山と酒と音と飯

登った山と飲んだお酒と聴いた音楽と食べたメシについての備忘録

初めてのカワハギ釣りと調理

こんばんは。季節は刻一刻、着々とどんどんですが、私は一向に毎日が夏休みである事を切に願うだけの平常運転です。

 

話は10月末ごろの事です。

 

「カワハギ釣り行ってみてえなぁ。旨い肝刺し食べてえなぁ。おちょぼ口に針引っ掛けてえなぁ。」

などと独りごちてたら、またしても

 

「良かったら今度カワハg

「行きましょう!!!!!」

 

と食い気味に返答し、行く事が決まりました。

 

こうなると話は電光石火の超特急で決まります。

 

という事で行って来ました。

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人生2度目の船釣りへ🛳

なんで↑こんなに重装備なのかと言うと、釣りの翌日にそのままディスクジョッキー案件があったので、釣りからそのままハシゴした次第なのです。

 

これと別に60ℓのザック背負ってました。行商かと見紛うぐらいの物量ですね。そうです行商のおぢさんです。これを売り切らないと帰れないんです。買って下さい💊

 

いま見返すと写真からは、意地でもヱビスビールを飲んでやると言う気概が伝わって来ます。

 

捕獲編

11/2(土)、舞台は久里浜の夫婦橋付近から始まります。

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土曜日と言うだけあって乗合船は超混み合っていました。

 

しかも、周りは手練れと思しき人たちばかり。超こわーい((((°д°))))

 

しかし爆釣を願って今更後には引けません。

 

07:30に出航🌊

Amazonプライム・ビデオでは今、テレビ大阪の釣り番組『THE フィッシング』が視聴できるので、カワハギ回を抜かりなく観て予習してはおきました。

 

 

まさに観たい回がいつでも視聴できるなんて、ありがたいとことこの上ないですね。ナイステレビ大阪、ナイスアマプラ👏👏

 

“餌のアサリの剥き身は、水管から針を通し、ワタを通して舌から出す”

 

“オモリが着底したら竿を上下に動かし

て海底を叩く”

 

“その後、10〜20秒程待ってカワハギを誘う”

 

なんて、説明を視聴してフムフムと分かった気になり、

 

「おっしゃ、これで完璧!爆釣必至!!」

 

と意気揚々と臨んだ次第でしたが、その考えが甘かった。甘々でした。エリスリトールよりも甘かったです。

 

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釣れません。

 

たまに、プルプルッ!と、ちんまいアタリが来るので竿を引き上げてみると

 

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違う。君じゃない。ヌメヌメしている。

 

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違う、君でもない。しかも食べられるかどうか怪しいじゃないか、君は。

 

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君でもない。ただ、君は美味しいから許す。ギリギリ許す。

 

どうもこの、ちんまいプルプルッ!は、ベラとかフグとかトラギスとかが突っついているのでしょうな。

本命のカワハギのアタリの感触が良く分かりません。

 

乗船時間は8時間近くに渡りましたが、結局、こんなアタリを繰り返し、本命のカワハギは全く釣れないまま迎えた最後の1時間。

 

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漸く来ました。とは言え、狙って釣れたものではないです。

 

なんか竿の先が少し重い感じするなー。

引き上げてみっかなー。

 

ぐらいの感じで引き上げたら釣れていました。

しかも口にしっかりと針が刺さっている状態で。

 

何が良かったのか、手応えも全く分からぬまま釣れてしまいました。

 

結果オーライではありますが、かなり渋い釣果でして

 

カワハギ×1、トラギス×2、フグ×1、ベラ×1

 

が、最終結果でした。

 

同行者も他の乗合の方も含めて見渡したところ、皆なかなか厳しい結果で終わっているようでした。

 

ボウズよりはマシか...1匹釣れただけでも良しとしよう...

 

なんて、肩を落としながら帰ろうとしたその時!

 

我々の隣で1人で15匹は釣っていたおぢさんが、

 

「あのー。すみません、これ(カワハギ)貰ってくれませんか?貰って貰えると助かるんですよー。」

 

と話しかけて来られました。

 

すわっ!これは新手の口説き文句か!そうはいかんぞ!こう見えても学生時代はガードが固い事で有名だった私、こんな所で、カワハギ15匹で身も心も預けるなんてそんなことそんなこt

 

と脳裏で学生時代の甘酸っぱい思い出が次々とフラッシュバックしない中、おぢさんがさらに続けて

 

「いや、家の冷凍庫がカワハギでいっぱいで、これ以上持って帰ると妻に怒られるんですよ〜。」

 

と言われました。

 

なるほど!そう言う事でしたら吝かではござんせん。これは人助けのためにも貰わなければなりませんね。

 

「ありがとうございます!ちゃんと血抜きして氷締めしてるので大丈夫ですよ。」

 

と、至れり尽くせりの処遇です。

ありがてえありがてえ...御仏のような慈悲に、心より感謝。圧倒的感謝の正拳突き1万回( つ᷄.̯σ̣̥᷅ )!

 

と言う事もあって、同行者同士で分け合い、無事にカワハギ8匹を手に入れる事が出来ました。

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大漁〜🐟🐟🐟🐟🐟🐟🐟🐟

 

 

調理編

さぁっ!釣ったら食べる、食べたいから釣る。基本的にキャッチ to ストマックが信条なので、やって行きましょう。

 

皮の剥ぎ方は色々やり方あるみたいなのですが、今回は頭も含めてマルッと剥ぐやり方です。

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背ビレと口先を切り落とした後、口の所に軽く切れ目を入れ、後は勢い良く尾っぽまで皮を剥ぎ取ります。
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頭の後ろから身の半分ぐらいまで包丁で切れ込みを入れたら、残りは手で割って外します。

そうすると、肝も含めた内臓が頭側にくっついて取れます。

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その後は通常通りの三枚おろしにして、刺身用に切り分けました。

 

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肝は軽く湯通しして氷水で締めた後、裏漉し。

が、此処まで念入りにやらずとも、包丁で叩くだけでも良かったかなと思います。

 

という事で一品目、定番のカワハギの刺身、肝醤油添え。
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・・・

 

 

 

 

・・・・・

 

 

 

 

うーーーーーーーーまい!!

 

 

 

 

うーーーーーーーーまいぞーーーーーーーーーー!!!!

 

 

 

分かっちゃぁいたけど、超旨いっす。

 

 

 

カワハギくれた方が的確に血抜きと氷締めしてくれていたおかげで、血の臭いは全く無し。

 

 

トロッとした、肝の旨味が舌の上に転がります。

 

 

も〝〜これは日本酒案件ですよ。

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新潟はお福酒造の山古志 純米吟醸です🍶

価格は決して高くはないのですが、雑味一切無しで淡麗辛口の中にも膨よかな旨味が広がり、僅かな余韻と共にズバッと切れる味わいは絶品でした。

 

山古志 純米吟醸 29BY720ml

山古志 純米吟醸 29BY720ml

 

 

新潟の酒恐るべし...!

 

 

さてさて、肝刺しが超絶旨かったですが、カワハギはまだまだありますからね。

 

どんどん行きましょう。

 

フライパンにオリーブオイルを熱してf:id:u_f_y:20181123164801j:image

 

サク取りしたカワハギの身を塩胡椒して火を通し、皿に乗せ、
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裏漉しした肝と醤油と味醂と酒等々を混ぜてバターで炒めて軽く沸騰させて

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双方を合わせた後、彩りに大葉を散らしたら出来上がり。

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カワハギのソテー肝ソース和えです。

 

 

 

さてさて、言うても不味くなる要素が一切無いからね、もうこんなのは分かりきっt

 

 

 

 

ってうまーーーーーーーーっ!!

 

 

 

肝ソースうまーーーーーーーーっ!!

 

 

 

 

に、人間ぢゃねえ...(魚です)

 

 

余りの濃厚な旨味に慌ててビールに持ち替えました🍺

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先日の金峰山遠征の時に山小屋で手に入れた富士見平小屋限定ビール ロッククライマーです。

 

 

肝ソースとバターの濃厚さをドッシリと受け止めてくれるコクと甘味に大感謝です。尊い👏👏👏

 

 

この勢いを失わないまま三品目行きましょう。ハイになってる状態で作りきらないと、絶対に作るのが怠くなるパターンなので。

 

天ぷら粉を水で溶いたら、カワハギの身を浸し、それを練り梅を塗った大葉で巻いて

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フライヤー!🔥🔥🔥
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ワシじゃ!ブルメシアのフライヤじゃ!


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カワハギの天ぷら大葉梅肉包みの出来上がり。

 

 

うめえ...

 

 

 

うめえよぉ....

 

 

 

もう、語彙力とか良いよね?

 

 

ゴールしても、良いよね?

 

 

身の甘味が増した所に、梅肉の酸味と大葉の香味が混じって、素晴らしいバランス感となっております。

もう、日本酒とビールが止まりません。

 

三品とも三者三様の旨さがありました。

 

 

翌日。

余った8匹分のアラを無駄にはしません。

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一度茹でこぼした後、昆布出汁を取りつつ、酒を加えてじっくりと中火以下の火でアラを煮込んで行きます。

 

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30分ぐらい煮込んで、おぼろ豆腐をひと匙大に掬って入れて軽く沸騰させたら、

 

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アラ汁の完成です。

 

 

旨味濃ーーーーーっ!!

 

上品ながらしっかりとした力強い旨味を汁に感じます。

 

澄んではいるのですが、口に入れた瞬間に力強い旨味が一気に押し寄せて来ました。

 

いやカワハギのアラ凄いっすね。

 

 

これは人気が出るわけですよ。捌き易くて美味しくて釣りの難易度も適度に高いとなっちゃぁ、皆が狙うのも良く分かります。

 

次回以降、必ずや自力で釣り上げまくんぞ!と鼻息荒く心に誓い、再戦を決めたのでした(`・ω・´)≡3

 

 

とは言え、再戦でもカワハギについては

惜敗する事になったのですが、その話はまた次回🎣