1年振りの北アルプス 蝶ヶ岳〜常念岳(登山編)
7/22(木)〜7/25(土)の4連休で半年前から狙っていたコースがありました。
三俣蓮華岳三連泊。
しかし、あいにく雷雨予報が抜けなく、ギリギリまで様子を見たのですが、敢えなく予定を変更をし、三股〜蝶ヶ岳〜常念岳〜三股を1泊2日に切り替えた次第です。
今回の荷物総重量はおそらく18kgぐらい。
1年間ランニングして来たし、余裕と思っていたらそんな事はありませんでした。
修羅の山旅の始まりです。
7/22(木)
7/21(水)の23:00頃に三股駐車場に到着。既に第一駐車場は満車。ハイシーズン入りしたと実感しました。
明けて7/22(木)03:55 三股駐車場発。暫くは平坦な道を歩き、三股分岐を蝶ヶ岳方面へと進みます。
途中にある湧水地点「力水」にて水を汲みます。
この水が本当に旨い。キリッ!と冷えていてそれでいてそこはかとなく甘味すら感じさせる、まさにアルプスの天然水。ハイドレーションに3ℓ目一杯汲みます。
後にこれが全部無くなるとは思いましませんでした。
此処からまめうちだいらまでは樹林帯の中を比較的緩やかな登りが続き、まだ風景写真など撮る余裕がありました。
ゴジラ岩
ギンリョウソウ
しかしまめうちだいら以降、地図上の等高線が急激に詰まり出し、傾斜のキツい登りが続きます。
このまめうちだいら→蝶ヶ岳山頂の約3時間の登りが本当にキツく、写真を撮る余裕が全くありません。
燕岳の合戦尾根までの急登よりも楽でしょʢֿ•͡ٮ•̅ʡ♪
なんて鷹を括っていたら見事に痛い目に合いました。
それでもなんとかほぼコースタイム通りに08:55蝶ヶ岳山頂に到着。
いや、キツかった。しかもチョロっと高山病の初期症状が出てしまった。実は私、けっこう気圧の変化に弱く、2,400m越すと出てしまう時もあるんです。前日の寝不足が影響したか。
この蝶ヶ岳山頂と蝶ヶ岳ヒュッテから眺める景色は素晴らしく、快晴時には槍ヶ岳から穂高連峰を一望できます。
常念小屋のテント場まであと5時間。富山側に雲が出て来ている為、歩を進める事にします。
稜線上は特に難しい場所はなく、
2つ目のピークを越えた所の岩場が少し登り辛かった程度。
14:56常念岳山頂着。連続行動時間が11時間を超えてこの時にはだいぶ疲れが出て来ていました。
日頃の運動不足を悔い改めたいと思います。
遠雷が轟き始めた為、足を速める事に。
ガスが出て来た事もあってか、雷鳥が親子で姿を現したりしつつ、
16:10 常念小屋着。12時間に及ぶ行動時間の末、到着。ハイシーズン初日という事だけあって、テント場もかなりの混み様。
テント設営も無事に終わり、毎回の山の最大の楽しみを実践する事にします。
ああ、旨い。世界が淵から零れ落ちそうなほどに満たされて行くのを感じる...
今日の夕飯は炊いた白米と山飯定番のアマノフーズのカレー。
以前に双六岳登った回で高地での飯の炊き方については解説しましたが、前回よりもブラッシュアップできたので、ご紹介。
高地(目安2,000m)以上で飯を炊くと、気圧の低さから水が100℃以下で沸騰してしまい、米に芯が残ってしまい上手く炊けないと言うのが通説になっています。
その為、平地よりも水の量を多くする、吸水の時間を長くする等が有効な手段として言われています。
そこに更にもうひと手間を加える事を提案します。
「吸水をお湯で行う」
米に芯が残ってしまうのなら最初からお湯で柔らかくしてしまえと言う発想です。
これを実践する様になってから高地での飯の炊き損じが無くなりました。
今回の常念小屋では、
水の分量→米の1.3倍。
吸水時間→20分間
吸水温度→沸騰直後のお湯
蒸らし→10分間
で炊いたところ、問題無く美味しい白飯が炊けました。高地で炊飯する際の参考にしてみてくださいませ。
これだと割と硬めに炊き上がるので、柔らか目に炊きたい場合は、吸水時間を30分以上、蒸らしを10分以上取って調整してみてください。
お焦げもバッチリ。
食後はコーヒータイム。最近コーヒーのサブスクなどと言う実にナウい事をやり始めたので、そのコーヒーを持って来ました。
自分の好みをオーダーすると、それに合わせたり逆に外したチョイスを毎月送って来てくれると言うニクい仕様。
しかも、それらのコーヒーがいずれもブルーベリーやチェリーを彷彿とさせるようなフルーティーな香りで凄く旨いのです。
今回は深煎りのものをセレクト。
天気は何とか持ち、夕暮れ時の何とも贅沢な時間を過ごしました。
7/23(金)
常念小屋テント場→三股駐車場
午前2:00起床。朝食を摂ったり荷物を片付けたりして行くうちに徐々に夜明けが近づいて来ました。
03:46常念小屋テント場を出発。
山頂を経由した後、三股駐車場に戻る予定。
山頂途中のケルンで太陽を迎えます。
朝焼けに染まる槍ヶ岳がカッコ良い☀️
前常念分岐から少し歩いた所には岩に屋根を被せた避難小屋があります。
中を少し覗かせて貰いましたが、雨風を避けるには充分な仕様。
最大で10人ぐらいは寝られるのではないでしょうか。
此処ですれ違った単独行の青年に話を聞いたら、1日で三股〜常念岳〜蝶ヶ岳〜三股を1周するとの事。
軽装なら12時間あれば出来なくもなさそうだけれど、今の己の体力では到底無理なので感服。
水の補給ポイントが常念小屋を逃すと蝶ヶ岳まで一切無い事を伝え、別れました。
その後は危ない箇所も特に無く、途中イグチ系のキノコを観察しながら
10:53に三股分岐に到着。
終わりに
今回の蝶ヶ岳〜常念岳1泊2日の縦走、難しい所は何一つ無いのですが、如何せん初日のアプローチが長いので、ひたすら持久力が問われるコースでした。そういう意味も含めて北アルプスの入門編としては最適だと思います。
初日に10時間動けない方は1泊2日で蝶ヶ岳のピストンにすればなおのこと簡単ですし、頂上から眺められる北アルプスを代表する山々は見応えがあります。
私はと言えば、日頃から走っていたとは言え、鍛え方がまだまだ足りていない事を痛感した山行となりました。今後も持久力を高めるべく、減量とランニングを続けながら、来年こそは三俣蓮華3連泊を実現させようと思います。
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技術:★★★☆☆☆☆☆☆
体力:★★★★★★☆☆☆
(高尾山を
技術:★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
体力:★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
基準値として)
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