真剣ゼミ夏期講習2018
こんばんは🌃
連日の猛暑で外出する気力も無くなる日々が続いていますが、皆々様におかれましては益々ご健勝のことなのです??
その一方で私は??
ご清祥??
そして今年もやって参りました。セミ捕りの季節が。
8/4(土)5(日)6(月)と、3日続けてそれぞれ別のポイントでセミ捕りに励んでいた様子をお伝えしようと思います。
8/4(土)
この茹だるような暑さの中、「セミを捕りたい!」と言う酔狂な面々が6名ほど集まりました。
此処は私も初めて潜るポイントなので、どれだけ捕れるか、実態調査も兼ねていました。
17:00に集合し、1時間かけてセミ穴と抜け殻の発生状況を確認。
アブラゼミが大多数を占める中、ニイニイゼミ、ツクツクボウシの抜け殻も散見されました。幼虫の脱け殻だけだと、アブラゼミとミンミンゼミの判別が難しいです。
同じエリア内でもアブラゼミの多い箇所とツクツクボウシが多い箇所と、若干の棲み分けがあったので、大変に興味をそそられます。
棲みつく木の違いなのか、たまたまなのか。
18:00頃から本格的に捕獲開始。
18:10頃に、この日最初の獲物を同行者が捕獲。
アブラゼミです。かわいいです😍
この日最初の獲物に湧き立つ面々。
良い大人達が寄り集まって撮影に興じます。
真剣ゼミ夏期講習っぽくなって来ました。
その後、日が落ちてからが、いよいよ捕獲の本番。
↑こちらは身体に緑色を強く帯びているからミンミンゼミでしょうか。
大漁とまでは行かないものの、次々と発見。とは言えアブラゼミが大多数。
19:00〜には、早くも羽化し始めるものも現れ始めました。
おまえ、こんな地面付近で横着しやがって...
捕まえてくださいと言うてるようなものでしょうが...
夜になると生物の密度が一層濃くなります。
この街ナカの林で、タマムシ、ナナフシ、アシダカグモ(多分)に加えて、コクワガタまで見られるとは思っていませんでした。
想像以上に生物の層が厚いです。
そしてこのコクワガタのいたエリアではツクツクボウシが大量に発生していました。
羽化直後のセミは唯々美しいですね。
この日は1人あたり10匹前後の釣果となりました。20:30に解散。
8/5(日)
昨年から捕っている、神奈川県某所へと場所を変え、捕獲に臨みました。
18:00捕獲開始。
この日も18:10過ぎに1匹目を捕獲。
昨日のポイントよりセミも他の昆虫類も種類は少ないながら、セミの密度=セミツドは濃いです。
セミの密度の事を一般的にセミツドと言いません。ここテスト出ます。
同時に2〜3匹湧いている木もありました。
途中、食べようかどうか一瞬考えたのち、やめたムカデ。
この日の釣果は1.5時間で1人で20〜30匹程度でした。ほぼアブラゼミだけでしたが、密度は濃かったです。
8/6(月)
自宅から徒歩3分のところにある雑木林で捕獲に臨みました。
時刻は19:30〜20:15の45分間。
我が家の近くは、アブラゼミよりもツクツクボウシが多く発生していました。
45分間でツクツクボウシ10匹、アブラゼミ5匹を捕獲。羽化直後も多く獲れました。自宅の近くと言うのが良いですね。
調理編
さて、これらのセミたち。何も観察する為に捕っているわけではござんせん。
当ブログ、あくまでもメシのブログなので、捕まえたら食べなければ始まりません。
と言う事で、やって行きます。
8/5(日)の捕獲後に、捕獲したセミを持って友人宅へと移動。
10匹程度はカーテンに這わせて羽化を待ちます。
キャー!カーテンに!カーテンに虫がー!
虫嫌いのお母様方が見たら卒倒しそうな絵面です。
さて、その間に捕れたてのセミの幼虫を使って2品拵えます。
今回はセミを初めて食べる人も多かったため、ベーシックに唐揚げから。
セミ料理をするにあたって、共通の下処理からやって行きましょう。
ザルで水洗い。表面に付いた体液や埃を洗い流します。一斉に脱走を図られましたが、セミたちの抵抗は全て等しく徒労に終わりました。
沸騰した塩水に入れて2〜3分ほど茹でます。
虫はどんな寄生虫類が潜んでいるか分からないので、念入りに中まで火を通しましょう。
茹で上がったら、再びザルにあけ、水気を切ります。
ジップロックに唐揚げ粉とクミンパウダーを入れて良く振ります。
油でカラッと揚げたら、セミ幼虫の唐揚げの完成。
立て続けにもう一品やりましょう。
これは、今年の春に唐突に天啓舞い降りて思いついたメニュー。
春頃からずっとやってみたくてウズウズしていたので、漸く実践できます。
天ぷら粉を水で溶き、紅生姜と下茹でしたセミの幼虫を混ぜ合わせます。
それらをおたまで掬って揚げて行けば...
で、出た〜〜〜!
セミと紅生姜の掻き揚げ〜〜!
さぁ、もう腹も減って、今か今かと待ち望んでいるところなので、やって行きましょう。
テーブルに虫たちが跋扈していますが、幸か不幸か今回集まった面々は虫もセミも大好きなので何ら問題はありません。
それでは実食...
・・・
・・・・
・・・・・
うまーーーーーーーーっ!!
セミと紅生姜の掻き揚げうまーーーーーーーーっ!!
セミの幼虫の豆・芋っぽさと紅生姜の香味酸味が互いに個性を補完しあって、普通に料理として成立しています。
と言うか旨ーーーーーーーーっ!!
これはビールとハイボール案件です🍺
夏のご馳走ですわ。
と言う触れ込みでサ◯トリーさん辺りが広告を打つ日も近いです。
さて、もう1つのセミの唐揚げ。
こちらは、昨年から食べているので安定の旨さ。
1つ難点は、粉を塗すタイプの唐揚げ粉だと、セミの表面に付き辛いために、揚げると落ちてしまうと言う事ですね。
味が足りなければ、揚げた後に上から追って振りかけるぐらいで良いのかもしれません。
今回味のアクセントに貢献してくれたのが、こちらのクミンパウダー。
セミ幼虫は、私は食べるのにあまり抵抗無いのですが、中には少し香りにクセを感じる方もいるようです。
そのクセを打ち消すのにエスニックな香辛料はかなり有用と言う事が分かりました。
このクミンパウダーとベトナム産のシトラスフレイヴァーソルトを後追いで振りかけながら食べたら、これもまたビールが止まらない案件となりました🍺
今回初めてセミを食べる事になり、かなり慎重だった ちんたく氏 がセミの味をかなり気に入ってくれたのは大きな収穫でした。
本人曰く
「セミは落花生の味っ!」
との事です。
そうこうする間にカーテンに登らせていた幼虫の羽化が始まりました。
セミヌード撮影会が始まります。
生まれたまま...ならぬ羽化したままの姿を撮影。
しかし、全てが順調に羽化したわけではなく、1/3程度の個体が羽化途中に落ちてしまったり、動かなくなってしまったりしていたので、自然界でも一定数は羽化途中で力尽きるものがいるのだろうと思います。
そんな貴重な、羽化直後の個体なわけですが
容赦なく茹でます。
その後、ジップロックして冷凍庫へ。
我が家の冷凍庫にいま30体程度の幼虫と羽化直後のソフトシェル個体が安置されています。
また何かの機会で出して行こうと思いますね。
3日間かけて捕獲エリアを渡り歩いたことで、各エリアでの発生状況について知ることができました。来年の捕獲に役立てて行こうと思います。
これからは夏といえば、
「セミと紅生姜の掻き揚げ天とビール!!」
と言うぐらいに普及するのではないかと確信を深めました。
食味の良さ、加工のし易さ、捕獲難易度の低さから、虫食としても野食材としてもかなりハイランカーなのではないかと思えます。
季節の食材を、自分の手で捕って食べる充実感を満喫できますね。
なんせ市場に流通しないので、自分で捕まえない限り食べる事も出来ないですから。
ソフトシェル個体の調理法については今後も研鑽を重ねて行きましょう。
それではまた⁽⁽◝( •௰• )◜⁾⁾