北アルプス行ったらテンホウ寄ろうの話(北アルプス爆裂グルメ編)
前回の記事で書いた蝶ヶ岳〜常念岳の縦走の後、著しく体力を消耗した私は、下山当日に関東に戻る事をせず、松本市内に一泊致しました。
三股登山口から松本駅まで同行者の車に乗せて貰っている道中、気になる看板を発見。
こ、これは!!
テンホウ!!
なんそれ!!
関東圏では見かけない看板!!
恐らくはローカルチェーン!!
長野住まいの同行者曰く
「いや、テンホウなんてそんな大騒ぎするほどの店でもないっすよー(ワラ」
と気の無い返事。
地元民の関心は至って薄そうです。
そんなもんなのか?テンホウ!お前の本気を見せてみろよ!あの時お前がオレに言った事を!!
本当にやりたかった事を思い出せよ!!
と言う事で、翌日行って来ました。
こいつぁ、ちょっとした要塞だぜ...
向かいには競合店である「くるまやラーメン」も鎮座。最早、此処は松本ラーメンチェーン界の分水嶺...
くるまやラーメンに今度関東で食べに行くからねすまぬすまぬと詫びながらテンホウに入店。
初めての店なので、先ずは戦の基本である「見」と参りましょうか。
卓上調味料㌠
チェーン店で豆板醤とおろしニンニクを常備させてくれているのは嬉しいですね。評価高いです。唐辛子がしっかり八幡屋礒五郎なのも💯
推しメニュー。
パーコー麺みたいなものですかね。
季節メニュー。
まさかの広島つけ麺!!こんな所で出会えるとは思っていなかったので嬉しい!!本場広島のそれと比べるとだいぶ乖離がありますが、それでも嬉しい☺️
ぎょうざ安っ!!!やっす!!!
という事で今回私が頼んだのは、
ビール小+広島つけ麺+ぎょうざ+肉揚げ
最初なので基本のメニューを...とは一切思わず、広島つけ麺愛が勝りました。
ビールにツマミを黙って付けてくれるのはありがたいですねえ。
しかもこのつまみ、松前漬みたいなネッチョリ感で期待以上に美味しい。
そうこうしているうちにぎょうざが来ました。
今日は半額デーという事で一皿¥140のぎょうざ。
見たところオーソドックスな餃子ですが。果たして。
・・・
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・・・・・・
・・・・・・・・・
ぎょうざ旨ーーーーーーーーーーーっ!!!!!
えええええええ!!!!
そんなことあるの?!?!?
¥140(定価でも¥280)だよ?!?!?!
これ、中の具がかなり作り込まれています。
口に入れた瞬間に強烈に来る香りは八角やシナモンと言った類のもの。これをチェーンの餃子で此処まで効かせるとは超攻めています。鬼攻め。
ネフェルピトー戦で見せたアイザック=ネテロの百式千寿観音と同じくらい不可避の速攻。
旨味と時間が凝縮された刹那の快楽。
しかもそれが嫌味にならずに、全体との調和の取れた範囲内での緩急のついた香り。
さらに具は肉汁の旨みでシナモンの香りに負けていません。それでいてしつこくなく、一皿では少し物足りなさも感じてしまうぐらい。
2皿頼んでも今日は¥280。
テンホウ本当に大丈夫なん?これで採算取れるん?従業員の方みんなボランティアでやってないですか?じゃなきゃこんなに安くて高品質な餃子安定供給できねえっすよ?!
テンホウのぎょうざは強く、そして優しい...
今回に関しては餃子とは言わず、テンホウリスペクトで正しく “ぎょうざ” と呼んで行こうと思います。
おいおいおいおい!長野県すげえなぁ!こんな隠し球持っていたなんて。おそらく県外民にはほとんど存在を認知されていないはず。
これはもう、静岡のローカルそばチェーン「鐘庵」と同じくらいの隠し球ですよ。
鐘庵特集もいずれやりたい...
さて、THE MUSICの1stアルバムの様に、いきなりクライマックスを迎えてしまいましたが、臆せず次に参りたいと思います。
もう一つのテンホウの看板メニューが肉揚げ。
こちらは平たくした鶏胸肉に衣を付けて揚げたもの。
胸肉なので思いのほかサッパリしています。
つけ麺の濃ゆい汁に絡ませて食べると旨い!
単体で食べても美味しいですが、これは他のメニューと合わせる事で真価を発揮する事が判明致しました。
いや凄かった初テンホウ。軽々とK点を超えて来ました。
何よりぎょうざの、安さに見合わない完成度が異常値です。
そして後日。今度は梓川店を訪問。
今回は、前回の初訪問の時から気になっていたこちらを試そうと思います。
いや言うてこう言うジビエ系って中途半端にやると値段ばっかり張っちゃってその割に素材の味がボヤけがちで結局普通に牛豚鶏の方が人間が食べる様に育てられているし加工・流通過程もジビエと比べて整っているから、そもそものスタート地点から明確に差が出てしまいがちなので敢えて食べ比べる必要性もそこまでは感じていないと言うのが正直なところではあるものの折角長野まで来たのだから取り敢えず食べておこうかなぐらいの気持ちと半分義務感の様なもので食べる部分もあったり無かったりで
って、シカ肉ぎょうざ旨ーーーーーっ!!🦌🦌
うそおおおおおおお?!
またしてもK点軽く超えて来よったでえ?!?!
こちらは無印のぎょうざとは打って変わって生姜が強いです。口に入れた瞬間から生姜の香りが爆発します。八角やシナモンは使われていないです。
シンプルに餃子としての完成度がハチャメチャに高い。
まさか具のレシピを180°変えて来るとは思いましませんでした。小技効かせまくりです。
これで¥350なら充分過ぎるのでは?!
都内でこのクオリティを鹿肉でやったらチェーン店でも¥600〜¥800は取りますよ🦌🥟
さて、ぎょうざ御三家最後は野沢菜ぎょうざ。
具の中に絡む野沢菜のシャキっとした食感で旨い!
ただ、普通のぎょうざと鹿肉ぎょうざの完成度が高過ぎたが故、少〜〜し印象が薄いやもしれません。
熱を入れると野沢菜の香りが飛んでしまうのか、期待していたほど野沢菜の香りが来なかった感じです。でもこれは野沢菜臭がもっと爆裂してくれたらまた大化けする可能性ありますね。伸び代しかない。
現時点でも普通にぎょうざとしての完成度は高いです。
これは普通のぎょうざと鹿肉ぎょうざの完成度が高過ぎるが故の錯覚ですからね。
極めて高次元の達人同士の組み手の様なものです。
「高速道路を100km/hで走っていた野沢菜ぎょうざを、奴らは300km/hで楽々追い抜いていった…そんな感じさ...」
掲載から15年近く経過して、アモリ三兄弟の言葉の本当の意味をぎょうざと共に噛み締めています🥟
続いてテンホウの看板メニューの1つである担々麺。
うんうん。何と言うかこれはもう、担々麺と言うよりテンホウです。
広島つけ麺の時もそうだったのですが、テンホウのラーメンは必ずテンホウのフィルターを通した味になります。
担々麺としての完成度と言うより、テンホウのラーメンとしてどうあるべきかが問われています。
そしてこれは私としてはアリ。
大事な事なのでもう一度言います。
これは、担々麺と言うより、テンホウです。
そう、梅酒と言うよりチョーヤであるのと全く同義。
富士そばが何を食べても富士そばの味だったり、マクドナルドが何食べてもマクドナルドの味なのと感覚は近いです。あれのやや上位互換と思って頂けたらイメージし易いかと思われます。
これは、担々麺と言うより、テンホウです(大事な事なので3回言う)
それは剣と言うには大き過ぎた
と全く一緒です。
それは担々麺と言うにはあまりにもテンホウ過ぎた。
そして大雑把過ぎた。
それはまさにテンホウだった...
セットメニュー付属の半熟卵がまたニクい演出をしてくれます。ご飯にかけるも良し、ラーメンに入れるも良し、
はたまた、肉揚げに絡めて食べるも良し。
↑これって衣付いた肉に卵を絡めるから、実質ピカタみたいなものですよね。当たり前ですが不味い訳がないです。
しかしテンホウの懐の深さはそれだけではないのです。
ウインナーロール
こう言った飲み屋のちょい飲みメニューも割と揃っています。味はウィンナーロールそのもの。それ以上でもそれ以下でもありませんヽ(°∇ヽ°)ノ
さらにはデザートメニューまで用意されています。
チョコレートパフェ
この高速道路のサービスエリアで出て来るセルフの給茶器みたいな紙コップ!🤣
もはや専用の器を揃えるのも洗うのもダルいからと言うこの割り切り方!
逆に好感が持てます。
店舗によってはサンデーの名前で出て来ます。
さらにカレーも推しています。
そして出て来たぎょうざカレーがこちら。
いや、もう最高!ぎょうざの立体感を出す盛り付け!非の打ち所がありません!
しかも持ち帰りもやっているらしいです。
そして気になる味は、まんまカレーです。これについてはK点超えず、標準偏差±1以内の燦然と普通のカレーです🤣
それでも、持ち帰りで推す辺りの潔さが良いです。
ちなみにテンホウのぎょうざとカレーの相性は頗る良かったです。シナモンと八角は肉系カレーのスパイスで使われるぐらいだから相性が悪くなる筈がありませんやね。具を崩して食べても美味しいです🍛
さらにこのテンホウ、時代の波にもしっかりと乗っかっていて、お得な情報やクーポンを配信してくれるオリジナルアプリも展開しています。
テンホウアプリは、長野県外でもダウンロードできるし、起動もできます。情報も逐次更新されます。関東じゃ使えないけど。
新着情報もご覧のとおり!
関東じゃ使えないけど。
お得な無料クーポンも配信中!
関東じゃ使えないけど。
無料ソフトクリームだけ食べに長野行って来よっかなもう。(手段と目的の逆転)
とは言え、いつ何時長野県に赴くか分かりませんからね。長野県外の皆様におきましてもダウンロードをされておく事をお勧めさせて頂きます。カンパンや常備薬と同じで「あって良かった」と思える瞬間がいずれ、そう遠くない将来に訪れる筈です。
テンホウの魅力をあれこれ伝えて来ましたが、まとめると、
①ぎょうざが安くてブッチギリ旨い
②力の入ったメニューと入らないメニューのボラティリティを楽しむ
③中華に留まらずちょい飲みメニューからデザートまで地元民の食卓であろうとしている
④名脇役肉揚げ
辺りに集約されると思います。特に③は、ともすればファミレスの様な品揃えになるのですが、あくまでも中華主体で、ドリンクバーは置かない処に中華料理店としての矜持と胆力を感じました。
この辺のバランス感はかなり推せます。
と言う事で私、初訪問から僅か3ヶ月で
渚店
梓川店
南松本店
3店舗訪問致しました。
店舗によってメニューが微妙に違うので、これは全店制覇しなければならないと言う妙な使命感を帯び始めて来た事は言うまでもありません。
公式HPによると全部で46店舗あるらしいので、各店舗独自のメニュー設定を押さえつつ、全店舗制覇を目指し、地域性の違いやテンホウの真実について鋭く切り込んで行きたいと思います。
2021年11月2日現在
3/46
渚店/梓川店/南松本店
達成率6.5%
私のテンホウ全店ツアーはまだ始まったばかりなのです≡≡≡≡c⌒っ゚Д゚)っ