山と酒と音と飯

登った山と飲んだお酒と聴いた音楽と食べたメシについての備忘録

矢倉岳で山担々鍋

こんにちは。前回のイルカが思っていた以上にリアクションがあって驚いております。私です🐬🐬🐬

 

イルカに対する需要と関心は日に日に高まって来ている事を切に感じた記事となりました🐬🐬🐬

 

閑話休題

 

11/12(日)に山に登って来ました。

 

今年の8月に槍ヶ岳登って以来なので、およそ3ヶ月振りの山行でした。

 

登ったのは、静岡県との県境に近い、神奈川県南足柄市の矢倉岳(標高870m)でございます。

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都心からのアプローチもそこそこ良く、道のりも長くはないので、とても登り易い山です⛰⛰

 

頂上は一面芝生。目の前に富士山がそびえ立っている、とても良いロケーションの山で地味に人気の高い山です。

 

そう、地味に。

 

地味過ぎるが故、一般的な知名度は低いです。

 

山やり始めの方が登るにとても良い山ですね。

 

来月久し振りに泊まりで山をやるので、リハビリを兼ねて登ろうと思い、荷物を積み増して15.5kg程度で臨みました。

 

もう大変に疲れましたね。3ヶ月間鍛えるのをサボっていたら、そのツケが全部回って来ましたよ。良い戒めです_(┐「ε:)_

 

移動中の写真が残っていないのは、写真を撮る余裕がなかった為で御座います。

 

とは言え、なんとか頂上まで登り詰めて昼メシを作った次第です。

 

という事で今回のメニューは担々鍋。仕込みが要。当日は合わせるだけなので、割と簡単に出来ます。

  

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肉味噌材料㌠ 

↑これが味の方向性を決めます。超重要。

 

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うおー

 

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うおーーーーーん

 

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おっおっおっおっ

 

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ザーサイ入れ忘れて慌てて刻む系男子

 

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ねりごまDAWN

 

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そして完成へ...

 

冷めたらジップロックして冷凍します。

 

 

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一方こちら、具となるお野菜㌠ 

前日夜に刻んでおいて袋に入れて冷蔵。

 

春雨は、水を入れてジップロックして戻しながら冷蔵。

 

そして山嶺(いただき)へ...

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その後、メシ作りに勤しむ柔らかな風景。

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 のどかに見えて、実はとても寒いです。

 

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 凍らせて持ち込んだ肉味噌㌠ 

ほどよく溶けてます。

 

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 おつゆの下味は顆粒鶏ガラスープの素を適量。

 

肉味噌の味が濃い目なので、様子を見ながら少しずつ入れます。

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アクを適宜掬いつつ、野菜に火が通った後、仕上げにニラを入れて少し火を入れたら完成。

 

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好みで花椒粉とおろしニンニクを入れて食します。

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私はどばどば入れた方が好きです。

 

山頂で花椒粉バキバキ、ニンニク大量の濃い目の担々鍋を食べつつ、ビールを流し込んだら不味い訳がないですね。

 

とても生産的な事をした気分になります。

(実際はメシ食って酒飲んでるだけです)

 

山では、鍋や煮込み系の料理が失敗が少なく、里で作るような一定のクオリティを安定して叩き出せるので、山でメシを作ろうと思ったら、鍋や煮込み系から始めるのが良いと思われます。

 

炒め物等は簡単そうに見えて、実際は、ガスストーブの炎が風で弱まるので、自宅でやるような安定した火力を出しづらく、火の通りにムラが出易いです。そこまで計算してやると割と良い感じになります。

 

煮込み系は、塩加減と味のベースさえ間違っていなければ、味のブレは少なく、どんなに弱火でも時間をかければ火が通りますし、基本的に熱々が食べられます。

 

塩加減を間違えた場合は水を足したり水分飛ばしたりして調整しましょう。

 

低い山を登る時は多少食材を積み増しても大丈夫ですし、寒い季節は食材が傷みにくく、調理に幅が出るので楽しいですね。

 

なので、寒い季節はどんどん山に登りましょう。人も少ないので過ごし易いです。

 

とは言え、装備をそれなりに整えて行かないと、山中で天気が崩れたり、日没を迎えた途端に命の危険に曝されますので、そこだけはしっかりと準備を致しましょうね(*ૂ❛ัᴗ❛ั*ૂ) 

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イルカを買って調理した話

コンバンハ。昨日から立て続けに更新します。漸く書くべきコンテンツが現在に追いつきました。

10月28(土)に、ブログ『野食ハンマープライス』の執筆者の茸本さんが主催する“野食会 in 焼津”に参加して参りました。

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その時の詳細等々は、茸本さんがブログで紹介されていらっしゃるので、そちらをご覧頂けたらと思います。

野食会2017秋 in 焼津 ご参加いただきありがとうございました – 野食ハンマープライス

 

そして私、その焼津までの道中で、静岡が地元の方に案内をして頂き、自分用のお土産に食材を仕入れて参りました。

それがこちら

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イルカで御座います🐬🐬🐬

 

はい。何処からどう見ても紛う事なきイルカで御座います🐬🐬🐬

 

静岡県の東部を中心に昔から食べる習慣はあったようで、今では静岡で獲る事はなくなったものの、岩手県辺りから仕入れて食べる習慣は根強く残っているとの事です。

 

いや、恥ずかしながら、私今回静岡のイルカ食の文化を初めて知りました。まだまだその地域に行かねば分からない、地の食文化は沢山ありますね...

 

と言う事で、食い意地の張っている私は、調理方法も知らぬまま迷わず購入した次第です。

 

さて、いざ食べようと思いまして、色々とグーグル先生にお伺いを立てて調べてみたところ、イルカは味噌煮にするのが一般的な食べ方のようです。

 

なるほど、やったろやないかい!

 

と言う事で、まずは解凍を兼ねて、水に晒して血抜きをする所から始めます。

どうもかなり血とアクが強いらしいので、水が赤くなったら何度も水を変えた方が良いとの事。

 

1回目 

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赤い

 

2回目

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赤い

 

3回目

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赤い...

 

強い。強いぜイルカ肉...水族館で見られる愛らしさの下にこんなに強いアクがあったとは...🐬🐬🐬

 

しかも、良〜〜く見ると血だけでなくてかなりの量の脂も水に浮いているのです🐬🐬🐬

 

本当はもっとやるべきなのかもしれませんが、此処で見切りをつけて、ひとまず水に晒すのはおしまいにします。

 

そして、根菜類と合わせて煮込むとの事なので、蓮根、牛蒡、人参、生姜、蒟蒻を適当な大きさに切ってスタンバります。

 

次に、水に晒して血抜きしたイルカ肉を、茹でこぼしてさらにアクを取り除くとのこと。

これも何回かやった方が良いとのことです。

やって行きましょう。

 

1回目

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おっ

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おおっ

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おわあああああああ!!

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なんだこの量の血とアクはっ!!

3回も水に晒したのにこんなに出るものなのかっ!!

 

慌てて火の勢いを弱めた後、ザルにあけます。なかなか強い獣香。

そして、水洗いして表面の汚れを取り除きます。

この行程を繰り返すこと計3回。

流石に2回目以降は此処まで強いアクは出ませんでしたが、なかなか手強いヤツでした...

 

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そして先ほどの切り分けた根菜類と共に水から煮て行きます。

完成品はイルカ味全開なので、出汁は入れても入れなくても良いと言う説もありましたが、今回は申し訳程度に出汁の素は入れました。

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そして、此処で今回の最大の反省点。水の量が多かったです。後で地元静岡の方から

「もっとドロっとした感じにして食べる。」

とご指摘を頂戴しました。

私が今回作ったのは割と豚汁に近いサラサラ感です。

とは言え、後戻りは出来ないので今回はこれで行きましょう。

味付けは、酒、塩、砂糖、醤油。

途中アクを取り除きながら、全部に火が通るまで煮続けます。

 

そして、火を止める直前に味噌を溶き入れて、いちおうの完成です。

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見た感じ、だいぶ豚汁ですね。

 

肝心の味はと言いますと、黒い骨付き肉の部分は、少し強めのクジラ肉と言った感じで割と美味しく頂けました。懸念されていた臭みは、気にならない程度まで薄まっておりました。

 

3回水に晒して3回茹でこぼすと言うのは、ある程度正解に近かったのかもしれませぬ。

 

そしてもう1つの、この皮下脂肪の部分

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 ここは、これだけ茹でこぼしてなお、かなり力強く獣臭がありました。

例えるなら、めちゃくちゃ力強い牛脂を食べているような、そんな力強さです。

多分これ以上は臭いは薄まらないでしょうから、こう言うものだと思って食べた方が良いのかもしれません。

上に付いてる白い皮の部分は臭みもなく、コリコリした食感で美味しく頂けました。

やはりこの部分を美味しく食べる為には、サバの味噌煮やモツ煮込みのように、かなり濃い目の生姜を効かせた味噌ダレに合わせるのが良いのかと思います。

これも、1度ちゃんとしたイルカ煮を食べてみないと分からない所ではあります。

 

おまけでもう1つ買って来たイルカが↓こちら

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イルカすまし で御座います。

蒲原が本場の食べ物で、イルカの背びれや尻尾を水に晒した後、茹でて塩を振った珍味とのこと。

 

ポン酢をつけてこのまま食べられるとのことで、まずはそのまま食べてみます。

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うむ。クニュクニュした弾力の中に若干の獣臭と塩っ気があって、いわゆる珍味です。ポン酢の酸味に合いますね。

 

食べ慣れないとちょっと獣臭が強いかなとも思ったので、ごま油で炒めて香りをアップデートしてみました。

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あんまし見た目変わらんですけど。

 

ごま油の香ばしさで、獣臭が和らいで大分食べ易くなりましたね。なおのことポン酢が合います。

これに合うお酒ってなんだろな〜。

この塩っ気から、焼酎ロックか日本酒かって感じが致しますね。日本酒なら冷やの特別純米の生原酒とかのどっしりしたヤツでしょうかねえ(知った口)

 

と言うことで丸2日かけてイルカを堪能致しました。

次にイルカを手に入れる機会があったら、次こそは本場の味に近いと思われる、ドロっとした感じの味噌煮に仕上げようと思います。

 

清水の方にお出かけになられた際には、是非ともお試しくだせえ。

清水のおさかなセンターのような、観光客向けの所でも買えます。しかも割とリーズナブルなお値段で。

 

関東からかなり近い静岡でさえ、これだけ独特な食文化が残っているのだから、日本全国津々浦々、まだまだ知らない食文化があるのだろうと思います。

引き続き面白そうな食材を見かけたら手に入れて行こうと思います。

 

🐬🐬🐬🐬🐬🐬🐬🐬🐬🐬

毎年恒例 朝霧JAMに行って来ました

 10月の3連休で、毎年恒例の朝霧JAMに遊びに行って参りました。

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朝霧JAMを知らない方の為に紹介をさせて頂きますと、毎年10月に2日間、朝霧高原で開催されるロックフェスで御座います。

主催はフジロックと同じSMASH

ですが、ステージ数も出演者数もフジロックより遥かに少なく、こじんまりとした感じです。

そして、近隣に宿泊施設は無く、参加者は皆キャンプスペースを使ったテント泊で参加と言うのが特徴です。

 

私、まあまあ音楽は好きな方でして、これまで大小10以上の音楽フェスに遊びに行きましたが、この朝霧JAMが1番好きです。

評価ポイントとしては

・出演するアーティストの良さ

・都心からのアクセスの良さ

・来場さのマナーの良さ

・出て来るメシの旨さ

・出て来る酒の旨さ

等々が挙げられます。

そのいずれにおいても、朝霧JAMは高評価ですね。

 

まず出演するアーティストなのですが、例年開催のギリギリまで発表しないスタイルをとっております(2017年については8月頃に既に発表)が、毎年それでもブレずに割と良いアーティストを和洋問わずに呼んでくれます。

今年で言えばTHEO PARRISHやBELL AND SEBASTIAN等々。

 

開催地は富士宮から割と近い朝霧高原なので、都心からのアクセスもそこそこ良いです。車で3時間弱くらい。

 

キャンプの装備ありきで、本気出さないと行けない為、来場者のマナーも割と良い方だと思います。

 

フードブースのメシについては、フェス飯に求められるクオリティは満たしているかと思います。どの店も無難に美味いです。

 

フードブースの酒については、ここ数年クラフトビールに力を入れ始めていて、今年の朝霧JAMではなんと地元静岡の名士、baird beerのインペリアルIPAの樽生が置かれていました!すごい!えらい!尊い! 

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これについては拍手喝采ですね。素晴らしい。

瓶で飲んでも旨いですが、樽生だと苦味とエグ味が完全に排除されて、純粋に旨味と薫り高さだけが取り出されていました。

あとエビスの樽生も発見されました。素晴らしい。

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と言う訳で、上記項目のトータルバランスの良さで私の中では1番好きなフェスなのです。 

 

今年で8〜9回目ぐらいの参加になるでしょうか。最初の頃は会場内のキャンプ場にテントを張っていましたが、ここ数年は環境の良さと楽を覚えて、ふもとっぱらキャンプ場の方にテントを張るようにしています。

 

ふもとっぱらの何が良いって、車に直付けでテント張れる所なのです。場内だと長い距離を人力で荷物を運ばなければなりません。この差はデカいです。

さらに、ふもとっぱらには無料で入れる大浴場があります。これも大きい。

とは言え、利用出来る時間が限られているので例年入らないことの方が多いです(笑

 

そんなこんなで、1日目は当初雨が危ぶまれましたが、なんとか回復し、土曜日の正午前ぐらいには無事に到着。テント村もテキパキと設営。

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さて、オーサカモノレールな間に合うように会場行きますか!

と思いながらも、テントサイトで取り敢えず1杯。

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2杯

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3杯

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4杯

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なんてやっていたら、まぁ会場行かないですわ。

ちなみに、ふもとっぱら⇄会場 はシャトルバスで5〜10分ぐらい。歩くと40〜50分ぐらいの道のり。

 

結局、会場ついたのは16:15〜のD.A.Nくらいからでしたね。これもまあいつものこと( ゚∀゚)<アハハハハハ八八ノヽノヽ 

 

その後はステージ後方でうたた寝してEGO-WRAPPIN'やらCARL CRAIGやらチラ観しながら過ごし...

 

BELL AND SEBASTIANの残り半分くらいをガッツリ観て過ごす。

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いや、BELL AND SEBASTIAN素晴らしかったですね。焚き火の爆ぜる音を聴きながら、富士山がボンヤリと浮かび上がってライトアップされたこの空間に、最高にドリーミーでマッチしていました。

優勝です。優勝。おめでとうございます👏🎉 

 

と言うより、2日間通して真面目に観たアーティスト、BELL AND SEBASTIANぐらいなものでした。

このテキトーさも朝霧JAMの良い所なのです。そして歳を重ねるごとに、ライヴに対する私のテキトーさも増して来ている気がします。

 

そしてテントサイトに戻って、同行者が拵えてくれたモツ鍋を食べて就寝。

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朝霧JAMは、直火でなければ、火を焚いても良い所がまた素晴らしい点でもあります。

 

明けて2日目、 12:15〜の思い出野郎Aチームぐらいには間に合わせたいなーと思っていたものの、案の定間に合わず、その後の13:30〜UAすら逃す事態に。

まあこれも仕方のないこと。

テントサイトでこれまた同行者が拵えてくれたベーグルサンドと、私が持参したコーヒーが旨過ぎて、それどころではなかったのです。

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そんな事もあって、ダラダラと会場入りして酒を飲み、suchmosを一曲だけ観て足早に会場を後にします。

今日は私がメシ当番なので、兼ねてよりやってみたかった本気キャンプカレーを作ってみました。

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過程は大幅に端折られていますが、野菜類刻んだり、ニンニクとショウガはすり下ろしたり、ホールスパイスを油で熱して香りを移した後、玉ねぎ入れてニンニクとショウガ入れてトマト入れてヨーグルト入れて何して何してとやって、本気キャンプチキンカレーが出来上がりました。

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良かったですね。

飯炊きについては今後も研鑽を重ねる必要がありました。なかなかガス火で大量に野外で炊くのは慣れが要ります。

 

その後、別のテント村に遊びに行きながら1:00ぐらいまで飲んで就寝。

 

明けて3日目、ダイヤモンド富士を見ようと目覚まし⏰かけていたものの、案の定起きれず_(:3 」∠)_

これも毎年のことです。

この時期のふもとっぱらキャンプ場はちょうど富士山のテッペンから日が出るのでシチュエーションとしては完璧なのです。

そう、日の出の時刻に起きられれば...

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この写真は2012年の朝霧JAMの時に撮影したもの。この頃はまだ意識が高かったので日の出の時刻に起きられたわけです。

 

さて、意識高かったのも過去の話、今年は例年通り日の出よりも遥かに遅く、だらっと起き、残りのカレーとベーグルサンドとウィンナーを焼いて朝食にし

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パキパキと手際よく片付けて08:30頃に撤収、帰路に着きました。

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基本、だらだらやってますが、設営と撤収は毎年やっていて手慣れているので割と手早く出来ます。

 

今年は酒とメシにメーターを振り過ぎた結果、ライヴをほとんど観ないまま終わりましたが、それもまた朝霧JAMの醍醐味ではあります。

次回はもう少しライヴの方に比重を置いて参加しようと思います。

 

と言う事で、概して今年も最高でした。フェスが好きでまだ参加された事ない方は是非とも来年参加してみてくだせえ。きっと楽しいです。

 

2ヶ月空いた後、干潟に行った話から

お世話様です。私です。早くも2ヶ月間が空いてしまって2ヶ月坊主感溢れておりますが、書くコンテンツは割とあったのです。

 

時系列順にやって行きましょう。

9月に今年4度目となる干潟に行って参りました。

狙いはもちろんアナジャコ。なのですが、前日までの雨による増水+5月ほど潮が引かない為、目的のやや沖合のポイントまで辿り着けない事態に。

 

この辺の潮の満ち引きのサジ加減も、干潟に通うようになって分かるようになって来ました。潮位表で+39だとこんなもんかー。みたいな感じで。

 

そんなわけで、当初の予定よりだいぶ手前の陸近くのポイントを掘る事に。

 

アナジャコの穴はけっこう開いていて、開始間も無くアナジャコを引き当てる事に成功しました。

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干潟に通い始めて4回目、漸く自力でアナジャコを獲れるぐらいに立派になりましたよ...(☍﹏⁰)

 

そんじゃぁ量産体制だーーーー!と思ったのも束の間、この後はアナジャコ穴を見つけてもアタリが来ない、アタリが来ても捕まえられないを繰り返し、結局、捕まえられたのは最初の1匹だけ。

 

なかなか、量産体制に持って行くまでが難しい。これは来季以降の課題ですね...

 

ついでに川岸沿いを掘っていると、この時期、この水域は、ソトオリガイがかなりの数出て参りました。

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マテガイよりも短い独特な形状。貝殻が超薄いため、慎重に掘らないとスコップの衝撃で貝殻が割れまくる。

 

いや、なんねその脆さ...身体守る為にあるんじゃないのかい...

 

味見のために何個か持ち帰る事に

 

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と言う事で今回の釣果は

アナジャコ×1

オキシジミ×1

ソトオリガイ×8

シオフキ×9

 

アナジャコは取り敢えず凍らせて、他の貝類は1日かけて汲んで来た海水で砂抜きさせました。

 

さて味見しましょう。

今回は敢えて素材の味を確認する為に、全て茹でて味噌汁にしました。

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ちなみに茹でてる途中でシオフキは2〜3つが既に死んでいて口を開けなかったので、シオフキについては通常の砂抜きではなく、持ち帰ったら茹でてさっさと中身を取り出して洗うやり方の方が良いようですね。

 

さて実食。まずはソトオリガイ

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うーーーん。1日かけて砂抜いた割に、ジャリってるなあ...

あと食感はクニュクニュして割と面白いのですが、旨味にイマイチ欠ける...

 

これは野食のススメで茸本さんが書かれていたようにヌタにするのが正解かもしれない...

 

続いてシオフキ 

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小さいながらも貝の旨味が割としっかりあって、今回持ち帰った食材の中では1番旨いかもしれません。

量集めたら割と良い感じになるんじゃないでしょうか。

 

続いてオキシジミ。

相変わらず茹でる時に強烈な臭いを発するな...

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前回採った水域とは別の水域ではありますが、相変わらずの独特な臭気は健在。これって、結局オキシジミがもともとこう言う臭いを持っているって事なのでしょうかね。

やはり此奴は濃い目の味付けで臭気を封じる方が良い...

 

最後にアナジャコ

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茹でると割と海老みたいに赤くなります。

海老みたいで旨そーーーーー!

と思って食べると、海老ほどの弾力がなく、身も水っぽくて肩透かし喰らいました。

 

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(海老マヨならぬ、ジャコマヨにして食す)

 

やはりこれは、揚げて余分な水分飛ばした方が味は良くなる食材ですね。来季に量取れた際には、迷わず唐揚げ要員にしたいと思います。

 

そんなわけで、諸々素材の味を確認出来たことで、次回以降干潟で食材を調達した際の指針が出来上がりました。

 

今まで干潟で採れた獲物の中ですと、ホンビノス貝がぶっちぎりで優秀な貝でしたね。割と量が集められる、大きくて食べでがある、美味しい、良い出汁が出る等々。

 

おそらく干潟に限らずですが、野外のフィールドで行う採集活動は、行くほどに攻略の仕方や、生物の棲み分け等々分かって来るので、毎度発見があって面白いです。

 

アナジャコの棲息地はだいぶ掴めて来たのですが、マテ貝のポイントがまだ発見できていないので、これは来季以降の課題です。マテ貝の真実に迫りたい。

徐々に包囲網は狭めて行っているので、やってやりましょう。

3億年ぶりにディスクジョッキーをする話

お世話様です。

8月に3本記事を書いた後、9月入って止まっていて申し訳ありませんでした。

誰に誤っているのかも分かりませぬが、そう言う事でございます。

 

とは言え、日々の備忘録なので忘却しない程度の頻度で書かせて頂けたらと思っております。

 

さて、ブログの表題が『山と音と酒と飯』で、これまで山と飯の話をして参りました。

 

本日は『音』の話でございます。最も需要が無さそうな話ではありますが、日々の備忘録なので忘却しないteido (以下省略

 

そうなんです。ディスクジョッキーするんです。オファーを頂戴したのです。

実に3億年ぶりに。

 

ここで地球の歴史を紐解いてみましょう。

 

3億年前と言うと、古生代の末期に差し掛かる頃で、大気中の酸素濃度が35%程度まで上昇し、二酸化炭素濃度は現代の濃度ぐらいまで低下した時期ですね。

動物で言うと、現代まで姿形をほとんど変えていない奇跡の昆虫、お馴染みのG様が登場し、爬虫類も出現し始めた頃だと言われてはおります。(⇩参照)

地球史年表 - Wikipedia

 

そんな時期のDJオファーなので、当然電力がなく、DJをやりたくても人はそれを出来ず、結果、声で再現するヒューマン・ビート・ボックスがこの時期に誕生したと一般的には言われておりません🎧

 

それはさておき、久方ぶりにオファーを頂戴したのです。ここ最近はディスクジョッキーを名乗っていてもほとんどやっていなかった為、陸サーファーみたいな扱いでした。

自称DJ。香ばしいですね。

 

今回のブログ、単なる番宣で大変恐縮なのですが、どんなイベントに呼んで頂いたのかと言いますと、いつもお世話になりまくっている薬酒bar高円寺で開かれる、“裏Hey boy, Hey girl”と言うイベントに呼んで頂きました。

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・クラブは知らない曲が多い

 

・盛り上がるポイントが分からない

 

・アンセム聴きたいけど流れない

 

・新しい曲知らない

 

なんてお客さんの不平不満を全て吸い上げて、

 

・みんな大好き!

 

・あのバンド(ユニット)のあの曲ばかり!

 

・あの頃の知ってる曲しかかからない!

 

・みんなの大好きな曲を流して楽しもう!

 

と言う、クラブのセオリーからは逆行するイベントなのです。そう言う意味ではクラブイベントではないかもしれないですね。Barですし。

 

1DJが1アーティストに専念し、持ち時間全て、そのアーティストの曲で繋ぐと言うスタイルです。

今回の“裏Hey boy, Hey girl”では、“表”の人選から漏れたけれど手堅い人気を誇る90年代を中心としたテクノ系アーティストのラインナップでお届け致します。

 

その中で私はorbitalを担当させて頂く事となりました。いよっ!やったー!

 

orbital良いバンドですよね。本当好きです。

少しだけ彼らの紹介をさせて頂くと、彼らはイギリス出身のフィル・ハートノル、ポール・ハートノルのハートノル兄弟によって結成された2人組ユニットで、89年に“Chime”でデビュー。91年に名盤の呼び名高い1st(通称:グリーンアルバム)を発表した後、93年の2nd(通称:ブラウンアルバム)で前代未聞のテクノによる組曲を発表。テクノシーンでの地位を確立させ、途中、解散と再結成をしながら現在に至ります。

今年、サマーソニックの前夜祭であるソニックマニアに出演をしたことから、活動を再開させたものと思われます。

彼らの魅力が何かと言われると、一言で言えば、メロディのキラキラ感とダサさ人懐っこさだと思っています。

今となっては20年以上前の音なので、今のメインストリームの電子音楽と比べたら、当然音の厚みもペナペナで音使いも簡素なのですが、色褪せないメロディの眩さには、2017年の今でもキュンキュンします。キュンキュン。


Orbital - Chime (2009)

 

このライト付き眼鏡どこで売ってるのでしょうね。アマゾンかな。欲しい。

Orbital知らない方が今からOrbital聴き始めるとしたら、何は無くとも1stと2ndを聴いてみて下さい。今なら探せば中古盤で割と安く手に入りますので。

 

1st 

オービタル

オービタル

 

 

2nd 

Orbital 2

Orbital 2

 

 

1曲1曲のインパクトなら1stで、アルバム全体の統一感なら2ndですね。どちらも名盤。

個人的にはシングルのBeachedなんかもダサかっこ良くて超好きです。

 

ビーチド

ビーチド

 

 

私以外の方々の縛りアーティストはそれぞれ、Aphex twin, massive attack, YMO, square pusher, faithless, kraftwerk, 808state, hardfloorとテクノ好きには堪らないラインナップになっております。

2017/9/24(日)

16:00〜22:15

薬酒bar高円寺

エントランス:1500円(1ドリンク付き)

DJ:

いぬ(kraftwerk縛り)

水島D(square pusher 縛り)

morikorn(Aphex twin縛り)

憂(orbital縛り)

床上中(hardfloor縛り)

Ichiro S(808state縛り)

moonwave(YMO縛り)

店主(massive attack, faithless縛り)

90’s中心ベタテクノパーティー番外編「裏HeyBoy,HeyGirl」 – 薬酒BAR 高円寺

 

と言うことで、来たる9月24日(日)、1st(91年)から現時点での最新作Wonky(2012年)まで、orbitalの名曲の数々を詰められるだけ詰めようと思っております。

90'sテクノファンの方、またそうでない方、私のディスクジョッキーを冷やかしに来たい方、奮って薬酒bar高円寺に足をお運び下さい。きっと良い感じになります。きっと。

 

首洗ってお待ち申し上げます_(•̀ω•́ 」∠)_ ₎₎

 

 

槍ヶ岳は山レベルでどの辺りの立ち位置なのか

こんにちは。

 

恋する夏が行く悲嘆に暮れています。私です。

 

今回は、この夏に登った槍ヶ岳のお話をさせて頂こうと思います。

皆さん、槍ヶ岳って山、ご存知でしょうか?

恐らく山やらない人からすると

「あ、ああ〜!槍ヶ岳ね!うんうん...( ◜◡‾)(‾◡◝ )??」

ぐらいの感じの山だと思います。

山やってる、もしくは興味ある人にとっては

「うお!槍行ったの!槍!良いなあ!良いねえ!どうだった?どうだったの?ねえねえ!教えてよ教えてよおーしーえーてーよーーーーー!」

って、ぐらいの感じの山です。

好きな人とそうでない人で、かなり温度差のある山の一つですね。

 

簡単に紹介させて頂きますと

槍ヶ岳(やりがたけ)は、飛騨山脈北アルプス)南部にある標高3,180mである。山域は中部山岳国立公園に指定されており[2]日本で5番目に高い山である。長野県松本市大町市岐阜県高山市の境界にある。初登攀は中田又重郎と修行僧の播隆上人。日本百名山[3]新日本百名山[4]及び花の百名山[5]に選定されている。通称「槍」。wikipediaから引用)

と書かれております。

また

名前の如く天に槍を衝く形が特徴的な高山であり、その形から「日本のマッターホルン」とも言われる。登山者でにぎわい、穂高岳などと共に多くの登山者の憧れの的となっている。深田久弥は、『日本百名山』の中で 富士山槍ヶ岳は、日本の山を代表する2つのタイプである。(中略)一生に一度は富士山に登りたいというのが庶民の願いであるように、いやしくも登山に興味を持ち始めた人で、まず槍ヶ岳の頂上に立ってみたいと願わない者はないだろう。

すなわち、登山をしない者にとって日本を代表する山は富士山だが、登山を愛好する者にとってのそれは槍ヶ岳である、と述べている。

(wkipediaから引用)

とも書かれております。

 

ざっくり言えば、好きな人にはたまらない山ってことですね⛰

とにかくまあ、山の形が独特で綺麗な形をしているのですよ。

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北アルプスのやや奥まった位置にある故、関東からの日帰りは難しく、最低1泊2日はかけなければならない山なのです。

 

アプローチするルートは幾つかあるのですが、今回は中房温泉登山口から入り、2泊3日で槍ヶ岳の頂上を目指す、通称「表銀座」ルートで登頂を試みました。

 

このルートは燕岳〜大天井岳槍ヶ岳と、3つのピークを超えて行く、全長38kmの、起伏に富んだナイスコースであります。

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と言うことで、8月10日〜12日の3日間かけて、テント泊で登ってまいりました。

 

1日目 中房温泉〜大天荘

初日は中房温泉から入り、燕岳頂上付近を越えて大天井岳頂上直下、大天荘テント場までを目指します。

 

このルート、はっきり申し上げまして、この初日の中房温泉〜燕山荘〜大天荘の行程が体力的にはクライマックスです。一番辛い。とにかく辛い。

思わず下山を試みるぐらいに辛い。

中房温泉(1,450m)〜燕山荘(2,704m)の登りが、片道約4㎞で高度を1,254m上げる訳です。

これはどれぐらいのものなのか例えると、新宿駅〜渋谷駅間(4.1㎞)の移動距離で東京タワー3〜4つ分の高度を稼ぐのと同じぐらいと言う感覚です。

結構ハードだと思いません?

 

実際、ハードなんです。

 

序盤では、アルプスの天然水汲み放題と言うボーナスステージがあるので、ここで水を補給しつつセーブしつつ、ゲームオーバーになったら、戻って来れます。(来れません)

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途中の合戦小屋でスイカを頬張りつつ

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燕山荘到着。この時点でライフは結構削られています。今回は素通りしていまいましたが、この燕山荘から行ける燕岳も、花崗岩の白砂と独特なフォルムが美しい、大変に良い山なのです。

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この表銀座ルート、体力に自身のない方でしたら1泊目はこの燕山荘に泊まり、3泊4日で目指すのもありなルートです。

 

しかし、そこは体力とヤル気を押し出して行きたい我々。ここからさらに3時間40分かけて、大天井岳頂上直下、大天荘テント場を目指します。

 

とは言え、既に燕山荘までの登りでHPを削られていた我々、そこから一度高度を落として登り返すのがシンドくてシンドくて・・・

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 (↑この奥の山のてっぺんの左側、平らな所に僅かに見える四角いのが大天荘)

 

これがFFやKOFなら、絶対に超必殺出せてるぐらいのライフ残存度です・・・

 

思わず大天荘見えた時に

「うおおおおおおおおおおおお!」

と同行のメンバー全員歓喜の咆哮を出しました。

筆者が今年1番感動した瞬間です。

本気で涙が出そうになりましたね(☍﹏⁰)

 

後ろの女性グループの方々に、後ほど

「歓声が聞こえたので、もうそろそろ(着くの)だと思いました。」

と言われました。

すみません、声デカかったすね・・・

 

本命の槍ヶ岳はまだまだ先ですが、このテント場で2,870mですから、結構な高度です。

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テント張って夕食作って午後7時に就寝。翌日は3時起きです。

 

ちなみに私がメインで使っているテントは、アライテントのエアライズ1です。

 

 

 

 

 

 本体、フレーム、フライ合わせて合計重量1,360g。

重さは1人用山岳テントとしては平均的な所ですが、設営のしやすさと作りの頑強さからかなり気に入っています。

ポールが、片方側だけ差し込めれば固定できると言う点で、モンベルのステラリッジよりも設営のしやすさにおいて秀でています。

 

遊び心は少ないですが、質実剛健と呼ぶに相応しいテントです。最近は、1人で泊まるときはだいたいこのテントです。

 

 1日目 総所要時間9時間10分

 

2日目 大天荘〜槍ヶ岳山頂〜殺生ヒュッテ

午前3時起床。

朝食をフリーズドライのチャーハンとパスタで手早く済ませ、テントを撤収し、午前5時に出発。

 

テント泊の場合は特にそうなのですが、起床から出発まで2時間見ておくと丁度良いです。

インスタントとは言え、飯を作って撤収作業やってトイレ行ってとやっていると、だいたい2時間はかかります。

なので、山の朝は3•4•5(3時起床・4時食事・5時出発)か、4•5•6(4時起床・5時食事・6時出発)が一般的です。

 

さて、本日はまず大天荘から30分ほど歩き、大天井ヒュッテへ到着。

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この2,700m辺りが、この辺りの山域の森林限界線のようで、ここを境に植生が大きく変わります。ここからは2,500mまで一度高度を落としながらヒュッテ西岳を目指します。

 

この時期は夏ということもあり、藪が生い茂っています。

岩岳までの辺りの樹林帯は、ひたすら顔まわりを、虻とも蠅とも分からない羽虫がわんわん飛び集って来ます。

虫嫌いの人だと発狂するレベルなので、発狂しないように注意しましょう。下山後の人生に黒歴史が1ページ加わります。

 

比較的虫好きな私でも結構不快でした。立ち止まると、なおのこと集られるので、ひたすら歩いて振り切ります。

この時、同行者のマル坊が持参していたハッカスプレーが結構効いて、羽虫が近寄って来なくなったので、樹林帯を歩くときは私も持参しようと思いました。

 

 人間にとっての臭いとしてはそんなに不快ではないので、良い感じです。

 

岩岳を越えて西岳を通過し

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水俣乗越からヒュッテ大槍までの区間が本日の核心部・東鎌尾根です。

鎌尾根と言う名に相応しく、両側が切り立っていて、ハシゴ、鎖の急峻な登り下りが連続する、やや難解なポイント。

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注意しながら進めばすごく危険と言うこともないので、慎重に進みます。雨が降って岩肌が滑り出したら難易度がかなり上がるだろうなと言う印象を受けました。

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そんなことを繰り返しているうちに10時30分、ヒュッテ大槍に到着。ここまで実に5時間半。

 

そしてこのヒュッテ大槍、利用者はそこまで多くない山小屋なのですが、酒に対する力の入れようが素晴らしかったです。

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黒生なんて誘惑があるのと同時に、なんとマッカランやらラフロイグと言った、スコッチ系のウィスキーも置いていてくれていたのです。

もう、最高ですね!

2,800mの高所でアルコール入れると、あっと言う間にキマって頭が痛くなる私は飲みませんでしたが、こんな良い環境でラフロイグ飲んだら最高だろうなー!

とよだれ垂らしながら断腸の思いでヒュッテ大槍を後にしました。

ウィスキー党の方は、北アルプス泊まるならヒュッテ大槍で決まりです。

 

ここから先は槍ヶ岳の頂上の雄々しい姿が眼前に立ちはだかります。

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ここから50分ほど登ると槍ヶ岳頂上直下、槍ヶ岳山荘に到着します。

今夜はここのテント場に泊まろうと思っていたのですが、12時40分の時点で、まさかのテント場満員_(:3 」∠)_

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荷物を槍ヶ岳山荘前に置き、頂上を目指します。

片道30分程度の登りなのですが、これがなかなか怖い。この行程で1番の傾斜。

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と言うよりほぼ直登。滑って落ちると人間やめたくなるレベルの高さなので慎重に登って行きます。

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高所恐怖症の方には厳しいかもしれません。

山頂は30~40人もいたら満杯で身動きが取れなくなるぐらいの広さです。

山の日と言うこともあって、なかなかの賑わいでした。

そして引き続き慎重に下り

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槍ヶ岳山荘に無事戻って参りました。安堵のビールが旨過ぎて地に倒れ臥す面々。

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しかしテント場が満杯のため、ここから20分ほど下り、殺生ヒュッテ(2,860m)テント場にテントを張ることにしました。

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こちらの方がテントスペースは幾分余裕があります。

誘惑に負けて350ml缶ビールを空けたら案の定、翌朝少し頭が痛かったので、やはり高地での飲酒は人体に悪影響を及ぼすと言う事を再々々々確認しました。

 

2日目、全行程10時間40分。

 

3日目 殺生ヒュッテ〜上高地バスターミナル

 

最終日、若干の頭の痛みで目が覚め、2時30分起床。他のメンバーも私と同じ量の飲酒をしたのにピンピンしていました。

アルコールの許容量と高山病にはかなりの個人差が出ると言う学びがあります。

この辺りは、2,000mより上で支障の無い程度に試して己の体に問うてみるしかないです。私は高地だとけっこう弱い方だと思います。

 

さて撤収もスムーズに終わり、4時38分に殺生ヒュッテを出発。ガレ場を下りながら日の出を迎えます。尊い👏👏

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何度山をやっても、この日の出の瞬間は毎回息を飲みます。天候と山域で、様々な表情を見ることができます。

 

本日はひたすら下るだけなので、体力的には問題ないのですが、2日分のダメージが足に溜まっており、足裏の筋全体が炎症を起こす足底腱膜炎を久しぶりに発症していまいました。我慢できないほどではないですが鈍く痛い。1歩1歩鈍く痛い。心を無にしてひたすら下ります。

 

時折、雪渓の上を歩きながら下って行きます。アイゼンは必要ない雪量ですが、いかんせん超滑ります。慎重に。

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この日が土曜日だった事もあり、こちらのルートで登って来る人もかなり多かったです。

 

表銀座も相当にキツいけれど、こちらもひたすらガレ場を蛇行して登って来るのだからキツいだろうなあ。

 

8時5分、槍沢ロッジに到着。ここまで来るとほとんど道は平坦。

ここに泊まって頂上をピストンする方もいらっしゃるようです。

しかも美味しい水が汲み放題。素敵。

 

しかしこの山行の行程、私が休憩時に何飲んでたかと言うと、ひったすら山小屋でコーラ買って飲んでいました。

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下界だと殆ど飲まないのですけどね。コーラ。

旨過ぎて旨過ぎて良く分かんない量飲んでいました。

甘みと清涼感が完璧過ぎましたね。

 

日本人で唯一世界の8,000m峰全14座を登頂した登山家・竹内洋岳氏も

「どんな山にもコーラだけは必ず持って行く」

と、クレイジージャーニー出演時におっしゃっていた意味が漸く分かったような気がします。山ではコーラです。

山で疲れて来ると、考えがどんどん削ぎ落とされて行って、最終的に

 

「疲れた」

「休みたい」

「コーラ飲みたい」

 

ぐらいしか考えることが無くなります。

この雑念が削がれて行く感覚も山の面白さではあるのですけれどもね。

 

徳沢で休憩を挟みながら

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あとは平坦な道を延々と歩いて行きます。

 

そして13時24分、上高地バスターミナルに到着。

なかなか疲れました。

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3日目 全行程8時間46分

 

3日間の合計

移動距離38.6㎞

所要時間55時間13分

最高高度3,180m

消費カロリー9,961kcal

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と言うような運動強度でした。

無事に下りられた事に感謝。

 

 

この槍ヶ岳、山レベルではどれほどの所なのかを考えてみましょう。

私自身ちゃんとした岩稜帯をやるのはこれで3回目ですが、そんなに無理なく登れました。

強いて挙げるなら槍ヶ岳頂上直前の直登が少し危なかったですが。

バリエーションルートやアルパインライミングを除く、一般登山道のレベルでの話ならば、技術面での難易度は中の上と言った所でしょうか。

体力面で言うと、この表銀座縦走路は割と激しい部類に入るかと思います。なにより初日の燕山荘〜大天荘の登りが本気でキツい。

ある程度トレーニングしてはいても、キツいものはキツい。今回荷物は18kgだったので、一般的な夏場のテント泊装備ぐらいの重量です。いやーキツかった。鍛え方が足りません。

 

と言うような事を踏まえて、無雪期のみで考える中で

 

高尾山

技術:★☆☆☆☆☆☆☆☆☆

体力:★☆☆☆☆☆☆☆☆☆

を基準値として考えて

 

槍ヶ岳表銀座縦走路

技術:★★★★★☆☆☆☆☆

体力:★★★★★★★☆☆☆

 

と言った所でしょうか。

 

 

初心者の方にはまず絶対にオススメしません。装備も体力もしっかり整えてから臨んで下さいと言います。

 

「連れってって〜」

と言う方も連れては行けません。他人に意志を委ねるのではなく、自分の意志で来れる方は是非来て下さい。

 

ある程度経験積まれた方なら、そこまで危ない所もないので、強い雨が降っていなければ十分に楽しめる良いコースだと思います。

 

テント泊でやられるのであれば、雲取山甲武信ヶ岳大菩薩嶺金峰山、涸沢等を数回こなした上で臨まれれば、すんなりと楽しめるかと思います。

 

私は、アルプスは今シーズンはこれで終わりなので、雪が降るまではもう少し低めの山を散策して楽しもうと思います。

来年、再来年辺りで、体幹とバランス感覚を鍛えた上で、もう一つ二つ上のランクの山にも挑みたいですね。

 

それではまた🏔🗻

 

写真協力: K.maruyama

蝉を捕りに行った話

お世話様です。思いつきで始めたブログですが、一定程度のリアクションを頂けて恐縮極まっております。

 

コンテンツが溜まったら随時更新して行きますので生暖かい目で見て頂けたらと思うております。

 

さて、前回の槍ヶ岳

その続きの話をする訳でもなく、今月始めにセミを捕りに行った話をさせて頂こうと思います。

 

 

皆さんは捕りましたか?

 

 

捕っていないですか、そうですか。

 

 

蝉は良いですよね。

何が良いって、カッチョ良い。

 

特に幼虫。

 

ギミック的に超カッチョ良い。

きっと黄金比の計算したら、キレイに無限の回転が組めるんぢゃないかと言うぐらいにフォルムが完成されていますね。  

 

先に申し上げておきますと、当ブログ、虫やら調理途中の解体の様子やら、今後飛び出す可能性が御座いますので、苦手な方はそっとブラウザを閉じられる事をオススメ致します。

 

私よりもその辺り、遥かに攻めていらっしゃる諸先輩方も多いですが、私の知り合いの方々にはその辺りの属性ない方も多いですので、念の為。

 

それではやって行きましょう。

 

舞台となったのは神奈川県某所

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私以外は、ほぼ虫食未経験です。

 

しかし、「蝉捕って食べませんか?」の一言で、これだけの人数が集まるので、蝉の潜在的需要が高い事を肌身で実感致しました(笑

 

キックオフは午後6時。

まだ明るい時間帯だからか、なかなか見つからない...

 

と思いきや

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イターーーーー(°∀°)ーーーーーーー!

 

ここにも!

 

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かーーーわいーーーーーー!

 

しかし、こんなに簡単に見つけられてしまうとは、なんて野食初心者に優しい食材なんだ...

アナジャコなんて、捕獲出来るようになるまで、干潟3回通いましたからね...

 

そうこうするうちに日も暮れて量産体制に突入します。

 

わしわし登り始めました。


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長い間、土の中に閉じ込められて、漸く外の世界を知ったその瞬間!

 

容赦無く摘み取ります。

 

結果、1.5時間で結構な量のアブラゼミの幼虫を捕まえる事に成功しました。 

 

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ニゲロー!ニゲロー!ニゲロー!ニゲロー!


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しかし容赦無く調理。既に虫の息。

 

先ずは、ザルで泥と汚れを良く洗い落とし、

 

その後、酒と麺つゆで茹でて、

 

後はそれぞれ、思い思いの調理法で食します。

 

定番の唐揚げ

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燻製(熱燻)

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同行のふあふあパイセン作のアヒージョと、

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麻婆茄子蝉 

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と全体的に茶色い仕上がりとなりました。

 

麻婆茄子蝉って、10m離れて眺めると、麻婆茄子弾に空目しそうで良いですね。

麻婆茄子弾。力強い。

 

さて、そんなわけで、私以外のセミ初めての5名の感想はと言いますと

 

「食べられなくはないけど、進んで食べたいものではない。」

 

「後味に来る臭いがダメ」

 

「殻がどうしても口に触る」

 

と言うような結果でございました!

 

まあ、それもそうでしょうなあ。

 

虫に限らずですが、食べ物って本当に文化だし習慣だなあと思います。

 

これも昔から食べていれば、そんなにギャップ無く食べられているのだろうなと思います。

 

私個人の感想としては、虫食の類の中ではかなりハイランクだと思っている次第です。

お土産で売られているイナゴやカイコよりも好きかもしれませんね。

 

いわゆる「虫臭さ」があまりしないのと、ソラマメや、塩茹でした落花生のようなナッツ系のジューシーな香りがする点においてかなり食べ易い部類だと思っております。

 

 

唐揚げは食べ易さでは1番だと思います。サクサク食べられるので。

 

熱燻も煙の香りが香ばしくて良い感じでした。今回、抜かりなくボウモアを用意していたのですが、前評判通り、ウィスキーと良く合いました。

 

アヒージョも狙い通りの味。

 

今回の台風の目玉は麻婆茄子蝉です。

 

セミを初めて食べた他のメンバーからは

「うーん...」

な感じでしたが、虫イケる方でしたら、中華系炒めのカシューナッツの代わりに入れても、ある程度は戦える感じになるのではないかと思いました。

 

動物性タンパク質を獣肉以外で補う手段としては、かなり難易度低くて良いと思います。

 

しかし、なんで、そこまでして虫を食べるのか?

と聞かれたら答えは色々あります。

が、現時点での1つの答えとして、虫に限った話ではないですが、

「普段食べられないと思っていたものが、実は食べられるとしたら面白い。」

それに尽きます。

食材に対する偏見は、ない方が面白いです。

一言で言うと、食い意地が張ってるだけなのです(°し°)

 

市場に流通する訳でもないですから、こう言う機会の時には積極的に食べて行こうと思いますね。

 

ハント難易度はかなり低めなので、皆様も機会があればお試しくだせえ。