山と酒と音と飯

登った山と飲んだお酒と聴いた音楽と食べたメシについての備忘録

アミガサタケが見つからないから静岡でタケノコ掘って来た〜クレソン料理編

全国のアミガサタケハンターの皆様、GWを満喫中の皆様、こんばんは。

僕です。気になった公園や桜の木の下を事あるごとに見てはいるものの、アミガサタケは一向に見つからないので、先日静岡にタケノコを掘りに行って来ました。

 

例によって、静岡在住の友人に

「今度タケノコ掘りに来まs

「行きます!!」

と超食い気味に返答しました。

 

夜明けと共に出発。

沼津からさらに車を乗り継ぎ

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着きました。竹藪です。

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めっちょ生えてます。アミガサタケと違って探す手間も無く、生い茂っているからタケノコは優しいです。間違えようもないので同定の手間も無し。

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掘るぞー!超掘るぞー!!

今日こそハードディガーの名を欲しいままにしてやろうと思います🎧

 

 

 

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フェ、フェモ...くない....

 

食べようか否か1分ほど考えた後、今回はリリース。今はまだ勇気が足りず、少しのきっかけが足りなかったので、また虫を食べるテンションの時にリトライしたいと思います。

 

さて、ハードディグの結果です。

 

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だいぶ採れました。

 

加えて、竹藪付近で同行者が採ったノビルをお裾分けで頂戴しました。

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で、デカい...

 

さらに近くの用水路にてクレソンを採集

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これもデカい...静岡の野草は規格外に過ぎます。 

 

エビ類もけっこう棲息していたので良い用水路でした。ナイス用水路。2018年度の用水路 of the year.最有力候補です👏👏

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その後タケノコはすかさず煮てアクを取ります。

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それでこの2時間の待ち時間の間に蕎麦屋チェーン、鐘庵へお昼ご飯を食べに行ったわけなのですが、

 

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静岡県民は、鐘庵を他県民に知らせたくないがために、敢えて“さわやか”を有名にさせたと言う仮説が急浮上しました in my side.

県外客をさわやかに寄せておいて、自分たちは並ばずに鐘庵を楽しむと言う図式です。

 

蕎麦の出来は都内で言うなら

“いわもとQ”

いわもとQのホームページ|立ち食いそばチェーン店として東京で低価格・高品質の「ありえない店」を目指します

クラスですよ。セットのかき揚げ丼もバリうま。都内の主な立ち食い蕎麦屋チェーンよりは少し値段は張りますが、クオリティは申し分無しです。

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つまみメニューの静岡おでん一本¥100〜も超優秀。おかかと青海苔かけ放題。しかもビールはサッポロ黒ラベルの樽生。ちょっとチートに過ぎます。

 

静岡県内で止まっていてくれるから救われているようなものですが、国内外来種同様、これが関東に進出して来たら箱○そばや、富○そば等はあっという間に駆逐され、鐘庵が席巻してしまうでしょう。固有種の補完と言う意味では静岡県内に止まっているのは、ある種健全な事なのかもしれません。

 

何故か都内だと八王子の駅からかなり離れた所に1店舗だけあるみたいなのですがね。

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一日も早く、もっと広がれ東京圏に。こんなん生活圏内にあったら絶対寄ってしまいます。

 

2時間後

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茹で上がったタケノコを山分けして解散。同行頂いた皆様ありがとうございました。

 

さて、静岡の竹藪の幸、用水路の幸をお家に持って帰って参りました。

クレソンからやって行きましょう。

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うおー

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ぬおおーーーー

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わおーーん

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まずは定番のベーコンとクレソンの炒め物の完成。

 

シャキシャキしてなかなか旨いです。

 

立て続けに2品目に参ります。

鶏がらスープの素を溶かしてソーセージ切ってクレソン切って

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片栗粉入れて卵入れて

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クレソンの卵スープの完成。

 

これまたシャキシャキ感あって旨いです。

 

ダメ押しでもう一品

 

顆粒だし入れて

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醤油入れて

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みりん入れて

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クレソンはサッと火を入れて

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冷水で締めます。

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水気を絞ったら、先ほどのだし汁の半分を使って和え、その後残りの半分のだし汁を上からかけてワサビを添えて完成です。

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いやー!言うても、茹でてだし汁かけただけっすよ。こんなん味の想像もだいたいつきますしおすし🍣

 

 

って、うーーーーーーーーまい!!

 

うーーーーーーーーまい!!これ!!

 

1番手が掛かってないのに1番うーーーーーーーーまい!!

 

びっくりです。

 

だし汁の香りとワサビの香りがクレソンのシャキシャキ感に良う合ってます。めちゃくちゃ良く出来たお浸しです。

 

いやークレソン凄い。いやワサビが凄い。だし汁が凄い。用水路が凄い。みんな頑張った。2018年度のクレソン料理 of the year.最有力候補です👏👏

 

 

繁殖力が旺盛で水際に雑に沢山生えていて、それでいて外来種だから採っても全く問題ないので言う事無しですね。調理も手間いらず。

これからクレソンは見かけたらどんどん採って行く方針が固まりました。

 

という事で次回は残りのタケノコ㌠について記して行きます。

 

本日のレシピはだいたいキッコーマンのホームページを参考にさせて頂きました。

クレソンのレシピ | キッコーマン | ホームクッキング

ナイスキッコーマン。2018年度の醤油 of the(略 👏👏

 

ではまたヾ(๑╹◡╹)ノ"

 

 

 

 

鹿骨と猪骨でスペアリブ

こんばんは。まるっ!と1ヶ月半更新が無かったのは決してサボっていたわけではないのです。

 

 3月からこちらのブログとは別に、酒飲み用のウェブマガジンにビール担当として寄稿させて頂いていたと言うのも多々あります。

ビール好きな方はそちらもお読み頂けたらと思うております。

呑兵衛の呑兵衛による呑兵衛のためのマガジン|さんしち|note

 

By the way, 3月はアミガサタケ・チャレンジをしていたのですが、一向に見つける事ができず、あれはあくまでも電子の波の上でのみ可視化されるVR的なものだと言うのが、現時点での結論です。

 

 

 

 

ご覧のようにフォロワーの皆々様のTL上では可視化されますね。

 

良いんです。来季以降も気長に探します。身近にまだ見ぬ旨い食材が溢れていると言うだけでもワクワクしませんか?しますよね?ね?ね?

 

う、羨ましくなんかないんだからっ( つ᷄.̯σ̣̥᷅ )!


副産物としてお家の近所にノビルの群生地を発見したので結果オーライとしましょう。これで当面ノビルには困りません。球は小さいですが、数があります。災害時のビタミン畑を確保しました。

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さて、そんなわけで、この冬に捌かせて貰った

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鹿㌠と猪㌠ の残りをいよいよやって行く時期が来ました。

 

アバラ骨です。

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鹿のアバラ、大きいです☠️

 

これを捌かせて貰った、かずさの森のお夕飯で出て来たスペアリブがとても旨かった(結果、食堂のビールが枯渇した)ので、

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これはやってみねばなるまい!と一念発起して臨んだ次第なのです。

 

今回参考にさせて頂いたレシピは こちら↓

フライパンひとつで簡単スペアリブ♪ by ☆健康美活キッチン☆ 【クックパッド】 簡単おいしいみんなのレシピが287万品

です。

オーブン使わずに出来るものを求めた結果、そうなりました。

漬けるだけ漬けた訳ですが、

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SAKE(セイク)

ワンカップ大関とか

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国産ハチミツとか

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つけだれを作る間にちょいちょい誘惑がある訳でございます。

適時それらを舐めながら、なんとか誘惑を乗り越え作った次第でございます。

 

 

下処理を終えた後は煮込んで行きましよう。

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途中、蓋を開けた瞬間、なかなかの獣臭がにほって来まして、今回のメシ大丈夫かな〜?と思う部分が若干はありました。

 

とは言え、ここまで来たらやるしかない。

やるしかないので、もう煮込まれるのを待つばかりです。

 

汁気が残るぐらいでフライパンから開け、盛り付けて行きます。

 

 

 

完成された世界観。

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鹿のアバラ骨がデカ過ぎて皿からハミ出してはいますが、誤差の範囲内です。

 

と言う事で実食。

 

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....

 

 

....

 

 

(・〜・)

 

 

おおっ!

 

 

 

存外旨いっ(⋈◍>◡<◍)!!

 

 

 

煮込んでいる時ほどの獣臭もなく、普通に美味しく頂ける範囲のかほりとなっております🦌🐗

 

 

濃ゆい香りで濃ゆい味付けの肉なので、これにはドッシリした良いビールが必要であると言う分かりがありました。

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私、結構な勢いでサッポラーなので、その辺りヱビスは推して行きたい所存です。

肉の濃さに負けない重量感と味わいが其処にはあります🍺

 

いや、まぢで酒が進みますね。

 

一度に鍋に入りきらなかった2周目については、レモン汁と醤油をブーストします。1周目は蜂蜜をやや入れ過ぎました。

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2周目、当然にしてビール1本では足りず、お家ビールストックから2本目を出して行きます。

 

シカゴのブルワリー、GOOSE ISLANDのURBAN WHEAT ALEを開栓。

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小麦の甘みと、良い意味で後に残らないキレの良さで非常に良いビールでした。ナイス👏ナイスビア👏👏

 

個人的には、スペアリブにするならば、猪の方が肉に甘味と脂っ気があって好みでした。甘辛い味付けに良く合います。

 

と言う事で、今冬は捌くところから始めて、カレー、ロースト、大和煮、スペアリブと諸々楽しませて頂きました。

 

これだけ色々楽しめるので、やはり今後は狩猟するところも含めて、手に入れる手段は模索して行きたいと思えます。

 

とかく、鳥類、哺乳類になった途端、捕獲の難易度が跳ね上がる現実はありますが、一つ一つその障壁は突破して行きたいと思っております。

 

駆除されて埋められてしまうぐらいなら、やはり有効利用して獲って行きたいと思えるシーズンでした。

 

自然の恵みに圧倒的な感謝です(。´・ω・)。´_ _))

 

五月辺りは捕獲にライセンスの必要のない亀とアナジャコ方面をやって行きたいと思っております。

 

それではまた。

 

 

 

 

捌いた鹿のローストと大和煮

こんばんは。先日、野食会に参加して参りました。

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参加4回目にして、初の持ち込み枠で参加致しました。筆者は大層ドキドキしたそうです。

 

当日の様子については、主催の茸本さんがブログに綴っているので、そちらをご覧頂けたらと思います。

途中から出て来た小林銅蟲先生作のカマスペーストとウツボペーストで次々と人がダメになって行ったのが印象的でした。

フリースタイルバトル『石器 × 野食』(野食会2018初春まとめ)

 

私が出させて頂いた料理は

シシシカカレー(猪6:鹿4の構成比)

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ロースト鹿

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鹿の大和煮

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で、ございました。おかげさまで好評頂き、全部なくなったので作り手としては大変に嬉しく思います。

 

と言う事で、今回はその野食会に出した2品

 

先日みんなで解体した鹿

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のローストと、大和煮についてです。

 

鹿の肉は脂肪分が少ないので、これはいっそのことローストビーフみたいな感じに仕上げたら良いのではないかと思い、作ってみる事にしました。

 

レシピについては、主にこちらのものを参考にさせて頂きました。

湯せんで失敗なしのローストビーフ♡絶品ソース! レシピ・作り方 by ☆ゆぅ♪☆|楽天レシピ

とは言え、野性肉なので温める時間はお手本のレシピよりもやや長めに取ってあります。

 

 

さあ...長き眠りから目覚めよ...封印されし獣達...!!

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(解凍しただけです)

 

15〜30分ぐらいかけて室温に戻した鹿肉の、ドリップを良く洗い、水を切った後、表面のあからさまに筋張っている部分は包丁で取り除き、

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 おろしニンニクと塩胡椒を良くすり込みます。

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テンポ良く表面を焼いて行きましょう。

 

 

ゲダッ!ゲダッ!ゲダッ!ゲダッ!

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バーニラーーーーーーーッ!🔥🔥

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中森明菜のDESIREを2回歌うぐらいの時間で全体的にこんがり焼けるはずです。万一焼け終わらなかったり、焼き過ぎた場合は別の歌にして下さい。 

 

こんがり焼けた肉を

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ラップしてジップして

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沸騰したお湯に入れて湯煎します。

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お皿を乗せて浮いて来ないようにしましょう

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この後、火を止めて、蓋をして30分ぐらい置きます。置き時間はやや長めです。

 お湯から取り出したら、室温で冷めるまで放置しましょう。

 

見た目はそれっぽい感じです。

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切りました。 

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俯瞰です。

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上にかけるソースも作らねばなりませぬ。

 

おろし玉ねぎ

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おろしニンニクやらおろしショウガやら

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オリーブオイルやら酢やら砂糖やら醤油やら酒やら塩胡椒やらレモン汁やら

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混ぜてレンチンすると出来上がります。

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ソースをかけて完成しました。

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たて続けにもう一品やります。

鹿肉をできるだけ細かく刻みましょう。

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醤油やらみりんやら酒やら砂糖やら混ぜた液体を沸騰させます。

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試作段階では、このタイミングでショウガを入れていますが、野食会に出したVer.ではショウガはある程度煮詰めた後に絡めています。

 

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此処も大きな変更点。試作段階では生肉を煮汁に投入しましたが、アク掬いが面倒なのと、生肉から煮ると固くなってしまうので、野食会に出したVer.では肉を湯通しした後、タレをある程度煮詰めた後に投入しています。

 

結果、野食会Ver.の方が肉が柔らかいまま味を染み込ませる事に成功したので、正解なのだと思えます。

 

ではなぜ成功したVer.の写真を上げないのかと言うと、野食会当日の朝、時間が無さ過ぎて仕込み中に写真撮るのを失念したからです。不覚です。

 

ともあれ、煮汁がこれくらいの量になったら完成です。

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成功したVer.は、きょうの料理の牛の時雨煮を参考にしています。

牛肉のしぐれ煮 レシピ 笠原 将弘さん|【みんなのきょうの料理】おいしいレシピや献立を探そう

 

今回の料理とは関係ないですが、きょうの料理のレシピで酢辣湯を作った時もかなり旨かったので、きょうの料理優秀です。

 

今回はサントリー醸造家の夢と合わせて頂きました。

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醸造家の夢、サントリーの中では旨さがぶっち切ってると思うのですが、いかがでしょうか?

香りとコクと苦味と甘味のバランスがヱビスサッポロクラシックと同等、あるいはやや上回っているレベルの、メジャービールでは稀有な存在だと思っています🍺値段が高いのが難点ですが。

 

大和煮はだいたい狙い通りの味に落ち着きました。ローストは、肉自体はクセなく狙い通りではあったのですが、ソースの旨さが想定のやや上を行きました。肉系に合わせるドレッシングとしてかなり汎用性高いです。他の料理にも使いたい。

 

と、言う事でイノシシとシカを解体から調理まで一通りやって味わい尽くしました。

此処までやると充実感がありますし、イノシシとシカ以外の獣の肉にも興味はあるので、やはり罠か銃のライセンス欲しいなあと思うのです。

 

イノシシとシカに圧倒的に感謝👏👏👏

 

と言う事で次回以降の野食会に参加させて頂く為のネタをこれから色々考えて行こうと思います。

 

それではまた( ◜◡‾)(‾◡◝ )

 

 

捌いたイノシシでシシカレー

全国の大人になりきれない30代男性・女性、こんばんは。私達がそうです。

 

先日捌いたイノシシ

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を、先ずは塩胡椒のみと+カレー粉で焼いて味見をしてみました。

 

そしたらば、カレー粉が予想以上にイノシシ肉に合いまして、これはカレー粉だけと言わず、カレーそのものを作らねば!と思った次第なのです。

 

皮下脂肪の部分が甘くて旨かったです。

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と言う事でやってみました。イノシシカレー。

 

丸一日かけて冷蔵庫で解凍の後

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刻刻(kokkoku)

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 微妙に残っている体毛は気づいたら取り除きます。

 

具材㌠ 全景

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スパイス㌠ 全景

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今回のカレー作成にあたって、レシピは主に

こちらのブログ

【初心者向け】本格スパイスチキンカレーが誰でも簡単に作れる基本レシピ - カレーパフォーマー加藤のスパイスカレー探訪記

 

と、こちらの書籍

 

 

を参考にしております。ご査収下さい。

スパイスに関しては、ホールスパイスとしてのカルダモンシードとクローブは別個に買い入れていますが、それ以外のホールスパイス、パウダースパイス、ガラムマサラについては、スパイスキットを使用しています。

 

スパイスキットを使うと配合量をミスらないので楽です。次のステップとしてはスパイスをそれぞれ個別に購入して、自分好みの調合比率を組み上げる事ですね。それはまた追い追い勉強します。

 

 今回は6人前で仕込んでますので分量はそのつもりでお読みくだせ。

 

まずはカルダモン6個とクローブ6個とホールスパイスキットをオリーブオイルで熱して行きます。弱火〜中火の間ぐらい。「スパイスが浸るぐらい」と言う感覚で油入れたら、浸り過ぎてビシャビシャになった感ありますが、そんなの気にせず行きましょう。油はコクです。健康に良いかどうかは知りません。

 

なぜオリーブオイルだったかと言うと、家にあったのがオリーブオイルだったからです。基本的に植物性の油なら、だいたい大丈夫だと思います。

 

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クミンが茶色くなって、カルダモンから気泡がバンバン出て来たら、玉ねぎを入れて、飴色になるまで炒めます。

今回この段階でカルダモンシードは取り除いています。 なぜなら出来上がったカレーの中に混ざった状態で間違って噛んでしまうと、口の中で強烈に香るからです。

 

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五分後の世界

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まだまだ飴色にならず。

 

ここからは3000倍速でお届けします。

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 はい、茶色くなりました。ナイスブラウン👏👏👏

 

終盤、焦げそうになったら差し水をすると言うのがポイントだと思いました。

 

今回30分ぐらいかけて漸く飴色になった訳ですが、上で書籍のリンク貼らせて頂いた水野さんが、10分で飴色タマネギ作る方法をyoutubeで紹介されていた事に、カレーを作り終えた後に気が付きました。次回からはこのやり方を実践しようと思います。

 

飴色タマネギの後に、おろしたニンニクとショウガを入れて引き続き炒めます。

その後、ある程度水分飛ばしたらトマトと青唐辛子を入れます。引き続き水分飛ばします。

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本当はもっと水分飛ばした方が良いみたいです。

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無糖ヨーグルトDAWN

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引き続き水分飛ばして下さい。本当は 。そう、本当は。

このタイミングでパウダースパイスキットを投入。

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ここでオクラを投入。オクラのヘタや表面の産毛等の下処理は終えてあります。塩かけたりネットで揉んだり。 なんでオクラを入れたかと言うと、美味しそうだったからです。

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間髪入れずにイノシシ投入

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本当はこの時点で汁っ気はもっと少なく、ペースト状になったカレーに絡めるようにして肉を炒めるみたいです。そう、本当は。

 

肉の表面が白っぽくなったら肉が浸るぐらいまで水を足して、蓋をして10分ほど弱火で煮込みます。

 

10分経ちました。色が分かれているのは、濃い部分が諸々成分を吸った油分だからです。

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最後にガラムマサラを入れて軽く沸騰させた後、隠し味に醤油小さじ1〜大さじ1弱ぐらいを入れたら完成。 

 

仕上げに醤油を入れたら、味に深みが出る事に気付いたので、それ以来このカレーを作る際には最後に醤油を入れています。

 

塩に関しては、使用したスパイスキットの中に配合済みの為、今回は敢えて加えると言う事はやっていないです。

通常は、この最期の仕上げのところで塩を入れて調整を行います。 

 

実にカレーっぽい仕上がりですね。赤い。

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一方その頃、米。

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いっぺんに2つのことを出来ない性分なので、この後がんばって炊きました。

「電気釜で炊けば良いぢゃん!」

と言う意見は言わないでおいて下さい。ガス火で炊いて雰囲気を出したかったのです。

 この調子で  炊かれたい男 2018 を目指します。

オファーが来たら優しく炊いてやろうと思います🌾🌾

 

そして盛付け🍛

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旨いです。ニンニクとショウガはおろしたのを使っているので、濃厚に香ります。オクラを入れた事で、食感の良いアクセントになっています。

 

肝心のイノシシは、カレーのスパイスの香りが、上手い具合にイノシシ臭を覆い被せてくれています。相変わらず皮下脂肪は甘くて旨いですね。食感としては、鶏モモ肉でやる時よりは歯応えがあります。

 

付け合わせのお酒として、今回はBALLAST POINTのGRUNIONと合わせてみました。

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厳密にはPALE ALEなのですが、下手なIPAよりもホップの苦味と香りがガツンと来ます。

 

何故にカレーとIPAなのかと言いますと、毎週木曜日にカレーとIPAの専門店と化す桜新町のカフェ&バーanagura

アナグラカフェ

で、この組み合わせの妙を教えて頂きました。

ホームページで木曜定休と書かれていますが、木曜は別の方がバーカウンターに立って、変態的なレベルでカレーとIPAにメーターを振り切っています。

 

 

スパイスの鮮烈な匂いと、IPAの濃厚なホップ香が意外にもぶつかり合わずに、スッと収まります。

それはとても良い事だと思います。

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自作してもなお、旨いカレーと旨いIPAは旨いと言う事がこの事から分かりました。

 

 

次回、鹿編始まります🦌🦌🦌

鹿と猪の捕獲・解体講習に参加して来ました

今年に入って鳥類(ヒヨドリ)と爬虫類(スッポン)と立て続けに解体したので、次こそは哺乳類だっ!哺乳類を捌くのだっ! 

 

と、鼻息を荒げた私は、facebook、LINE、mixi魔法のiらんどパソコン通信、以心伝心...あらゆるメディアを使い倒して同好の士を募ったものの、1人も引っかける事が出来ず...

 

 

独り、1/21・1/22の1泊2日で南房総へと向かいました。

 

 

僕は友達が少ないです_(┐「ε:)_

 

 

(※今回も解体途中の画像が出て来ますので、見たくない方はこのままそっとブラウザをお閉じ下さい) 

 

 

行きの道中にて...

 

 

おおっ!東京駅に常陸野ネストのバー出来てたんかい!🍺🍺🍺

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おおおおお!お台場だよ!お台場!ヌジテレビだよ!📺

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うおー!アクアラインだよアクアライン!海の上渡ってるよ(゚∀゚三゚∀゚三゚∀゚)ウッソ――――!‼︎

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と、完全に高速バスでお上りさんになっていました🚌💨💨💨

 

 普段あんまり遠出しないので、こう言う時めっちょテンション上がりますよね。ね?ね?

 

さて、前々回のヒヨドリの回でも申し上げたように、捕獲と言う行為は鳥類、哺乳類になった途端に法規制のハードルが跳ね上がる為、素人が下手に参入できない仕組みになっております。

 

その為、今回も猟の許可証を持っているプロの方による講習会に参加と言う形で学んで来た次第なのです。

 

いやしかし、こう言ったプロの方々の講習会と言うのは本当にありがたいですね。

ネットの情報だけでは拾いきれない細かい部分や、実際の現場の流れ等々は、やはり自分の目で見る事で体感として学ぶ事ができます。

 

全国的に見ても、開催している団体がそんなに多くない上に、開催回数も当然に多くないので、気になったら迷わずGO!です。

 

基本的に猟期内に開催されるので、11月15日〜2月15日を逃したら次のシーズンまで待たなければならないですからね。今シーズン中に鳥と獣の捕獲方法、解体を学べた言うのは大変に貴重な経験となりました。

 

今回の会の参加人数は全部で24人。主催の方曰く、

「いつもせいぜい10人そこらなのに、こんなに集まったのは初めてだ。」

との事。

 

やはり、時代が捕獲・解体に関心が向いている事の証左ではないかと思われます。

 

今回は罠猟の許可証を持っていらっしゃる方が主催なので、初日は罠の仕組みと設置について実地での講習を受けました。

 

まずは設置済みの箱罠について、現物を見せて頂き、実際に閉まる様子を観察。

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米ぬかを盛っておいて、中に隠れている線に獣が触れると扉が閉まる仕組みになっております。実に分かり易い。


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この罠については、本気で獲ることを目的とはしておらず、人家の周囲に設置しておくことで、獣に「これ以上敷地内に入って来るな!」と言う警告をしている意味合いが強いとの事でした。

 

それでも、月に1度ほどの頻度で罠にかかる獣がいるとの事。

1回では獣は罠にはかからず、何度も米ぬかを食べに来て警戒心が薄れて行き、やがて油断して、奥まで入り込んだ時に罠にかかると言う話でした。

 

さらに山奥に踏み込んで、次はくくり罠の設置の実演を見学。

まずは周囲を注意深く観察し、獣の通り道を探します。

とは言え、獣の通り道分かり辛過ぎますでしょ...

 

講師の方に言われて見ると、確かに少ーーーーーーーしだけ、藪が薄くなっているような印象を受けます。 

 

罠を仕掛けたい場所を定めたら、その獣道のコース上の少し外れた所に、くくり罠の心臓部である、バネ装置の部分を設置します。

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この板の部分に竹で出来た楔を打ち込み、ズレないように地面にしっかりと固定させます。

 

同時に、獣道のコース上に穴を掘ります。獣がしっかりとハマるように深めに。

掘り出した土は周囲には捨てず、用意した袋の中に入れます。

獣は少しでも通り道に変化があると、其処を通らなくなるとの事です。

 

いきなりハードル高いっすね...

そりゃ獣も命がけだから、警戒するのは当たり前か...

 

次に、堀った穴の上に竹串を並べて、その上にダンボールを敷いて

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さらにその上にビニールを敷いて

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くくり罠のワイヤーを、穴を取り囲むように設置します

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その後は周囲の土と落ち葉等を被せ、景色に溶け込むように極力配慮します。

 

設置完了の図。写真中央に罠を設置してあります。

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さて、こんな感じで山の中を歩いて設置場所を全員で探し回ります

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上手く行くと良いですね🕳

 

罠の成功を祈りつつ、夜は当然の如く、鹿肉猪肉を使った料理で酒宴へと雪崩れ込んで行きました。

主催の方々が用意して下さった

鹿肉のスペアリブと

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鹿肉の大和煮と

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鹿と猪の合挽きハンバーグ

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などなど。そりゃぁ不味いわけがないです。

 

そんな獣肉料理の中で特筆すべきだったのは鹿肉の燻製

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燻香とやや強めの塩味が、日本酒に合い過ぎて危うく致死量を摂取しそうになりました。危険ですね。鹿を獲りに来たのに鹿に殺されますね。

 

余談ですが今回、私が抜かりなくリュックに忍ばせていたのは秋田 山本合名会社の山本 pure black。

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口当たり柔らかく少し甘めでありながら、スパッ!っとした斬れ味が食中酒としての持ち味を遺憾無く発揮してくれました。

値段は比較的安め(一升3,000円程度)でとても良いお酒です。

 

こうして、まだ何も捕まえても捌いてもいないまま、結束だけが必要以上に強化されて行き、南房総の夜は果てしなく怪しく更けて行くのでした🌃

 

 

〜明けて翌日🌤朝食後、仕掛けた罠を見に行き、獲物がかかっているかを確認します。

 

今回、残念ながら4つのくくり罠全て、獲物はかかっておりませんでした。

ただ、そのうち1つに踏み抜いた後があったようです(遠くにいた為、未確認)

 

確かに獣はいるのだと言う確信と、人間と獣の命がけの騙し合いの妙に感心を致しました。

 

と言う事で、ストックしておいて頂いた鹿2頭、猪2頭を使って解体の実習へと移ります。

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運ぶのも一苦労

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6人1組で1頭を捌いて行きます。私は猪㌠ へと合流🐗🐗🐗

解体の大まかな流れとしては、鳥類も哺乳類も同じと捉えて差し支えないかと思います。

 

毛皮を剥ぐ→頭を落とす→手足を切り出す→胸骨を切る→部位ごとに肉を切り分ける

 

(※哺乳類の場合は毛皮を剥ぐ前に内蔵を出すので多少の差異はあります。鳥の場合は羽毛を毟った後で内蔵を出します。)

 

 

吊るされた世界。

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今回は血抜きと内臓処理は既に済んでいます。

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さて、猪です。先ずは吊るされた後ろ足の膝部分からぐるりとナイフを入れ、皮剥ぎの起点を作ります。


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そして此処からはひたすら根気が求められる作業。猪は皮下脂肪が分厚く、非常に皮を剥ぎ取り辛いです。

 

途中、鹿㌠ 🦌の様子を見学させて頂いたところ、猪よりも遥かに皮を剥ぎ易そうでした。


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引き続き猪をやって行きましょう。

皮を左手で引っ張りながらナイフで細かく切れ目を入れつつ、少しずつ剥ぎ取って行きます。

 

この時に、ナイフの角度が身側に寄り過ぎると、旨味の素である皮下脂肪まで皮と一緒に剥がれてしまうので、微調整を繰り返しながらやって行きます。ナイフの角度が浅過ぎると、身に毛が大量に残る羽目に。適切な角度が超ムズいです。

 

しかし其処は我々の持ち前の若さと明るさで何とかカヴァーをし、全て剥ぎ取る事に成功しました。

 

表面はナイフの跡が付き過ぎてボコボコです。

ケバブ屋の店頭みたいな出で立ちに。

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頭については首回りの肉に斬り込みを入れた後、

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最終的には両手で捻って関節を捻じ切ります。力技です。頭だけでも結構な重さでした。

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その頃の鹿㌠ の様子🦌🦌

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解体中、物欲しげな顔をしていたイッヌ

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その後は部位毎に切り出して行きます。肩ロース、バラ肉等々。

肋については、背骨とのジョイントの部分を鉈で叩き切って分離させます。私の持参した三徳包丁では文字通り刃が立たなかったです。

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解体時に必要な刃物としては、ある程度肉厚で重量感があって、小回りの効くナイフが今のところ最適かと思っております。家庭用庖丁よりも少し小さめの。

 

あまり大き過ぎても小回りが効かないので、尻周りの毛皮等を剥ぐのに難儀しますし、普通の三徳包丁だと刃が軽すぎて滑ってしまうと言う弊害がありました。

 

各部位の切り出し方については、回数をこなして慣れて行くしかなさそうです。細かい箇所については手探りでやった為、ムラが相当あったはずです。

 

とは言え、大まかな流れと手順については把握する事が出来た為、今後いきなり大型獣の死体が眼前に現れても、ある程度落ち着いて解体出来ると言う自信を深めました。

 

切り出した各肉については、参加者全員で分け合ってそれぞれお持ち帰りします🍖🍖🍖

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私も鹿と猪合わせて2〜3kgほど頂戴しました。今は部位ごとに分けて自宅の冷凍庫に保管してあります。

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貴重な機会を作って頂いた、主催者の方々に圧倒的感謝。有り難し。げに有り難し👏👏👏

 

今現在、この感覚が身体に残っている間に、もう1〜2度ほど捌いておきたい気持ちが強いです。出来れば屠殺→血抜き→内蔵摘出も含めて丸ごと。

 

調理については、試してみたいメニューがいくつかあるので、やってみた後、また追って報告させて頂くかと思います。

 

後は両生類さえ捌けば、だいたいの種類をやった事になるので、暖かくなったらウシガエルヒキガエルを獲りに行こうと思います。亀と獣に比べたら相当ラクなはずですしね🐸

 

 

それではまた次回(((((((((((っ・ω・)っ

 

 

 

 

 

 

 

 

スッポン2

先月スッポンを捌き、感覚を忘れる前にもう一度やっておきたいと思っていた所、捌きたいと言う御仁が早速現れました。

 

混迷深める激動の時代において、持つべきものは、スッポンを捌きたいが為に割り勘に応じてくれる友人である事を再確認致しました。

 

と言う事で今回のスッポン君(♂)です。

前回よりもスケールアップして重量1.3kg。

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わーい大きーい🐢🐢🐢

 

 

何見てんだあ〝あ〝ん?!

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これをやって行くわけです。

 

(※今回も解体途中の画像がありますので見たくない方はブラウザをそっと閉じて下さい)

 

前回の反省点をおさらいしてみましょう。

 

・首を捕まえて斬るのに一苦労

・甲羅を剥がせない

・内臓を切り分ける際に膜が邪魔をする

・膀胱が見つからない

・手足の骨と肉を切り分け辛い

 

と言う事で最初の関門である首斬りの為に用意した装備がこちら。

 

 

 

 

フィッシュグリップです。

 

このヒント(と言うかほぼ正解)を頂いたのは、ご存知、野食界の草分け的サイト『ざざむし。』のカミツキガメの項です。

カミツキガメ解体編~尋常でなかった「精がつきそう感」 | ざざむし。

以前に読んでいて、首を斬る際にフィッシュグリップを使っていたのを思い出し、安価な方を購入。

 

これで頭引っ張り出せば、素手で捕まえるより楽なのではないかと思いました。

 

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結果、楽です。超楽。より首を出し辛い他の亀類(ミドリガメカミツキガメetc)にも応用を利かせられるはずなので今後も使って行こうと思いました。

 

とは言え、カミツキガメのようなゴツい亀になると、安価な方では容易に折られてしまいそうな気もします。

その辺は実際にカミツキガメを捌く様になったら考えましょう。

取り敢えずスッポンは、安価な方で充分でした。

 

 

首にゅー

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 ポイントとしては、首を斬る際は中途半端な箇所ではなく、首の思いっきり根本を斬ることです。

 

首と胴体の途中部分は硬過ぎて、15㎝の出刃ではなかなか斬り落とせないです。

  

・首を捕まえて斬るのに一苦労 →💮(理想的)

 

まず最初の関門は難無く突破。

前回よりもスムーズに血を集められます。 

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今回はゲストとして採集活動の同志である風来組 組長が捌きを買って出ました。

 

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甲羅に沿って出刃庖丁を円形に回し入れて、剥がす所はやはり今回も少し手こずりました。

数打つしか無さそうです。

 

庖丁を甲羅に沿って入れた後、背骨と本体を分離させるポイントが地味に探し当て辛いので、此処は要改善。

 

魚の三枚おろしもそうですが、背骨からの分離点について初心者はいつも迷います。

 

・甲羅を剥がせない →△(要改善)

 

とは言え、細かく庖丁を入れ続けて甲羅を剥がすのに成功しました。

次は内臓の取り出しです。

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これについては今回、金切り鋏✂️を中心として解体に臨みました。邪道かもしれませんが、庖丁で膜を切り取り辛い所は容赦無くハサミでチョキチョキしちゃいます。此処も比較的に楽に攻略。

 

・内臓を切り分ける際に膜が邪魔をする →◎(及第点)

 

さて、亀類を捌く時に絶対に破ってはならない、最重要臓器である肝心の膀胱なのですが、今回も探せど探せど見つける事が出来ませんでした。

 

ホントに何処にあるんだ...

 

仮説として、養殖のスッポンについては、すぐ食べられるように水分を抜いた状態で店に出されているのかもしれないし、たまたま2回とも排尿し尽くしたスッポンに当たったのかもしれないです。

 

結果として食べる際に臭いは気にならなかったので今回も結果オーライとします。

 

・膀胱が見つからない →△(要改善)

 

さて、一通り内臓を取り分け終わったら、次は四肢の切断と、肉の切り分けですね。

 

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これについては、現時点での己のレベル感では、無理して手足の骨を分断しなくて良い気もしております。

 

一匹では唐揚げと鍋、両方にするほど十分に肉が取れないので、基本的に全部鍋要員としました。2匹以上手に入った際には、肉は肉で、唐揚げや炒め物にも使って行こうと思います。

 

無理に骨と分離させようとしなければ、手足の切断だけなら割と簡単に出来ます。火を通せば身離れは良くなるので、食べる際に骨はあまりストレスには感じないです。

 

・手足の骨と肉を切り分け辛い →◯(無理してやらなくても良い)

 

と、諸々前回の経験を踏まえて切り出し終わり、1度目は例によって茹でこぼします。

甲羅も出汁要員として、一緒に鍋へ。

 

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血とアクDAWN.

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沸騰したらザルにあけ、水洗いして汚れを落とした後、再度、酒と生姜とネギと出汁用昆布を入れて水から煮ます。

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昆布は沸騰直前に取り出し、後は2時間ほどアクを掬いながらひたすら煮ます。

 

その間に、豆腐を切り、ネギの白い所は焦げ目が付くまで素焼きにします。

 

2時間経過後、甲羅とネギの青い部分を取り出し、切り分けた豆腐と素焼きしたネギを入れ、醤油を入れて一煮立ちさせたら完成。

 

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うむ。茶色い。ナイスブラウン👏👏

 

相変わらず旨いですよ。旨い。滋味深い。

 

今回、レバーは割と良いサイズだった為、別にして軽く炙って塩と胡麻油で頂きました。

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これまた旨い!鶏のレバー等々と比べて、レバーの臭いが少なめな分、コクにメーターを振り切っていて、口に入れると後からズンズン旨味が広がって行きます。

 

これもスッポンならではの味わい。尊い。1匹から量が取れないのが悔やまれます。

 

さて、一通り食べ終えたら、お約束、雑炊をやって行きましょう。

 

白飯DONE.

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卵 それは 生命の源。

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そして伝説へ...

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炙りレバーと雑炊で、またしても居合わせたメンバー全員が涅槃へと到達し、 セピア色だった世界に彩りが齎されて行きました🌳

 

スッポンは鍋本体も当然旨いのですが、間違い無く雑炊までやって完成する料理だと思います。旨味の含有量が尋常ではありません。

 

スッポンのスッポン自身♂については、今回は私が頂きました。弾力のある何かでした♂

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ご馳走様でした。

 

 こうして、2回目にして、よりスッポンに対して理解を得る事が出来た次第です。

今後は、ある程度の量が手に入れば、肉の唐揚げや血の炒め物方面も試して行きたいと思っております。

 

スッポンを使った他の調理法と、他の亀類の捕獲・解体は今年の課題と致します。

 

スッポンは、日本では捕獲規制には指定されていないものの、レッドデータに載ってしまっている為、マナー的に獲って良いものかどうか非常に微妙な所ではあります。

 

日本のレッドデータ検索システム

 

それでしたら、外来種で生息域を拡大させ続けているミドリガメを獲りまくった方が環境負荷もかからないし、良いのかなとは思っております。

 

引き続き、亀 is 旨いを実践して行きますので捕獲も含めてやりたい方、募集致します。

 

亀の捕獲、調理解体で忘れられない夏にしましょう。2018 SUMMER。

 

全部、亀のせい。

 

答えは、亀に聞け。

 

 

🐢🐢🐢🐢🐢🐢🐢🐢🐢🐢🐢🐢🐢

野鳥狩りと解体の体験会に行って来ました

こんばんは。いきなりですが、正月が幕を閉じました。これから年末までは正しくない月々が始まります。

我々で正して行くしかないのだと思われます。

 

 

皆さんは獲ってますか?野鳥。

 

ええ、獲ってないですよね。

 

かく言う私も獲ってないです。

 

昨年、甲殻類、虫類、貝類、魚類、爬虫類(亀)の屠殺、解体、調理までは自力でやって参りましたので、今年1発目は鳥類をやってみようと言う事になりました。

 

とは言え、今までやって来た動植物と違い、鳥類、哺乳類は途端に法律が厳しくなり、無資格者が好き勝手気ままに獲ると罰せられてしまいます。

 

なので餅は餅屋に。今回は野鳥捕獲の体験会に参加して、プロの方に直接イロハを教えて貰いに行って来た次第です。

 

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※例によって解体途中の強めの画像が出て参りますので、見たくない方はこのままそっとブラウザを閉じておくんさい。

 

さて、とにかく素人の参入障壁が高い狩猟の世界ですが、今はハンターのグループの方々が参入障壁を少しでも低くする為に、自主的に入門者向けのセミナー、体験・見学ツアーなどを有料で開催されているのです。

 

その数は決して多くはないですが、ネットで探すと関東地方でも数団体が開催しております。

とは言え、関東地方の猟期は毎年11/15〜2/15の僅か3ヶ月間。しかも開催回数は、隔週と決して多くはない。

 

此処を逃すとまた翌シーズンに持ち越しになってしまうので、若干急ぎめで参加をして来たと言う訳なのです。

 

 

そして、やって参りましたのは神奈川県 丹沢山塊麓にある、みかん園🍊

 

狩猟マップで見ると、こちらのエリアは鳥獣保護区外となってはおりますが、私有地である為、好き勝手に獲物を追い回して良いと言うわけではないのです。

 

今回の主催グループの方々は、みかん園の農場主の方と、みかんを食い散らかす害鳥を駆除すると言う約束で、敷地内での狩りの許可を頂いているとの事です。

 

その為、このみかん園内での狩猟には猟銃として一般的な散弾銃やライフルではなく、エアライフル、いわゆる空気銃を使用しているとの事です。

 

殺傷能力や貫通力はライフルより当然劣るし、散弾銃のように球が飛び散るわけでもありませんが、火薬を使わないため発砲音がとても小さく、一度発砲したぐらいでは他の鳥達まで逃げだすような事がないと言うメリットがあります。

 みかん園の保護という意味では、うってつけな銃ですね。(散弾銃では下手したらみかんが穴だらけになります🕳 🕳 🕳 🕳 )

このエアライフルも勿論、猟銃の免許を持っていないと所持出来ない決まりとなっています。

 

さて、今回の主なターゲットになるのは、ヒヨドリ。都市部でも一般的に見られる野鳥です。


ヒヨドリの鳴き声~早朝の鳴き声~Brown-eared Bulbul

 

ヒヨドリが集まり易い木と言うのが敷地内に何箇所かあるため、それらを回って、ポイントを決めたら飛んで来るまで兎に角待ち続けると言うのが、ヒヨドリを撃つ時のスタイル。

 

なんとなく、堤防の釣りに似ています。針を垂らしたらひたすら待つ。みたいな感じですね🎣

 

なので、1日に獲れる頭数も多くなく、獲れても数匹ぐらいと言うのが普通であるようです。

 

歩き回って追っかけ回して散弾銃で一網打尽と言う訳ではない、根気のいる猟です。

 

と言うような説明を受けつつ園内を移動し、最初のポイントへ到着。

ヒヨドリを待つ事およそ15分...

 

「あ、来ましたね。」

とハンターさんが声を出すと同時に、エアライフルの銃口ヒヨドリへと向け、発砲。その距離およそ30m。

 

一発必中です。

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獲物を見つけてから、発砲までの動作が滑らか過ぎて目で追い切れませんでした。

 

小さな発砲音の後、枝の上から崩れ落ちるヒヨドリ。その後、参加者全員で落ちたヒヨドリを探します。

 

探す時の手間もあるため、なるべく下が藪になっていない木で撃ち落とすのが良いと言われました。

下手したら、せっかく撃ったのに、藪のせいで見つけられなくて、徒労で終わる事もあるようです。

 

 なかなか奥が深い...

 

その後は解体の実習の為に水場へ移動。

 

此処からは、我々参加者も教えて貰いながら実際にやって行きます。

 

こちらが解体セット一覧

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野生の動物を解体する時は、手袋をして、極力臓器や血に直接触れないように心掛けます。

 

それではやって行きましょう。

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まずは羽毛を全てむしり取る作業。

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↑この穴の中に、羽毛や頭部、食べない臓器などを捨てて埋めてしまいます。

 

羽毛は大量に一気に引き抜くと、旨味の部分である皮下脂肪も一緒に取り除かれてしまうとの事なので、少量ずつ優しくむしり取ります。

 

むしり取りました。

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羽毛部分で大きく見えがちですが、実際の胴体部分は割と小さいです。

 

この後、頭部をハサミで切断。

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残しておいた尾の部分を手で持ち、ガスバーナーで残りの毛を焼き払います。

 

ファイアー🔥 

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尾の部分を切り取ったら、鳩尾の辺りから撫でるようにしてナイフを入れ、腹腔に切り込んで行きます。

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その後、胸骨の中心部を縦にハサミで首元まで切り、鎖骨を左右それぞれ切断し、開胸します。

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 中には臓器が一通り入っており、これらを全て取り出します。今回は心臓と砂肝を食べてみることに。
レバーも食べられるのですが、臭いがやや強めらしく、今回は見送りに。濃ゆい味付けにするのが良いみたいです。

 

暴かれた世界

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このサイズの野鳥は、基本的に骨も含めて全て噛み砕いて食べてしまうようです。

骨と切り分ける程には肉ないですしね。

 

そして良い感じに切り分けられて行くヒヨドリ㌠ 。

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その後、今回は主催者の方の手によって、塩胡椒とバジルを少々のみで味付けをされて焼かれました。主催者曰く、ハンターの家庭料理との事です。

 

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小さいながら意外と脂が乗っていて、噛むほどに鳥の味が染み出して来てなかなか旨いです。ビールが欲しい...

 

+鹿肉入りのカレー。これもハンターの家庭料理との事。

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鹿肉もやはり、噛むほどにジンワリと味が出て来ますね。少し血の臭いがしますが、殆ど気にならない程度のもの。

 

山の恵みに圧倒的な感謝。尊い👏👏👏

 

と言う事で、舌と腹でヒヨドリについての見識を深めた後、午後は狩猟を行えるようになる為に踏まなければならない行程、狩猟者の人口の推移、害獣の損害額等、狩猟を取り巻く環境全般についての話を伺いました。

 

一通り話を聞いた要点としては

 

・免許を取るまでに平日に最低1度は警察署に行かなければならない

・銃の所有許可については、身辺調査が入る為、家族や職場にもバレる可能性がある

・税金も含めて、ランニングコストは結構高い

・狩猟免許を取ったからと言って何処でもいつでも獲れるわけではない。私有地での狩りは地主の許可が当然必要になる。

・皆、何かしらの狩猟グループに参加して、狩場の確保等を行なっている。

 

などがありました。これは一般的なサラリーマンの参入障壁は結構高いと思われます。

 

とは言え、何処に行って何をすれば良いか?と言う積年の疑問が、だいぶ己の中で明確になったので、とても参考になる話でした。

 

今後、機が熟した時には私も狩猟免許獲得の為に動き出すかもしれません。 

 

その後、実弾の射撃練習場の見学もさせて貰ったのですが、なかなかな銃声の大きさでした。


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実際に野山で発砲した時は周囲の木々が音を吸収する為、此処まで大きな音にはならないとの事ですが、初めて聞いた身としてはかなり驚きます。

 

と言うような感じで、捕獲、解体、狩猟についての知識を半日使って学んで参りました。かなりの情報量で、とても充実しておりました。企画された狩猟グループの方々に感謝。貴重な機会でした。尊い👏👏

 

と言う事で、私の現時点での諸々の感想としましては、

 

ヒヨドリは旨い

ヒヨドリはスッポンより捌きやすい

・自力で獲れるようになるには参入障壁が結構高い

・とは言え、自力で獲れるようになったらかなり面白いし奥深い

ニホンザルは旨いらしい。とても気になる。

 

と言うような所です。今後隙あらばやってみたい事の1つとして押さえておきましょう。

 

今後は街中でヒヨドリが鳴いていたら、「食糧が鳴いてる!獲れない!悔しい!獲りたい!」と思うようになる姿が容易に目に浮かびます。

 

 

 

それではまた次回(。´・ω・)。´_ _))