魔改造パッツァ
大変にご無沙汰しております。
暫くブログから遠ざかっている間に、大変な世の中になったものだとしみじみとしみじみしているところです。
皆々様いかがお過ごしでしょうか?
僕ですか?
僕は投資と血糖値以外は元気です。
そう、投資と血糖値以外は。
自粛期間中何をしていたかと言いますと、周知の通りコロナショックで2度に渡る持ち株の損切りを敢行して吐血しそうになった以外は、割と普通の暮らしをしていました。
そこまで遠出もできないものですから、飯作って酒飲んでセブンイレブンのバスクチーズケーキを毎日食べてたら人間ドッグで血糖値C判定を叩き出し、慌てて昼ごはんをドトールのミラノサンドとアイスコーヒーだけにするみたいな生活を過ごしております。
これが安くて旨くて合法ハーブなんです🌿
このテリーヌショコラも旨かったのに終売になってしまい、残念極まると同時に命拾いしました。これ以上、血糖値を上げるわけには行かないのです。そう、これ以上は...
それ以外はと言うと、さしてやる事も無いので自宅で料理しちゃ酒飲んで、たまに採集したり釣りしたりしていました。
最近作った料理からまたこの場で上げて行きたいと思いますのでお付き合いくださいってばよ。
阿佐ヶ谷ロフトのトークライヴに出ます
ところで、10/4(日)に突如としてトークライヴに登壇する事となりました!
詳細はこちら
野食ハンマープライスの茸本朗氏と私の2時間に渡るトークセッション!コロナ禍における野食活動、野遊び活動についての近況やこの世のよしなしごとについて話させて頂きます!
茸本氏と私はロフトで対談しつつ、皆々様にはオンライン配信で眺めて頂きたく思っております。チケットの購入方法等は↑上記リンクを参考にして頂けたらと思い候。
ご存知の方も多いかもしれませんが、茸本氏のブログはこちらでございます☺️
今年の夏も、カブトムシやクワガタや、駐車場に生えている藻(みたいな植物)と、だいぶ攻めた食材を堪能していたようです。
皆様からのお題や質問も随時頂戴しておりますので茸本氏と私に聞きたい、話してもらいたい話題ありましたら、ここのコメント欄でもTwitter、DM、LINE、ミクシィ、魔法のiらんど、なんでも結構ですのでご連絡くだせえ。
〜此処からが本日の本編。
それでは終わりの始まり始まり👏👏
魔改造パッツァ
この春、料理系YouTuberクラスタの中で話題になった料理があります。
【アクアパッツァ】
YouTubeチャンネル、シェフ・ロピア内で、日本にアクアパッツァを広めた生ける伝説・日高良実シェフのレシピを惜しみなく大公開してくれました。
その作りやすさと美味しさから、料理系YouTuberクラスタはブラウザの前で恐れ慄き、平伏し、泣きじゃくり、未だ見ぬ南部イタリアへと思いを馳せ、終いにはアクアパッツァ専用のフライパンを購入しだす者も現れなかったと言う話です🍳
アクアパッツァ自体は私も我流で何度か作った事はあったのですが、決め手にかけていたのが正直なところ。
このレシピを知ってから、劇的に作り方が変わりました。
詳しい手順については上記の動画を参考にして頂けたらと思います。
このレシピで既に何回も作っていますが滅法旨い。手間も掛からず本当に旨い。
この日は35℃以上の超猛暑日。
あまりのクソ暑さに小一時間竿を出しただけで熱中症をおこしかけ、早々に近隣の中華料理店に避難。
ここまで来て初めて知ったのですが、この店の看板メニュー「スタミナ冷やし」は茨城県中部民のソウルフードとのこと。
此処の盛りがまた凄かったのです。
要するに水でシメたブッとい中華麺の上に濃ゆーい味つけの餡がかかっている料理なのですが、これが並盛りの時点で凄い量。
味は凄く好みのB級感で良かったのですが、いかんせん食べ進めるうちにどんどんとスタミナを削られました。
次回訪ねる機会があれば体調を万全に整えて臨みたいと思います。
茨城県民への道は長く、そして険しい。
その後、那珂湊港の市場を練り歩いていた閉店間際の14:00過ぎ、
「もういいよ!このキンメ4匹2,000円で持って行ってよ!」
と売り切りの呼び声がかかりました。
続けて
「ハマグリ2皿2,000円で良いよ!」
安い!1皿1kgはありそうな立派なハマグリ!
でも2皿は多いなぁ...
と思っていた矢先、
「そしたら1皿1,000円で良いよ!」
うおおおおお!か、買ったぁ!(੭ु ˃̶͈̀ ω ˂̶͈́)੭ु⁾⁾
爆安。あまりにも爆安。東京で買ったら2,000円は超える量。
これだけ大量に良い素材が手に入ったので、これはやるしかありませんな。
そう、アクアパッツァを!
しかもキンメダイが大量にあるので、普通にやっても充分に旨いアクアパッツァを、先に刺身用に下ろしたキンメのあらと中骨でスープを濃厚に炊き出しておく戦法に打って出ました。
だいたい食べ物は濃ければ濃いほど美味しいと言う誤った認識が私の中にあるので、板昆布で出汁を取った後、キンメのあら2匹分を3時間ほどガンガンに炊いて白湯スープを作りました。
この時点でうどんやラーメンの下地に使えるぐらいに旨い出汁に仕上がっています。そりゃそうだ。
此処から漸く堅気のアクアパッツァのレシピに沿ってやって行きます。
事前に低温のオーブン(100℃くらい)で1時間ほどトマトを焼いてセミドライトマトを作っておくのも忘れずに。
キンメダイのウロコを取って、ヒレを全部切り落として内臓を取り出した後、塩コショウを全体に満遍なく振りかけて15分ほど安置。
やっと焼けます。この時点で既に述べ4時間以上が経過。
常温のフライパンにオリーブオイルと微塵切りにしたニンニクを入れて超弱火で少しずつ温め、ニンニクの香りを出します。
日高シェフのレシピはニンニクは入れていませんでしたが、私は入れます。なぜならニンニクは超旨いからです!!
最初に、食べる時に上になる方を焼きましょう。
片面に焼き色がしっかり付いたら引っくり返して裏面も満遍なく焼きます。
両面焼いたところで、満を辞して昆布とキンメダイのあらで取った白湯スープを投入。
スープからはみ出ている所に根気良くスープをオタマで掬いがけしながら煮込んで行きます。
スープが少なくなって来たら温めておいたスープを継ぎ足し継ぎ足し煮込んで行きます。
芯まで充分に火が通ったら、ハマグリを投入。この時は1キロ。元のレシピはアサリでやっていたので、出汁が出る貝なら多分だいたい大丈夫です。
ハマグリの蓋が開いたところで、セミドライトマトを投入。主張が割と強いので魚とハマグリの間に置いて見栄えするぐらいの量で良いと思います(適当)
最後にオリーブオイルを回しがけして煮立たせ、仕上げにパセリを散らしたら完成!
フライパンのままでも見栄えするのが良いですね。盛り付け下手でもしっかり盛り付け出来ている雰囲気が出せる。
さてさて気になるお味の方は
・・・
・・・・
う━ま━い━ぞ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━( ゚)━( )━(゚ )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!!!
不味くなる要素がいかんせん皆無なのでそりゃそうだよと言う話なのですが、やはり旨い。旨いものは旨い。旨いんだってばよ!
昆布+キンメダイ+ハマグリ+トマトとそれぞれの旨味がぶつかり合って回れDESIREすることなく、綺麗な層になって折り重なっている点が何よりの評価されるべきポイントです。
通常のアクアパッツァ汁よりも味は濃厚でありながらも、同じキンメダイで出汁を取っているので当然ながら身の味と調和も取れています。
最初にニンニクを入れた事で香ばしさもプラスされているので、これはかなり良い改造ができたと思えます。
仕上げは勿論このスープを利用して濃厚チーズリゾットに。
余りの旨さに危うく五大陸を駆け抜けそうになりました。
このコロナ禍での海外渡航の厳しさを鑑みるに、そうならずに良かったと、ホッと胸を撫で下ろしました✈️🌎
後日、ハマグリの代わりにオキシジミを2kg使ってやってみたところ、オキシジミでも充分に美味しく仕上がったことをご報告。
念のため申し上げておきますが、元々の日高シェフのレシピ通りやっても充分過ぎるくらいに旨いので、無理して白湯スープは取らなくても何ら問題はありません。
短時間でもしっかりと魚の旨味は出ます。
白湯スープを作る過程の時間的、人的コストをかけてでもやってみたい酔狂な方は試してみてやってみて頂けたらと思います。
キンメダイに限らず、あらだけならスーパーでも投げ売りされているので、それだけ買って煮詰めて合わせるも良しです。
ちなみに他のキンメは刺身と、5日間熟成の昆布締めで美味しく頂きました。
これはこれで、ねっとりまったりしっとりと舌に纏わり付く旨さでした。
那珂湊港の市場はかなり安くて良いものが揃っていたので、また隙を見て買い出しに行きたいと思います。
冬の時期に丸のアンコウの買い付けとか良さそうですね。
それではまた≡≡≡≡c⌒っ゚Д゚)っ