山頂で初日の出を拝みたかった(過去形)
新年おめましてあけでとうございます🌅
旧年中は大変に大変でした。本年も大変でしょう。おそらく。
それでも私たちは。或いは。
時は2018年12月。
年末年始どう過ごそうかな〜
家で飯食って寝てるだけでもな〜💤
とは言え、クラブで年越しするほどのテンションでは無いしな〜🎧
(・w・)💡
そうだ!山に行こう!
山でご来光を拝むなんか、実にそれっぽくて良かけんね。
もうワシ決めたもんね。
都会の喧騒を離れたテント場で、2018年を振り返りながら仲間内でゆっくり酒など飲みつつ、山頂で初日の出を拝んで巷のインスタ女子に負けない写真を撮れば、2019年はもうワシらの勝ちだけんね。
まだまだ若いと錯覚しがちな30代独身野郎の時代がやってくるけんね。
と鼻息荒く一念発起して、方々の山仲間に声をかけたところ
・1日から仕事
・実家に帰る
・既読スルー
等々、それぞれの様々な理由で誰1人として捕まらず。
晴れて単独行となりました!
わぁいヽ(ω・ヽ)(ノ・ω)ノ わぁい♪
30歳,40歳ともなると、みんなそれぞれの生活があるからのう!
致し方無いのう!
漢は独り荒野を目指す時があるんだろうのう!
と、言うことで行って参りました。
丹沢・塔ノ岳。
はい。こちらの山、念の為紹介をさせて頂きます。
標高1,491m、丹沢山系の南部に位置し、都心からのアクセスの良さと適度な登り応え、山頂の360°の展望の良さから、丹沢山系の中でも大山、鍋割山と並ぶ人気トップ3に入る山で御座います。
とは言え、1番アクセスのし易い大倉からの登りは全編ほぼ階段で標高差1,000mを行き来する、バカみたいな疲労度を誇る為、通称「バカ尾根」と呼ばれる初心者殺しな山なのです。
そして、この塔ノ岳、全方面に渡ってテント泊禁止な丹沢の中で唯一、合法的なテント場がある山でもあるのです。
今回は12月31日の夕方までにそのテント場、大倉高原山の家にテントを張り、翌日早朝にテント場を出発、06:51の日の出までに山頂に到達すると言うプランで御座います。
それではやって行きましょう💨
12月31日
大倉〜大倉高原山の家
15:00頃、登山道入口の大倉バス停に到着。
以前は観光客向けのお土産店だったのに、気づいたらコンビニになっておりました。
あいにく年末年始は休みでしたが。
随分と便利になっとろうのう!
此処から30分ほど登山道を登ると、程なくして大倉高原山の家の分岐に差し掛かります。
このテント場、紆余曲折を経て現在、管理人不在で閉鎖されています。
一応名目上は建物の老朽化の為に再整備をするとの事ですが、再開時期は未定です。
この分岐からさらに10分程歩くと大倉高原山の家テント場に到着。
5年前に使った時には管理人の方がいたのですけどね。案の定今は誰もいません。
とは言え、使ってはいけない訳ではないので、ありがたく使わせて頂く事にします。
水道は断水しています。近くに沢の水を汲みに行く事も出来ますが、今日は水を2ℓ持ち込んでいる為、割愛。
トイレは稼働していました。一回30円でバイオマストイレが利用できます。
の◯いのビデオに出て来そうなグルーヴ感。
これは、このテント場に残された者達の怨念とでも...言うのだろうか...?
これ尻晒したら下から見えない手に鷲掴みにされるパターンやけえの。
男子小用はド硬派に壁ションスタイル。端っこの穴ぼこに勇猛果敢に流れ落ちて行きました。
冬場なので幸い臭いは気になりません。
何はともあれ、トイレがあるのは有難い事ですね。
さてさて、一通り周りの下見を終えたのでテントを張りましょう。
今日のテントは、メインテントのアライのエアライズ1。
このテント場、丹沢唯一とは言え、麓から近く、縦走路の中継点としても使えない為、使いづらさから人気の無いテント場ではあります。
しかし、この日は私も含めて全部で12張。初日の出登山を狙う人たちで賑わっている方でした。
今日の夕飯はファミマ産の鍋焼きうどん。
年越しなので年越しうどんです。最近の冷凍うどんは予想以上に旨くて助かります。
ポータブル卵入れに忍ばせた生卵とレトルトご飯を使い
残り汁は雑炊にしました。山でレトルトご飯を使うときは、私はだいたい雑炊飯に使用します。まともに容器ごとお湯で温めるより、遥かに火の通りが早いです。
単独行なので食事は簡潔に済ませます。
食事後、秦野市内の夜景が見事だったので、iPhoneで撮影。
シャッター開きっぱなしに出来るアプリでやってみましたが、これぐらいが限界ですね。私自身はカメラは専門では無いので、この辺りは私の山旅に同行して下さるカメラマンの方を今後募って行こうと思います。
世がSASUKEと紅白で盛り上がるであろう中、19:30頃就寝。
1月1日
大倉高原山の家〜塔ノ岳山頂〜大倉
夜中、何度か寒さで目を覚まして重ね着しながら、02:00起床。
この時点での気温3℃。
今回、寝袋はモンベルの最上位のダウンハガー900 #1を使用
-5℃〜-10℃でも使えるモンベルのフラッグシップモデル。
しかし3℃の環境下でも少し肌寒く感じましたね。
この辺り、個々人の寒さに対する耐性と防寒着の着用によって大分差が出る事が分かりました。
私自身は、おそらく寒さの耐性がかなり低い方だと思われます。暑いのは超得意なんですけどね。
今回の私のレイヤリングは、
下からモンベルのジオラインの中厚手
(モンベル)mont-bell ジオライン EXP.ラウンドネックシャツ Men's 1107518 BK ブラック S
- 出版社/メーカー: mont-bell(モンベル)
- 発売日: 2013/10/02
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ファイントラックのドラウトセンサー
パタゴニアのR2ジャケット
首元にアイスブレーカーのネックウォーマー
(アイスブレーカー)icebreaker(アイスブレーカー) フレクシーシュート IN81700 GR グリッドストーンヘザー OS
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- 発売日: 2017/11/09
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停泊時には、ノマドジャケットの上にモンベルのサーマラップジャケット
一番上にバーグハウスのハードシェル
でした。
下は、同じくモンベルのジオラインのタイツ中厚手
(モンベル)mont-bell ジオライン EXP.タイツ Men's 1107522 BK ブラック L
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ノースフェイスの3シーズン用パンツ
その上にモンベルのストームハンターを標準装備にして
停泊時には
モンベルのサーマラップパンツ
でした。
これで寝ても肌寒く感じたので、今後これ以上に寒い環境に挑むならば、メリノウールの肌着、足先に保温ソックス、上下ダウン、ホッカイロ等々使って行くしか無いかなと思いました。
ガムシャラに着込めば良いものでもないので、冬山のレイヤリングについては今後研究を重ねて行きます。
動いたら動いたで暑くなるので冬場は体温調節に対して夏場より遥かに気を使います。
少し寒いと思ったら着込む、暑かったら脱ぐ、と言う細かい手間を怠ると途端に低体温症等招きかねないので。
さて、朝食にしましょう。
アルファ米をお湯で戻して
前回のモツ鍋回の余りの出汁ガラで作ったオカカふりかけをかけて頂きます。
うーむ。茶色旨い!
さて、これだけだと色気が足りないので、新年ですし、餅を焼くとしましょう。
フライとテント本体の僅かなスペースを使ってやって行きます。
抜かりなく用意したスライスチーズと海苔で巻いて食します。んまい。
朝食後、魔法瓶に熱々のティーバックの玄米茶を詰めて、03:20テント場を出発。
単独行ですし、頂上まで真っ暗ですから気合入れて行かねば!
と思った5分後!前方に続々と灯りが!
思っていた以上に登山者が多いです。なんなら自分のヘッドライト使わなくても良いぐらいに。
さて、淡々と歩いて行きましょう。
平均コースタイムで、山頂まで3時間ぐらいの道のりですが、今回はアタックザックでの軽装なので2時間20分で山頂に到着。
まだ日の出まで1時間以上あるものの、既に山頂は日の出待ちの登山客で溢れています。
皆んな考える事は一緒だな〜などと思いながら、私も日の出待機します。
もう、寒いです。とにかく寒い。風は強いし、雪も少しパラついている中で動かず待つのはなかなかの苦行です。
上記の装備全て着込んだ上で、さらにツェルトを被って風を凌ぎます。
ツェルトの中の気温−3℃。
しかし風を防げるだけでも体感温度が大分変わりました。昨年夏の双六岳に続き、
ツェルトの効果は甚だ大きいです。
被るだけでかなり変わります。
ツェルトの中で魔法瓶に詰めた温かい玄米茶を飲みつつ、行動食を食べて身体を温めます。
TBSの取材班の方々も初日の出中継をするべくスタンバッておりました。
合間合間、周りの登山客向けにも話をしてくれたのですが、150kg の機材を担ぎ上げて12月30日から2泊して待機していたそうです。
そろそろ日の出間近となる06:40、いよいよ空が明るくなり始め、太陽が顔を...!
出しません!!
なんという事か..._(:3 」∠)_
雲の中に入ってしまって完全に太陽が隠れてしまっています。
TBSの方々も
「我々は何のために登ったのでしょうか!」
「もう、こちらには(映像)振らないで下さいねー!」
と、諦めモードの実況をされていました。いかなる状況でもネタに出来るのはやはりプロ📹
完全に日が昇った時刻なので、私も諦める事にします。
さて、そんな見れなかった初日の出に合わせる飲み物と言えば!
こちらでやって行きたいと思います。
せーのっ!
でんっ!金色のヤツ!
半ばヤケクソ気味に開栓しましたが、注いだそばから凍り出しましたし、飲んだ途端、身体の内側から冷えて来ましたよ。
氷点下の吹きっさらしの環境下でビールを飲むと身体が冷えると言う分かりがありました。
山で飲むビールが何でもかんでも旨いと思ったら大間違いです。
今後はこの辺り気をつけてやって行きたいと思いました。
山頂は一面樹氷が出来ていて見事でした。
さて、あまり長居してもしょうがないので、07:00過ぎに下山。
15分程下った所で
遅いわっ!!
今さら出て来ても知らんわ太陽!
しかし空気は澄んでいたので三浦半島から真鶴半島まで綺麗に写りました。
左側が三浦半島
右側が真鶴半島
釣り行きてえなあ。
テント場に戻り、小一時間ほど昼寝して撤収。
初日の出を見事に逃してしまった私ですが、そうです、思い当たるものがありました。
我々にはあったのです。
もう1つの太陽が!!
そうと決まったら一路、高円寺へ。
そうです。
我らが太陽です!
2019年の太陽始めは、瓶ビール+Cセット。
元日からやっているのもそうですし、入れ替わりの激しい高円寺で屈指の業歴を誇り、且つ未だにラーメン1杯480円で提供してくれる、その普遍性たるや、正に太陽☀️
派手に旨過ぎる訳でもなく、じんわりと沁み入る煮干しベースの醤油味は普段使いに最適。
我らが太陽。何とかして初太陽を回収出来たので、今年はきっと良い事があるに違いないと信じ込ませて、初日の出山行を終わらせました。
それでは皆さま本年も宜しくお願い申し上げ奉り、候👏👏👏
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塔ノ岳 大倉ピストン
技術:★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
体力:★★★☆☆☆☆☆☆☆
(高尾山を
技術:★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
体力:★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
を基準値として)