山と酒と音と飯

登った山と飲んだお酒と聴いた音楽と食べたメシについての備忘録

ホンビノス貝のモヤ抜きと塩抜きの所感

こんばんは🌃

前回の記事が、私のブログの中ではかなり多くの方の目に触れたようで、有り難さと同時に戦々恐々としております。

 

今後とも粛々と書き綴って参りますので、生暖かい目で見守って頂けたらと思いまし_(•̀ω•́ 」∠)_ ₎₎

 

さてさて、前回の記事の末尾で予告した通り、今回はホンビノス貝の下処理等々について書いて参ります。

 

5月20日、日中に東京湾の潮がかなり引いた日、干潟へと攻め入って参りました。

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昨年から通算して5回目の干潟チャレンジ。

 

これまでの戦績は

アナジャコ×3

ホンビノス×15

アサリ×10

オキシジミ×1

ソトオリガイ×5

イソガニ×5

バカガイ×1

シオフキ×2

 

と言った所です。

オキシジミやイソガニは、獲れ高が低い時に半ば悔し紛れに持って帰ったような経緯があるので、味見程度の持ち帰りでした。

 

干潟に行かれた方は分かると思いますが、オキシジミとイソガニ類はいる所には凄まじい量がいるので、基本的に死ぬ程獲れます。

 

オキシジミは何をどうやっても独特の臭いが付きまとう為、積極的には獲らないですし、

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イソガニは丸揚げすれば、まあまあツマミにはなる程度です🦀🦀

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とは言え、基本的に狙いはいつだってアナジャコ、マテガイ、ホンビノス、アサリなんですけどね...

 

しかし、今年は昨年までの私とは違います。

 

今年こそはマテガイを獲るのだ!

 

さよなら、昨年までの私...!

 

と鼻息荒く臨み、同行者の手引きあって、普段行くのとは別のポイントに連れて行って頂きました。

 

迎えた当日、懸念された前日の雨は無く、なかなか良い引きっぷりでございました。

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干潮前まで先ずはホンビノス狙い。

いつもよりやや人気の少ないポイントを探ります。

 

 

で、出たー!

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それは、蛤と言うにはあまりにも大き過ぎた

 

大きく、重く、分厚く、そして大雑把過ぎた

 

それは正にホンビノスだった

 

狂戦士もビックリの貝脈です。

鉱脈ならぬ、貝脈。

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30〜40分で中々の量です。

自己ベスト更新。

 

獲り過ぎてもアレなので、ほどほどの量でホンビノスは打ち切りました。

 

1匹だけですが、サルボウガイも確保。

当初、トリガイかと思ったのですが、ツイッター上でご指摘頂戴してサルボウガイと判明しました。ありがとうございました。

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それにしてもホンビノス凄いですね。

バラスト水に混ざって東京湾に来たと言われていますが、とんでもない量が棲息しています。

 

我々のような者から、アマチュアには見えない方々まで、獲りに獲っているのにも関わらず、枯渇する気配がありません。

 

それでいて外来種なので、基本的に獲って全く問題ないので、獲る側としては良い話です。

 

ホンビノスは及第点を補って余りある量となったので、次にマテガイ採集へと移ります。

 

今までポイントを見つける事が出来ず、一度もご尊顔を拝んだ事の無い存在だった訳ですが...

 

いたーーーーー(°∀°)ーーーーーーー!

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そして水管千切れたーーーーーーーー!

 

自傷行為に走るとは、痛々しくも可愛いヤツ...( つ᷄.̯σ̣̥᷅ )

 

巣穴さえ見つければ捕獲は容易です。

 

今回は10匹捕獲に成功しました。

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攻めるべきポイントは分かったので、他の水域でもチャレンジをしてみようと思います。

 

ちなみに、この日のアナジャコチャレンジはダメでした_(┐「ε:)_

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アナジャコの必勝法をまだ確立出来ていないので、その辺は今後の課題とします。

さて、無事に捕獲出来たので、ここから先は下処理と調理のフェイズに移行しましょう。

 

マテガイはあまり環境の変化に強くない事は聞いていた為、捕獲後、現地で汲んだ海水をバケツに入れ、ブクブクをセットして活かしておきました。

 

捕獲後6〜7時間経過しましたが、みんな元気でした。殻が割れたものも生存が確認出来たので一安心。モヤも順調に吐き出してました。

 

フライパンにバターを投入して

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マテガイ投入
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貝が開いたら醤油を回しかけて出来上がりʢֿ•͡ٮ•̅ʡ♪

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うーーーーーーーーまい!!

 

砂も噛んでおらず、濃厚な旨さと歯触りの良さがたまりませんね。

 

マテガイ素晴らしい。

次回以降は色々な調理法を試してみましょう。

 

次は本項の核心である、ホンビノスの下処理です。

 

ホンビノスの下処理もネットで検索すると、その方法、所要時間に結構なバラツキがある事が分かります。

具体的には、モヤ抜きついては

 

・モヤ抜きしなくてもOK

・1時間かけてモヤ抜き

・数時間かけてモヤ抜き

・1晩かけてモヤ抜き

・2晩かけてモヤ抜き

 

モヤ抜きする際の水の量については

 

・貝が浸るぐらいで

・貝が水の中にしっかりと入るぐらいまで

 

モヤ抜き後の塩抜きについては

 

・1時間

・3〜4時間

・丸一日

 

と、言った具合です。

今回は、この中で最も所要時間が長いものを実践して見ることにしました。

 

・モヤ抜き2晩

・水量MAX

・塩抜き丸1日

 

です。

ホンビノスは強い貝だとは言われていますが、果たしてこれだけの時間をかけて耐え抜く事が出来るのでしょうか?

 

それではやって行き

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1日ごとに3%食塩水を入れ替え丸2日経過。

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2日目も、まあまあモヤが出ました。

 

さてこの後は塩抜きです。塩抜きをすると、

 

・余分な塩分が抜ける

・体内でグリコーゲンが生成されて旨味が増える

 

と、諸説あります。真相については不明です。

 

塩抜きのやり方は簡単です。新聞紙を引いた上にホンビノスを放置。

 

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塩を吐き出し始めます。

 

さて、丸一日経って、夜、帰宅して部屋を開けたら...

 

うおおおおおおおお!!

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ほぼ全滅っ!!!!!

 

口が開いてしまっている上に、部屋の中に悪臭が充満している事から、手遅れな事が一目瞭然です。

 

新聞紙もほぼ乾いている為、塩を出していない状態。

 

圧倒的に臭い...

 

そして圧倒的に哀しい...

 

グリコーゲンも何も、死んだらお終いですわ...

 

 

 

比較の為に、3日目も3%食塩水に浸けておいた方は、1匹以外、生存が確認されました。

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結果的にこれが保険となりました。

全ての貝を丸一日水上で放置していたら、ほぼ間違いなく全滅していた事でしょう。

 

とは言え、これらの貝も元気では無いはず。

 

弱りきる前にやってしまいましょう。

 

まずは小1時間ほど塩抜き

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真水で表面を擦り洗いした後、沸騰したお湯にホンビノスを入れて

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蓋が開いた所で間髪入れずに鍋から引き上げます。
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この時に茹でた汁は、お吸い物や味噌汁、鍋等、何やっても美味しくなるぐらいには旨味が出ていますのでご活用下さい。

 

さて、茹でたホンビノスを真っ二つに切って
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中腸腺を取り除きます。
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残った身と刻んだネギと
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味噌を混ぜ合わせましょう。味噌の分量がやや多かったですが、そんな事は気にしていられません。
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ホンビノスガイホンビノスガイ以外の不純な物質が混ざりまくった様子です。
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貝殻の半身に⬆︎の具を乗せ、10〜15分程度オーブンで焼きます。
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焼きあがったら、お好みでバター等々乗っけて、ホンビノスガイさんが焼きの出来上がりです。
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いや、長かった...此処まで丸3日かかった...

 

それでは食べて行きましょう。

 

 

・・・

 

 

 

うまーーーーーーーーっ!!

さんが焼きうまーーーーーーーー!!

 

もともと不味くなる要素が無い調理法なので当たり前なのですが、うまーーーーーーーー!!

 

(参考レシピ)

ホンビノス貝のサンガ(山家)焼き | ごんのブログ(慢性膵炎日記)Ⅱ

 

当然にしてビール案件です。
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アサヒのキレ味が味噌の塩っ気を綺麗に洗い流してくれます。

レーベンブロイの樽生も然りで、最近はアサヒを再評価する時期に差し掛かっています in my side.

 

旨かった為に語彙力が著しく欠如しましたが、モヤ抜きと塩抜きをしっかりとやった事で、以前に食べた時より貝の甘味がより引き出された様な印象を受けました。

 

今回獲れた貝が元から弱かったのかもしれませんし、私の下処理のやり方に問題があったのかも分からないので、結論を出し切る事はしないですが、現時点での回答として、ホンビノスの下処理工程は

 

・モヤ抜き1日〜2日

・水量は貝が浸る程度〜MAX

・塩抜き1〜4時間

 

で、やれば、先ず間違い無く美味しく食べられるでしょうし、貝の死滅もある程度避けられるとは思います。

 

今後はこの作業工程を何処まで短縮して美味しさを維持できるかと言う所を詰めて行きたいと思っております。

 

そうでないと今回死んでしまった貝たちに申し訳がっ!申し訳が立たないっ!

このままでは貝なのに犬死ではないかっ!

 

夏が終わるまでに、ホンビノス×マテガイ×アナジャコ御三家ハントはもう1〜2度行こうと思いました。

 

次は腹一杯のホンビノスガイを食べたいですね( ◜◡‾)(‾◡◝ )