山と酒と音と飯

登った山と飲んだお酒と聴いた音楽と食べたメシについての備忘録

深場でギスロマン

12月ですね。毎月、年末進行のようなものなので大した感慨も無く過ぎて行く平成最後の年末こんばんは。私たちです。

 

11月のカワハギ初戦で惨敗した私はと言えば、来る日も来る日もカワハギの事ばかりを考え続け、寝ても覚めてもカワハギの頭を折り取る動作を繰り返していた所、見兼ねた友人から

 

「良かったr

「行!ぎ!ま!じ!ょ!う!」

 

と、今年度最速の喰い方で船釣りに出掛ける事が決まりました。

 

前回のカワハギから僅か2週間で海に戻って来た次第。

 

 

捕獲編

今回お世話になったのは、局地的に知名度を誇るご存知べやん丸。

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実は初乗船です。

 

今回は船長の意向に沿って、最初に200〜400mの深場を攻め、帰り際にカワハギチャレンジをやらせて頂くと言う事に。

 

そもそも、釣りの経験がほぼ無い私なので、深場だろうと浅場だろうと全て初体験な訳です。

 

べやん船長の指示に従って仕掛けをセット。電動リール初体験。

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巻くの速ーっ!電動リール速ーっ!!

と感動しながら竿を伸ばします🎣


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ギスい!

 

途中リールの上げ下げに必死で、あまり魚の写真を撮る暇もなく、コンスタントにアタリがありました。

 

一応本命はノドグロだったのですが、そんなに簡単にかかる訳もなく、サバ、ギス、ユメカサゴ、ギンメダイ、シロムツ、エソ、などがかかって来ました。

 

深場の釣りは初心者でも何かしらのアタリが来るので優しいです☺️

 

帰港する道すがら、カワハギ再チャレンジを1時間ほどやらせて貰ったのですが、


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まっっっったく釣れずに終わりました。

 

 

カワハギなんなん?

 

餌だけは持って行かれるのに。

 

あいつらなんなん?

 

悔しいから来季以降も狙って行きますよ?

 

陸っぱりから狙えたら理想的なのですが、そうも言っていられないので、取り敢えず釣れれば船でも陸っぱりでも良いですわ。

 

なんならカワハギ用の竿と集寄(←最近覚えた単語)買って仕掛けもしっかり作って臨みますよ?

 

もう、釣る。

 

絶対に釣る。

 

量産体制に入りますわ。

 

マニュファクチュアですよ。

 

これで旨くなければ見向きもしないのですが、超絶旨いので、釣りたい欲がMAXなのですね。許さん。カワハギ。

 

カワハギへの再々戦を誓った釣りではあったのですが、全体の釣果としてはまずまずの結果ではありました。

 

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サバ×4

ギス×1

ユメカサゴ×8

ギンメダイ×3

シロムツ×3

エソ×1

 

で、御座います。

 

カワハギだけに的を絞っていたら、多分おそらく必ず絶対Maybe Perhaps ボウズだったので、先に深場を攻めまくると言うのは、べやん船長の英断だったとしか言いようがないです。

 

ナイスキャプテン👏👏👨‍✈️

 

 

べやん船長に感謝の意を込めつつ、帰りは新進気鋭の家系店舗で 並脂多め固めネギ+ライス で乗船中に失われた熱量と糖質を速やかに補充しつつ、帰路に着きました。

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調理編

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さて、初深場で意気揚々と持ち帰って来た、

ギス×1

サバ×2

ギンメダイ×3

シロムツ×2

ユメカサゴ×2  

 

今日はこれらの食材を、捌いて行くっ!

 

などと、気まぐれクックばりに威勢良く調理を開始します。

 

まずはサバから。

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3枚におろしたら塩を振って
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塩を洗ったら30分ほど酢に漬けて
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その間にギスもやって行きましょう。

同じく3枚におろしたら、飾り包丁を入れつつ、

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って!浮袋金色に輝いてるじゃないですか!

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なんで?!なんで?!

 

ここ金色にする必要あるん?!

 

見えない所に拘るのが粋だから?!

 

さすがは江戸っ子じゃけえのう!!(相模湾産です)

 

金の値段が高騰している昨今だから、ギスの浮袋を集めて大儲けか、ギスの浮袋を加工して意中のあの娘に送れば、きっと振り返って貰えるんじゃないかと邪な考えが一瞬脳裏を過ぎりましたが、希少性より生臭さが勝って意中のあの娘は落とせないと言う非常に論理的且つ実践的な考え方が後から浮かび、結局はそのまま冷凍庫に鎮座する事に。

 

さてギスを続けましょう。

ギスの調理に関しては、茸本さんの野食ハンマープライスの記事を参考にして

 

先ほどの切り身の皮を下にして、焼き目を付けます。

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ユメカサゴの肝も湯引きして添えましょう。

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っつう事で出来上がりました。

ギスの焼き霜造りとシメサバとユメカサゴの肝の湯引き。

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・・・

 

 

 

・・・・

 

 

 

うんまーーーい!

 

 

シメサバ初めて作ってみましたが、塩加減も漬かり方も丁度良かったですね。

脂はさほど乗ってなかったものの、取れ立てピチピチで且つ血抜きもバッチリだったので新鮮な事この上ないです😋

 

ギスは小骨が超多い×身が超ヤワいですが、炙って塩胡椒で食べると幾分ジューシーさが出て来てなかなか旨い。

途中からオリーブオイルかけて食べたらより旨かったです。

 

ギスに限ってはワサビ醤油より断然オリーブオイル塩胡椒ですね。

 

そしてユメカサゴの肝旨ーーーーーっ!!

 

カワハギに勝るとも劣らないネットリとした旨い肝でした。

 

カワハギほど大きくないのが残念ではありますが。  

 

今後ツイッターで #根魚の肝はだいたい旨い タグが来るだろうなと言う確信を深めました。

 

他の魚たちもやって行きましょう。

ユメカサゴなんて、外側は綺麗な鮮紅色なのに、

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腹の中は真っ黒ですからね。

 

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人間社会にも割とこう言う輩はいますよね。

全く、何考えてるか分かったもんじゃないです。

 

そのまま塩焼きにして食べて素材の味を確認しましょう。

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シロムツは塩焼きだと身が柔らかくてあまり持ち味を発揮出来なかったです。

 

ギンメダイは狙い通りの味ではありますね。やや独特な香りを感じます。

 

そしてユメカサゴの安定感。超旨いですね。噛み締めるとシットリとした上品な脂が滲み出ます。流石は高級魚。

 

干物でも試してみましょう。

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サバ×2とユメカサゴとシロムツ。

 

1.5夜干した後、こんがり

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サバは脂っ気少ないながら、さすがサバ。ブレずに旨いですね。外道として釣れるのは大歓迎です。

今後は竜田揚げ方面で脂っ気をブーストして行きたいですね。

 

カサゴは干物でも超安定。もうこの魚、何しても旨いっすわ。今後も積極的に狙って釣って行きたいです。

 

今回、予想以上に化けたのはシロムツ。適度に水分が抜けて身が締まって旨味が出て来ました。

 

シロムツみたいな身のヤワい魚は水分飛ばす事で美味しくなると言う学びがありました。

 

最後にギンメダイ×2は煮付けに

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ギンメダイ煮付け旨いっすねーー!!

焼きだと少し臭った独特な香りが、煮魚だと上手く飛んで、上質な白身魚の煮付けに昇華されました。

 

オレ、覚えた。ギンメダイ、煮付け要員。

 

 

と言う事で、今回は深場の外道㌠をスタンダードな調理法で色々と食べ比べてみました。

 

それぞれ特徴と勝負所があってなかなか面白美味しかったですね。

 

ギスは焼き霜に、ギンメダイは煮付けに、シロムツは干物に、サバとカサゴは何しても旨い。

 

 

深場の雑魚にはロマンがあります。今後も深場でロマンを追い求め行こうと思いました。

 

 

ただし、カワハギ、お前だけは許さない。必ずや来季、相模湾から殲滅しちゃるけえの🎣

 

 

と、この後1週間も経たずしてまた釣りに行く話はまた次回。