2018年冬季ウツボまとめー釣り編
前回からウツボ記事が続きます。
2018年11月から正式にキャリアをスタートさせたウツボ釣り、気づけばハマりにハマりました。
この11月〜3月の間で計7回臨んだ記録と、作ったウツボ料理をまとめておきます。まとめておきましょう。おくんだってばよ。
釣り編
2018年11月下旬。
初陣。神奈川県内の釣り場を丹念に調べ上げ、此処なら間違いないと言うポイントを選定。
ウツボ釣り初心者2人での挑戦。この時はまだ細身のサビキ竿に無理矢理ナイロン6号を巻き付けたリールと言う超脆弱装備でした。
しかし初陣でいきなりのメーターサイズ。
当然サビキ竿では釣り上げられなかったので、タモで海面から掬い上げてキープ。
この時の釣果、2人でなんと4匹
初めてにしては上出来過ぎる出来でした。
同じくウツボ釣りの釣り客が他に3グループほどいました。
後々聞いたところ、神奈川県内でも屈指のウツボSPOTだったらしいです。
この港は小魚がこの時期かなり周って来ていたので、隣のグループはサビキで釣り上げたネンブツダイを寄せ餌と釣り餌両方に使用していました。新鮮な餌が使えるならそちらの方が有効だと言う学びを得ました。
2回目
1月3日。神奈川県内某港。某磯。
アタリ無し。大敗。同行したふく氏が旨そうなタコを釣り上げる🐙
3回目
1月中旬。
初回に行った港よりもやや都心よりの某港。
70〜80㎝ぐらいでやや小振りながらヒット。
攻め方が全く分からなかった港なので、適当に港中央付近にブン投げておいて放置したらかかってくれました。
今後もこの港は攻める対象にしておきましょう。
4回目
1月下旬。
初回に爆釣したウツボSPOTにて、朝マヅメでふく氏と再戦。この日、水底をぬらぬらと泳ぐ姿は何度も捉えられたものの、全く食い気なし。故に写真も無し。完全なるボウズ。
帰りにヤケクソ気味に飲んだサッポロビヤホール生がすんげえ美味しかったことだけ覚えています。
5回目
2月下旬。茸本氏がウツボに腕を噛まれた、あの伝説の釣り場に挑戦。
狙って行った訳ではなく、本人に話したら、この釣り場がそうであったとのこと。ウツボ民のセンサーにかかる釣り場なのでしょう。ウツボ民同士は引かれ合います。
小振りながらこの港でも確かな手応え。
柴氏が70㎝前後を1匹釣り上げる事に成功。
この釣り場は広くてなかなか良い釣り場なのですが、いかんせん駅から距離があり、20〜30分歩きます。
途中山道を歩いてショートカット。もろに山道。
夏場は通りたくない道です。アクセスの宜しくなさとウツボのサイズ感から、今後積極的に狙うかは要検討の釣り場。
6回目
誰もがノーマークであったであろう神奈川県内某所。
いました。凄く良いサイズ。
此処は周辺のエリアの実績や、海底の構造からして必ずいるはずなのに、不思議とネット上のブログやSNSで見ても、触っている人が殆どいないエアポケット的エリア。
開始15分で飯松氏がメーターサイズを釣り上げました。この日の釣果はこの1匹だけでしたが、此処は来季も通います。
7回目
3月下旬。
前回の記事に書いた、和歌山県南部と西部の港にて2箇所。
それぞれの釣り場でトラウツボとウツボを米久氏が釣り上げました。
こうやって並べて見ると体表面の模様の違いが良く分かりますね。
トラウツボもぼうずこんにゃく氏のサイトレビューを見ると「美味」となっているので、来季は釣れたらキープしてみようと思います。
でも不思議な事に神奈川県内の釣り場でトラウツボは見た事ないんですよね。神奈川県以西に分布しているのか、否か。
計7回に渡って行ったウツボ釣り、パーティー全体での勝ち負けでは5勝2敗と、デビュー年としてはなかなかな成果で終える事が出来ました。
この7戦で得た知見と感想を羅列しておきます。
・夜行性だけあって日中はほぼ釣れない
・日中は朝マヅメから2時間以内が勝負
・餌は青魚ならだいたいOK
・目の前に餌を垂らしても釣れない時は釣れない
・生半可な道糸だと千切られる
・ウツボが喰いついてから針を掛けるまでがやや難しい
・釣り上げたら躊躇せずシメる
と言った所です。和歌山県西部で釣った時を除き、いずれも夜明けから2時間以内に釣果が集中しました。
日が高くなるにつれて、喰い気がパタッと止まるので、やはり夜行性の生き物なのだと実感させられます。
餌はイワシを中心に、アジ、サバ、サンマの切り身を使用。
5回目の時の柴氏に至ってはブリの身をほぼサクごと雑に付けてなお釣れていたので、魚の切り身なら大体なんでもイケるんじゃないかと思えます。
小魚が周って来ているならば、サビキで
釣り上げて括り付けるのが最適でしょうね。
朝マヅメ〜日中のデータはこれで大体出揃ったので、来季は夕マヅメの時間帯以降を中心に挑んで行きたいと思います。
良くイカ釣りの時の外道でウツボがかかって厄介視される話を聞きますが、いざ狙って釣ろうとすると思うようには釣れてくれない事が分かりました。
要らない時には良く掛かり、欲しい時には掛からない。掛かっても上手く合わせないと針が刺さらず逃げられる。
冬場は他の魚の活性も低いので、気を紛らわす他の獲物も無く、なかなか我慢を強いられる釣行となる事はご覚悟下さい。
針は、今季に関してはイシダイ用の針にイシダイ用のワイヤーをメインに使用していましたが、これについては今後も研究を重ねて行こうと思います。タチウオ針の方が細身で刺さり易いのかどうかなど。
ワイヤーは必須でしたね。おかげで喰い千切られる事が殆ど無くなりました。
海表面まで引きずり上げたら、後は迷いを捨てて一気にブッコ抜くか、タモを使って確実に引き上げます。迷っている間に必殺ウツボローリングで針を外されますので。
釣り上げてからも油断してるとローリングと跳躍で咬まれるので、ヒット & アウェイで躊躇わずに速やかに頚椎切断と血抜きを遂行しましょう。頚椎さえ切ってしまえば、少なくとも首から下は動かなくなるので。針を外すのはその後です。
ウツボへの攻撃方法は以前に当ブログで紹介した通りですが、息の根を確実に止められるのであれば、例え毒殺であろうと焼殺であろうと正直なところ何でも良いです。(良くありません)
最近は専ら頚椎切断用の金切鋏
で脳天を叩いています。トングやフィッシュグリップより重いので一撃のダメージ量が大きいです。
血抜きせずにそのまま氷締めしてしまうのが危険も少なく1番ラクだとは思いますけどね。
身近に狙える大物であり、且つ仕掛けは簡単、身の旨さは折り紙付きなので、非常に良い魚です。
喰い付いてから針を刺し通すまでの駆け引きと、強烈な引き、地上に引き上げるまでの力比べ、シメるまでの緊張感は太古の狩猟精神を思い起こさせてくれる何とも熱い釣りなので、今後も挑んで行きたいと思っております。
次回はウツボ料理についてまとめます。
(酢漬けのウツボ氏)