事です。

 

とても学びの多い釣行でした。それではまた次回🐢🐢🐢🐢🐢🐢🐢🐢