紀伊半島ウツボ釣りの旅とクロアナゴ調理
先日書き記したフェモラータ採集旅
には続きがありまして、3/23(土)の午前中でフェモラータ採集を早々に切り上げた後、そのまま午後は米久氏引率のもと、紀伊半島をほぼ一周しながらウツボハントに臨んでおりました。
3月23日(土)
先ずはフェモラータ採集で失われたアミノ酸と熱量を速やかに補給するべく、松阪市内で密かなブームとなっている鶏焼肉を迅速に摂取。
親鳥と雛鳥、豚レバーが各600円ぐらいのお手頃価格で超絶美味しかった事をお伝え致します。
オレ、覚えた。松阪市内行ったら鶏焼肉🐓🐓🐓
其処からはひたすら車で移動。3.5時間かけ本州最南端エリア、和歌山県串本町に着弾。
この串本町、今年1月末まで毎年ふるさと納税でモンベルポイントを返礼してくれていた激アツ自治体で、私も今年の納税分で大変お世話になりました。
山やる人間にとってはありがたい限りです。
釣り餌の購入のために立ち寄ったスーパーでは伊勢角の熊野古道麦酒とナギサビールのペールエールが売られていた為、購入。
伊勢角は首都圏エリアでも買えますが、ナギサビールはかなりレア。ビーラーであれば見かけたら迷わず購入しておきましょう。どちらもかなり旨かったです。
夕方から釣りを開始。
餌に解凍サンマを購入して、夕方から釣り開始。
最初に米久氏の竿に良いサイズのカサゴがヒット。持って帰ろうか考えた後、抱卵の可能性があった為リリース。あくまで今回の本命はウツボ氏。
その後、米久氏に立て続けにトラウツボがヒット。これも一瞬考えた後リリース。トラウツボの魚影がかなり濃い様子。
私の竿には一向に当たりが来ないまま、ラスト30分で強い引き。
慎重に引き上げてみたところ...
クロアナゴ来たーーーーーー(°∀°)ーーーーー!!60〜70㎝サイズ!!デカい!!
ウツボに似て、下にグングンッ!グンッ!っと力強く引いて来ます。長モノ特有の引き方なんですかね。
初めて釣ったので、これはキープ。
食味は米久氏曰く
「ダメなハモ」
との事。でもアナゴっしょ?腐ってもアナゴっしょ?そんなに大ハズレにはならないはず。これは持って帰るっしょ!
その場で〆て放血させた後、氷で冷やして保存。
さて、このエリア、24時間止められる駐車場やネットカフェ等は当然にして存在しない為、此処からさらに2時間かけて白浜町まで移動。
午前0時前に白浜町の24時間営業のパーキングに辿り着き、車中泊にて就寝。
3月24日(日)
明けて3月24日(日)朝。
帰りの新幹線まで時間があったので、朝ウツボチャレンジを決行。
和歌山県西部の堤防で釣りを開始。餌は活アジを捌いて使用。
細かい当たりはあるものの、なかなか引っ掛けられずにいる中、
米久氏がまたしてもヒット!80㎝サイズのウツボを釣り上げました。
この辺り、釣果に如実に差が出るのはやはり経験値の差であると思われますね。こちらも現場で〆て放血させた後、持ち帰る事にしました。
その後は大阪名物、スーパー玉出に立ち寄り、
一皿100円の焼きそば、58円のおにぎり、48円の紅生姜天を買い込んで、新幹線車内で一杯やりながら帰りました。
圧倒的安さ。神奈川県ならビッグヨーサン辺りが安売りスーパーの立ち位置なのでしょうが、安さでは玉出に軍配が上がります。
味に関しては、そんなに問題無く美味しく頂けました。
刺身等の生もの系にもチャレンジしてみたかったのですが、
「賞味期限内なのに腐っていた」
などの報告が散見されていた為、見送る事に。
トレーサビリティと言う言葉がこんなにも気になる惣菜もそうそうないです。
しかし、これはおそらく
「勇気ある撤退だった。」
と、後の世の人々からは評価されるだろうと信じております。
クロアナゴ調理編
さてさてさて!持って帰って来たクロアナゴ、早速捌いて調理して行きたいと思います。
デカい。ウツボほどではないにせよ、案の定まな板に乗り切らないサイズ。
どうにかこうにか背開きにして腹ワタを出しました。アナゴの中骨取るのは難易度が高いです。これは慣れが必要ですね。
お腹の中身チェック。食道に餌にしたサンマの頭と、胃の中にもさらにサンマの頭がもう一つありました。頭が好きなんな君たちは。
一品目
ダメなハモならダメなハモらしくやったろうやないかい!
背開きにした身を細かく骨切りした後
湯引きして、梅肉と合わせてクロアナゴの湯引きの完成。
さて実食!
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うーむ。細かく骨切りしたにも関わらず、割と骨が口の中で障りますなぁ。
マアナゴ以上ウツボ未満の骨感。食べられなくはないけれど、かなりしっかり噛まないと危ない。
身も弾力の割に旨味が薄く、特別美味しいとは感じない程度。
確かにこれはダメなハモですわ。納得。
二品目
骨切りした後、片栗粉をまぶして油を引いたフライパンでじっくりと両面焼いて行きます。
醤油、砂糖、みりん、酒等を水気無くなるまでじっくりと絡めながら焼いて、仕上げにゴマとネギを散らしてクロアナゴの蒲焼きの出来上がり。
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おおっ!これは割とイケる!骨が障る感じは相変わらずありますが、先程の湯引きでは足りなかった旨味と脂感が、油と甘辛ダレで巧くブーストされた感じがあります。これは大分食べられる感じに仕上がりました。
三品目
塩分10%程度のソミュール液に15分浸した切り身を干します。
24時間後。
これを両面こんがりと焼いて
同じく骨切りします。
出汁取りも並行して行います。
中骨や、グズグズになってしまった尻尾付近等を酒に浸け
こちらも焼き枯らして水分を飛ばし
一度茹でこぼした後、アクを救いながらじっくりと煮出して行きます。
骨切りした身を合流させ、塩で味付けし、最後にネギと大葉を散らしてお吸い物の完成。
気になる味の方は...
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おおっ!今回作った三品の中で一番旨い!😋
干して水分を飛ばした事で旨味が凝縮され、身に甘味を感じるぐらいになりました。腹身に近い部分を使ったからと言うのもありますが、骨は湯引きの時と比べて遥かに気にならなくなっています。
出汁も割としっかりと出ていていて、普通に美味しいぐらいのクオリティには仕上がりました。
干物を作る過程で浸したソミュール液の効果か、身に割としっかり塩っ気が付いていた為、やや塩っ辛くなってしまった事以外は及第点。
お吸い物にするなら、そんなにしっかり下味は付けなくて良さそうです。
クロアナゴでお吸い物がこれだけ旨いならば、マアナゴでやったら旨過ぎて口にした瞬間に死すらあり得る気がします。旨死です。旨死。
紀伊半島の港は良いサイズのニョロニョロ㌠が多く棲息し、堤防際でも良いサイズのカサゴが釣れるなど、多いに可能性を感じます。
来季またフェモ採りに行くとしたら、ウツボ釣りもセットでやらなければ勿体ないと言う暫定的な結論を出すに至った釣行でした。
そう、三重県まで行ってフェモ採った後に、紀伊半島を駆け巡るヤル気さえあれば....
あとはあれですね。クロアナゴではなく、堅気のマアナゴを釣りたいですね。でもきっと高級魚だしそうそう釣れないんかなぁ。
マアナゴ方面にも鋭く切り込んで行くのもまた来季の課題としたいと思います🎣🎣🎣