山と酒と音と飯

登った山と飲んだお酒と聴いた音楽と食べたメシについての備忘録

海抜2,860mの翌日は海抜0mで貝拾い

双六岳(2,860m)から下りて来た翌日の8/12(日)、例によって友人から

 

「潮溜まりに貝拾いに行きませんk

 

「行きましょう!!!!」

 

と、またしても食い気味に返答し、千葉県に貝拾いに行って参りました。

昨日まで視界20mの海抜2,860mの高所にいたのに、

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今日は海抜0mで御座います🌊

 

いやー海抜0mは空気が濃いから息切れしないし、暖かい(クソ熱い)から低体温の心配も無いし最高だなーー!

 

と思いながら、いそいそと磯へ赴きました。

 

この海域の潮溜まりで1番数が多かったのは

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スガイ(藻を纏った小さい貝)

 

 

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次いでイボニシ

 

 

他には

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ヒザラガイ

 

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フジツボ

 

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カメノテ

 

等々がいました。

 

順調に採集を続けるも、突然の豪雨。あまりの激しさに2時間弱で切り上げました。双六岳の時と言い、この3日間ほど雨に降られっぱなしですね。

 

私の雨男率はかなりのものなので、乾燥地域に放り込めば、ステップ気候を湿潤大陸性気候に変えられるぐらいの力はあると信じています。

 

妥当ケッペンの気候区分!を合言葉に2018年度下期は業務に邁進して行こうと思いません。

 

 

あまり採り過ぎても仕方ないので、早々に退散。

 

潮溜まりの魚介類は、釣りを行う時と同じく、その地域で漁業権が無いものだけを狙って獲って行きましょう。資源保護の為に。

水産業振興/千葉県

大体のエリアは漁業権の有無について、その自治体が公表してくれているので、確認した上で臨めば問題無いかと思われます。

 

 

さて、カメノテフジツボはその日のうちに茹でてしまいましたが、

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他の貝類は翌日夜、調理に取り掛かりました。

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スガイとイボニシは1日経っても元気です。生命力が強いです。そりゃ潮溜まりに大発生するわけですね。

 

スガイは表面に藻を纏っている為、まずは真水で水洗いをします。

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結構な汚れ具合。

 

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5回洗って此処まで綺麗になりました。

さすがにそろそろ良いでしょう。

 

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水に塩少々、お酒を加えて水から貝類をまとめて茹でて行きます。

 

 

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沸騰したのち数分茹でたら、ザルにあけます。

 

この時の茹で汁は、この後炊き込みご飯に使うので取っておきましょう。

 

此処からは、ひたすら中身をほじくり出す工程なのですが、

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スガイが特にやりづらいです。蓋が硬いので身を取り出すのにコツが要ります。

千枚通しと竹串を蓋と殻の間にねじ込んで引っ張り出しました。

 

一方でイボニシは取り出し易くて良いですね。蓋が柔らかいので力押しで身に竹串が刺さるので、引っ張り出し易いです。

おまけに割と大きいものもあるので、イボニシは今後も積極的に獲って行きましょう。


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これをひたすらやって行きます。

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1時間以上かけて全部出し終わりました。果てし無かった...

 

塩茹でした段階で味見して行きましょうか。

 

まずはスガイ

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旨い!

小さいながら貝の旨味もしっかり出てます。取り出すのに多少手間がかかりますが、その辺りは大目に見てやりましょう。ナイス、貝!ナイスガイ👏👏

 

続いてイボニシ

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旨い!

貝類を食べる貝なので、唾液腺の所に独特の酸味と苦味があることを聞いていましたが、私はそんなに気にならないです。個性の1つとして収まる範囲の味ですね。身も大きいし取り出し易いし、良い貝です🐚

 

後は昨日のうちに茹でておいたフジツボ

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ペンチで割って食べます。


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食べるところ少なっ!

味は悪くないのですが、いかんせん殻を破砕した時の残留物が付くので、少しジャリってます。出汁要員ですね。

 

カメノテ

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旨い!!

この白いところを食べるので、これまた食べられるところが超少ないのですが、これはクセの無い上品な甘味と旨味をしっかりと感じます。今日口にした貝類(甲殻類)の中では1番旨いです。

人気が出るのも頷けますね。

 

さてさて、調理を続けましょうか。

折角まとまった量を手に入れたので2種類の料理に仕立てましょう。

 

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醤油と酒を鍋に入れて煮立たせたら

 

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貝類をまとめて投入

 

後は汁気が無くなるまで焦さないように煮詰めたら

 

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ニナミソ(磯の貝類の醤油煮)の出来上がりです。

 

 

実食!

 

 

・・・

 

 

 

・・・・

 

 

・・・・・

 

 

うーーーーまい!!

 

 

醤油強めで煮込んだので、塩っ気が結構強めですが、これで日本酒やったら無限にイケますね。醤油と濃厚な磯の香りが良く合います。

ご飯のお供にもぴったりです。

 

さて、ニナミソが米に合う事が分かったので、米料理を仕立てましょう。

 

手順は至って簡単。先ほどのスガイ等を茹でた汁と、取り出した貝の身、酒少々を白米と一緒に炊き込んで

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貝ご飯の完成で御座います。

普通にご飯を炊くのと同じ感覚で出来ます。

 

 

さて実食。

 

 

・・・・

 

 

 

 

・・・・・

 

 

 

うーーまい!!!

 

 

磯の香りが濃厚に口の中で爆ぜます。海苔を散らして醤油をちょっと垂らして食べるなおのこと旨い!!

 

 

 

ニナミソをおかずに貝ご飯をかき込めば飯2〜3杯は余裕で行けそうです。

 

スガイやイボニシと言った貝ごとの味わいの違いも、注意して味わうと良く分かります。

 

潮溜まりなら何処にでもいて、見向きもされないような貝類でも、しっかりと貝の旨味を持っている事が分かりました。

 

 

今後も潮溜まりで遊ぶ時には積極的に採って行こうと思いますね。

 

とは言え、貝は固着性が強いので、くれぐれも採り過ぎてしまわないように、消費する分だけを採って、持続的に楽しんで行きたいものです。