山と酒と音と飯

登った山と飲んだお酒と聴いた音楽と食べたメシについての備忘録

スッポン2

先月スッポンを捌き、感覚を忘れる前にもう一度やっておきたいと思っていた所、捌きたいと言う御仁が早速現れました。

 

混迷深める激動の時代において、持つべきものは、スッポンを捌きたいが為に割り勘に応じてくれる友人である事を再確認致しました。

 

と言う事で今回のスッポン君(♂)です。

前回よりもスケールアップして重量1.3kg。

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わーい大きーい🐢🐢🐢

 

 

何見てんだあ〝あ〝ん?!

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これをやって行くわけです。

 

(※今回も解体途中の画像がありますので見たくない方はブラウザをそっと閉じて下さい)

 

前回の反省点をおさらいしてみましょう。

 

・首を捕まえて斬るのに一苦労

・甲羅を剥がせない

・内臓を切り分ける際に膜が邪魔をする

・膀胱が見つからない

・手足の骨と肉を切り分け辛い

 

と言う事で最初の関門である首斬りの為に用意した装備がこちら。

 

 

 

 

フィッシュグリップです。

 

このヒント(と言うかほぼ正解)を頂いたのは、ご存知、野食界の草分け的サイト『ざざむし。』のカミツキガメの項です。

カミツキガメ解体編~尋常でなかった「精がつきそう感」 | ざざむし。

以前に読んでいて、首を斬る際にフィッシュグリップを使っていたのを思い出し、安価な方を購入。

 

これで頭引っ張り出せば、素手で捕まえるより楽なのではないかと思いました。

 

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結果、楽です。超楽。より首を出し辛い他の亀類(ミドリガメカミツキガメetc)にも応用を利かせられるはずなので今後も使って行こうと思いました。

 

とは言え、カミツキガメのようなゴツい亀になると、安価な方では容易に折られてしまいそうな気もします。

その辺は実際にカミツキガメを捌く様になったら考えましょう。

取り敢えずスッポンは、安価な方で充分でした。

 

 

首にゅー

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 ポイントとしては、首を斬る際は中途半端な箇所ではなく、首の思いっきり根本を斬ることです。

 

首と胴体の途中部分は硬過ぎて、15㎝の出刃ではなかなか斬り落とせないです。

  

・首を捕まえて斬るのに一苦労 →💮(理想的)

 

まず最初の関門は難無く突破。

前回よりもスムーズに血を集められます。 

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今回はゲストとして採集活動の同志である風来組 組長が捌きを買って出ました。

 

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甲羅に沿って出刃庖丁を円形に回し入れて、剥がす所はやはり今回も少し手こずりました。

数打つしか無さそうです。

 

庖丁を甲羅に沿って入れた後、背骨と本体を分離させるポイントが地味に探し当て辛いので、此処は要改善。

 

魚の三枚おろしもそうですが、背骨からの分離点について初心者はいつも迷います。

 

・甲羅を剥がせない →△(要改善)

 

とは言え、細かく庖丁を入れ続けて甲羅を剥がすのに成功しました。

次は内臓の取り出しです。

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これについては今回、金切り鋏✂️を中心として解体に臨みました。邪道かもしれませんが、庖丁で膜を切り取り辛い所は容赦無くハサミでチョキチョキしちゃいます。此処も比較的に楽に攻略。

 

・内臓を切り分ける際に膜が邪魔をする →◎(及第点)

 

さて、亀類を捌く時に絶対に破ってはならない、最重要臓器である肝心の膀胱なのですが、今回も探せど探せど見つける事が出来ませんでした。

 

ホントに何処にあるんだ...

 

仮説として、養殖のスッポンについては、すぐ食べられるように水分を抜いた状態で店に出されているのかもしれないし、たまたま2回とも排尿し尽くしたスッポンに当たったのかもしれないです。

 

結果として食べる際に臭いは気にならなかったので今回も結果オーライとします。

 

・膀胱が見つからない →△(要改善)

 

さて、一通り内臓を取り分け終わったら、次は四肢の切断と、肉の切り分けですね。

 

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これについては、現時点での己のレベル感では、無理して手足の骨を分断しなくて良い気もしております。

 

一匹では唐揚げと鍋、両方にするほど十分に肉が取れないので、基本的に全部鍋要員としました。2匹以上手に入った際には、肉は肉で、唐揚げや炒め物にも使って行こうと思います。

 

無理に骨と分離させようとしなければ、手足の切断だけなら割と簡単に出来ます。火を通せば身離れは良くなるので、食べる際に骨はあまりストレスには感じないです。

 

・手足の骨と肉を切り分け辛い →◯(無理してやらなくても良い)

 

と、諸々前回の経験を踏まえて切り出し終わり、1度目は例によって茹でこぼします。

甲羅も出汁要員として、一緒に鍋へ。

 

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血とアクDAWN.

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沸騰したらザルにあけ、水洗いして汚れを落とした後、再度、酒と生姜とネギと出汁用昆布を入れて水から煮ます。

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昆布は沸騰直前に取り出し、後は2時間ほどアクを掬いながらひたすら煮ます。

 

その間に、豆腐を切り、ネギの白い所は焦げ目が付くまで素焼きにします。

 

2時間経過後、甲羅とネギの青い部分を取り出し、切り分けた豆腐と素焼きしたネギを入れ、醤油を入れて一煮立ちさせたら完成。

 

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うむ。茶色い。ナイスブラウン👏👏

 

相変わらず旨いですよ。旨い。滋味深い。

 

今回、レバーは割と良いサイズだった為、別にして軽く炙って塩と胡麻油で頂きました。

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これまた旨い!鶏のレバー等々と比べて、レバーの臭いが少なめな分、コクにメーターを振り切っていて、口に入れると後からズンズン旨味が広がって行きます。

 

これもスッポンならではの味わい。尊い。1匹から量が取れないのが悔やまれます。

 

さて、一通り食べ終えたら、お約束、雑炊をやって行きましょう。

 

白飯DONE.

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卵 それは 生命の源。

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そして伝説へ...

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炙りレバーと雑炊で、またしても居合わせたメンバー全員が涅槃へと到達し、 セピア色だった世界に彩りが齎されて行きました🌳

 

スッポンは鍋本体も当然旨いのですが、間違い無く雑炊までやって完成する料理だと思います。旨味の含有量が尋常ではありません。

 

スッポンのスッポン自身♂については、今回は私が頂きました。弾力のある何かでした♂

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ご馳走様でした。

 

 こうして、2回目にして、よりスッポンに対して理解を得る事が出来た次第です。

今後は、ある程度の量が手に入れば、肉の唐揚げや血の炒め物方面も試して行きたいと思っております。

 

スッポンを使った他の調理法と、他の亀類の捕獲・解体は今年の課題と致します。

 

スッポンは、日本では捕獲規制には指定されていないものの、レッドデータに載ってしまっている為、マナー的に獲って良いものかどうか非常に微妙な所ではあります。

 

日本のレッドデータ検索システム

 

それでしたら、外来種で生息域を拡大させ続けているミドリガメを獲りまくった方が環境負荷もかからないし、良いのかなとは思っております。

 

引き続き、亀 is 旨いを実践して行きますので捕獲も含めてやりたい方、募集致します。

 

亀の捕獲、調理解体で忘れられない夏にしましょう。2018 SUMMER。

 

全部、亀のせい。

 

答えは、亀に聞け。

 

 

🐢🐢🐢🐢🐢🐢🐢🐢🐢🐢🐢🐢🐢

野鳥狩りと解体の体験会に行って来ました

こんばんは。いきなりですが、正月が幕を閉じました。これから年末までは正しくない月々が始まります。

我々で正して行くしかないのだと思われます。

 

 

皆さんは獲ってますか?野鳥。

 

ええ、獲ってないですよね。

 

かく言う私も獲ってないです。

 

昨年、甲殻類、虫類、貝類、魚類、爬虫類(亀)の屠殺、解体、調理までは自力でやって参りましたので、今年1発目は鳥類をやってみようと言う事になりました。

 

とは言え、今までやって来た動植物と違い、鳥類、哺乳類は途端に法律が厳しくなり、無資格者が好き勝手気ままに獲ると罰せられてしまいます。

 

なので餅は餅屋に。今回は野鳥捕獲の体験会に参加して、プロの方に直接イロハを教えて貰いに行って来た次第です。

 

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※例によって解体途中の強めの画像が出て参りますので、見たくない方はこのままそっとブラウザを閉じておくんさい。

 

さて、とにかく素人の参入障壁が高い狩猟の世界ですが、今はハンターのグループの方々が参入障壁を少しでも低くする為に、自主的に入門者向けのセミナー、体験・見学ツアーなどを有料で開催されているのです。

 

その数は決して多くはないですが、ネットで探すと関東地方でも数団体が開催しております。

とは言え、関東地方の猟期は毎年11/15〜2/15の僅か3ヶ月間。しかも開催回数は、隔週と決して多くはない。

 

此処を逃すとまた翌シーズンに持ち越しになってしまうので、若干急ぎめで参加をして来たと言う訳なのです。

 

 

そして、やって参りましたのは神奈川県 丹沢山塊麓にある、みかん園🍊

 

狩猟マップで見ると、こちらのエリアは鳥獣保護区外となってはおりますが、私有地である為、好き勝手に獲物を追い回して良いと言うわけではないのです。

 

今回の主催グループの方々は、みかん園の農場主の方と、みかんを食い散らかす害鳥を駆除すると言う約束で、敷地内での狩りの許可を頂いているとの事です。

 

その為、このみかん園内での狩猟には猟銃として一般的な散弾銃やライフルではなく、エアライフル、いわゆる空気銃を使用しているとの事です。

 

殺傷能力や貫通力はライフルより当然劣るし、散弾銃のように球が飛び散るわけでもありませんが、火薬を使わないため発砲音がとても小さく、一度発砲したぐらいでは他の鳥達まで逃げだすような事がないと言うメリットがあります。

 みかん園の保護という意味では、うってつけな銃ですね。(散弾銃では下手したらみかんが穴だらけになります🕳 🕳 🕳 🕳 )

このエアライフルも勿論、猟銃の免許を持っていないと所持出来ない決まりとなっています。

 

さて、今回の主なターゲットになるのは、ヒヨドリ。都市部でも一般的に見られる野鳥です。


ヒヨドリの鳴き声~早朝の鳴き声~Brown-eared Bulbul

 

ヒヨドリが集まり易い木と言うのが敷地内に何箇所かあるため、それらを回って、ポイントを決めたら飛んで来るまで兎に角待ち続けると言うのが、ヒヨドリを撃つ時のスタイル。

 

なんとなく、堤防の釣りに似ています。針を垂らしたらひたすら待つ。みたいな感じですね🎣

 

なので、1日に獲れる頭数も多くなく、獲れても数匹ぐらいと言うのが普通であるようです。

 

歩き回って追っかけ回して散弾銃で一網打尽と言う訳ではない、根気のいる猟です。

 

と言うような説明を受けつつ園内を移動し、最初のポイントへ到着。

ヒヨドリを待つ事およそ15分...

 

「あ、来ましたね。」

とハンターさんが声を出すと同時に、エアライフルの銃口ヒヨドリへと向け、発砲。その距離およそ30m。

 

一発必中です。

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獲物を見つけてから、発砲までの動作が滑らか過ぎて目で追い切れませんでした。

 

小さな発砲音の後、枝の上から崩れ落ちるヒヨドリ。その後、参加者全員で落ちたヒヨドリを探します。

 

探す時の手間もあるため、なるべく下が藪になっていない木で撃ち落とすのが良いと言われました。

下手したら、せっかく撃ったのに、藪のせいで見つけられなくて、徒労で終わる事もあるようです。

 

 なかなか奥が深い...

 

その後は解体の実習の為に水場へ移動。

 

此処からは、我々参加者も教えて貰いながら実際にやって行きます。

 

こちらが解体セット一覧

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野生の動物を解体する時は、手袋をして、極力臓器や血に直接触れないように心掛けます。

 

それではやって行きましょう。

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まずは羽毛を全てむしり取る作業。

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↑この穴の中に、羽毛や頭部、食べない臓器などを捨てて埋めてしまいます。

 

羽毛は大量に一気に引き抜くと、旨味の部分である皮下脂肪も一緒に取り除かれてしまうとの事なので、少量ずつ優しくむしり取ります。

 

むしり取りました。

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羽毛部分で大きく見えがちですが、実際の胴体部分は割と小さいです。

 

この後、頭部をハサミで切断。

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残しておいた尾の部分を手で持ち、ガスバーナーで残りの毛を焼き払います。

 

ファイアー🔥 

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尾の部分を切り取ったら、鳩尾の辺りから撫でるようにしてナイフを入れ、腹腔に切り込んで行きます。

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その後、胸骨の中心部を縦にハサミで首元まで切り、鎖骨を左右それぞれ切断し、開胸します。

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 中には臓器が一通り入っており、これらを全て取り出します。今回は心臓と砂肝を食べてみることに。
レバーも食べられるのですが、臭いがやや強めらしく、今回は見送りに。濃ゆい味付けにするのが良いみたいです。

 

暴かれた世界

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このサイズの野鳥は、基本的に骨も含めて全て噛み砕いて食べてしまうようです。

骨と切り分ける程には肉ないですしね。

 

そして良い感じに切り分けられて行くヒヨドリ㌠ 。

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その後、今回は主催者の方の手によって、塩胡椒とバジルを少々のみで味付けをされて焼かれました。主催者曰く、ハンターの家庭料理との事です。

 

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小さいながら意外と脂が乗っていて、噛むほどに鳥の味が染み出して来てなかなか旨いです。ビールが欲しい...

 

+鹿肉入りのカレー。これもハンターの家庭料理との事。

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鹿肉もやはり、噛むほどにジンワリと味が出て来ますね。少し血の臭いがしますが、殆ど気にならない程度のもの。

 

山の恵みに圧倒的な感謝。尊い👏👏👏

 

と言う事で、舌と腹でヒヨドリについての見識を深めた後、午後は狩猟を行えるようになる為に踏まなければならない行程、狩猟者の人口の推移、害獣の損害額等、狩猟を取り巻く環境全般についての話を伺いました。

 

一通り話を聞いた要点としては

 

・免許を取るまでに平日に最低1度は警察署に行かなければならない

・銃の所有許可については、身辺調査が入る為、家族や職場にもバレる可能性がある

・税金も含めて、ランニングコストは結構高い

・狩猟免許を取ったからと言って何処でもいつでも獲れるわけではない。私有地での狩りは地主の許可が当然必要になる。

・皆、何かしらの狩猟グループに参加して、狩場の確保等を行なっている。

 

などがありました。これは一般的なサラリーマンの参入障壁は結構高いと思われます。

 

とは言え、何処に行って何をすれば良いか?と言う積年の疑問が、だいぶ己の中で明確になったので、とても参考になる話でした。

 

今後、機が熟した時には私も狩猟免許獲得の為に動き出すかもしれません。 

 

その後、実弾の射撃練習場の見学もさせて貰ったのですが、なかなかな銃声の大きさでした。


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実際に野山で発砲した時は周囲の木々が音を吸収する為、此処まで大きな音にはならないとの事ですが、初めて聞いた身としてはかなり驚きます。

 

と言うような感じで、捕獲、解体、狩猟についての知識を半日使って学んで参りました。かなりの情報量で、とても充実しておりました。企画された狩猟グループの方々に感謝。貴重な機会でした。尊い👏👏

 

と言う事で、私の現時点での諸々の感想としましては、

 

ヒヨドリは旨い

ヒヨドリはスッポンより捌きやすい

・自力で獲れるようになるには参入障壁が結構高い

・とは言え、自力で獲れるようになったらかなり面白いし奥深い

ニホンザルは旨いらしい。とても気になる。

 

と言うような所です。今後隙あらばやってみたい事の1つとして押さえておきましょう。

 

今後は街中でヒヨドリが鳴いていたら、「食糧が鳴いてる!獲れない!悔しい!獲りたい!」と思うようになる姿が容易に目に浮かびます。

 

 

 

それではまた次回(。´・ω・)。´_ _))

 

 

 

 

 

 

 

 

 

メロコアオンリーなイベントに出ます

あけましておめでとうございます。新年です🎍🌅

しかし唐突に年末はやって来ます。

その辺りご理解いただけると嬉しいです。

 

昨年のクリスマスの夜、今年の元日の朝食共に、家で冷凍しておいたモクズガニのミソをほじくり出して食べると言う、何とも(色だけは)クリスマスと正月らしい食事に舌鼓を打っていました。

 

そう、色だけは。

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多少の川臭さはあるものの、慣れてしまえばどうっちゅう事ないです。ミソと、たまに当たるメスの内子がねっとりまったり口の中で纏わり付いて、何とも味わい深いです。 

 

何故そんなにモクズガニばかり食べていたかと申しますと、ある日、友人から突如として13杯手渡されました。人生はままなりません。

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凄い勢いで脱走を図られました。

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しかし、皆んなまとめて一網打尽

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今回のは頂き物でしたが、こちらも己の手で捕獲して食べたい食材の1つで御座います。本年の課題とします。

 

 

By the way, イベントの話をします。

 

カニのミソをほじくり出しながら「メロコアなイベントないかにー 🦀🦀」と思っていた矢先、1/8(月祝)のデイタイムに、主催のリズマニ大先輩からオファーを頂戴し、メロコアオンリーなイベントに出させて頂く事となりました🎉🎉🎊

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よっ!👏

 

有難し!👏👏👏

 

げに有難し!👏👏👏👏👏

 

しかも3フロア展開と聞いております。

 

そんなの楽しみ過ぎて、いったいどうなるんだ。死ぬんじゃないかと。

 

以下イベント詳細と抜粋で御座います。

Growing Up - Tokyo- | 3フロア メロコアオンリーDJパーティ!!

『Growing Up -tokyo-』
1月8日(祝月) at 高円寺DeLive
OPEN/START 15:00 END 21:00
エントランス:2500円(1D別)
※twipra参加表明で500円OFF
モッシュダイブ禁止です
WEB:http://growingup.tokyo/

会場HP 高円寺DeLive
高円寺のダンス、バンドスタジオ「デライブ」

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メロコア中心に、スカコアやミクスチャー、ラウドと言った周辺の五月蝿いロック全般も流して良いとのことなので、各ジャンルに強いDJさんとお客さんが勢揃いするはずです。楽しみですね。致死量ですね。

 

メロコアってなーに?と言う方に簡単に説明をさせて頂きますと、90年代〜00年代に流行った、速くて五月蝿くて頭の悪そうなロック全般の事だと思って頂ければ大筋で合っていると思います。実際はBad religionみたいに高学歴なバンドもいますが。

 

それにラッパが入るとスカコアで、ラップが入るとミクスチャー、テンポ落として喧嘩強そうにするとラウドです。はい、簡単ですね。

 

ざっくり分けるとそんな感じですが、それぞれのジャンルで親和性があるので、2つ以上のジャンルが混ざることも往々にしてあります。

 

何を隠そう私も、思春期もそうそうにメロコアスカコアに人生捻じ曲げられた人間の1人なので、今回のオファーは有り難いことこの上ないです。

 

思春期にどの音楽ルートに入るかで、その後の音楽的嗜好がくっきりと分かれると思うのです。

私の世代で言えば、ミスチルスピッツのJ-POP〜J-ROCKルート、dragon ashキングギドラから入るHIPHOPルート、LUNA SEAやXのヴィジュアル系ルート、NUMBER GIRLやSUPER CAR、くるりのインディーロックルート、BON JOVIMr.BIGの洋ロックルート等、数多のルートがある中で、私はHi-standardSNAIL RAMP, KEMURIと言ったメロコアスカコアルートに入ってしまった訳なのです。

 

だいぶ捻じ曲げられましたね。当時。

世代的にはポスト・ハイスタ世代のメロコアと青春パンク世代なのですが、90'sのメロコアスカコアの方にずぶずぶと足を突っ込み、未だに抜け出せていないので、思春期に聴く音楽の影響は計り知れないです。

 

皆さんは思春期ですか?

 

多分今回のイベントはいつにも増して、王道は勿論のこと、普段絶妙に流したくても流さない路線まで流して良い気がするのですよ。

 

同じように、人生の多感な時期をメロコアスカコアとミクスチャーとラウドに捻じ曲げられた元キッズ、現キッズ、将来的にキッズになるご予定の未来キッズも含めて遊びにお越し頂けたらと願っております。

 

時間帯やお客さんの出方や、3フロアの配置でもちろん流す曲も変わって来るとは思うのですが、良い音を揃えて首洗ってお待ちしております。

 

 例えばそうですね...

strung outですとか。めちゃめちゃ速くてメロディアスですね。


Strung Out - Firecracker

 

LAGWAGONなら、個人的には『Blaze』に入っているE Daggerとか最高。コーラスワークも哀愁感も含めて。Vo.のJoeyはライヴだと声量無いし音程ブレるし高音がすぐ掠れるのですが、声質が本当に良いですね。


Lagwagon - E Dagger

 

FAT勢の中でメロディの良さなら上記2バンドやNOFXにも全く引けを取らないのに、日本では絶妙に人気の出ないFRENZAL RHOMBとかもフックアップして行きたいですし


Frenzal Rhomb - We're Going Out Tonight (OFFICIAL VIDEO)

 

スウェーデンのRANDYは時期によってスカコアやったりメロコアやったり、今現在はガレージを通過してラモーンパンクに落ち着いているようですが、どの時期を切り取ってもメロディの良さが異常です。96年のトンガリまくっていた頃に出たのがThe rest is silence.


Randy - The Rest Is Silence (1996) (Full Album)

 

デビューは1979年。言わずと知れたメロコア界の首領、Bad religionならsorrowを推して行きたいです。重厚なコーラスと哀愁と風格。もう最高ですね。還暦前の超カッコいい、超おっさん。ブレットがいるフルメンバーのライヴが観たい...


Bad Religion - Sorrow - Punkspring 2009

 

スカコアならば、王道でSAVE FERRIS辺りはマストですし。Vo.が数あるスカコアバンドの中でもブチ抜けて歌が上手い。


save ferris come on eileen

 

スペインはアラゴン自治州のバンド、MALLACANは、スカコアでは括りきれない土着感満載のパンクロックを聴かせてくれます。こう言う音って、やっぱり彼の地で生まれ育った人たちならではですよね。日本人では真似できない。


Mallacán - O Mirallo crebau

 

ウクライナ出身〜難民生活を経てアメリカ在住のユージン・ハッツをリーダーに、世界各国の人種で構成されたGogol bordelloも土着感に溢れる音を聴かせてくれます。


Gogol Bordello - Live From Axis Mundi - "Wonderlust King"

 

 

とは言え、日本にも、日本人だからこそ出せる土着臭全開の音を出してくれるバンドがいますよね。切腹ピストルズ


切腹ピストルズ - 八木節 @ METEO NIGHT 2014 FINAL

 

TURTLE ISLANDのような最高のお祭りバンドが


TURTLE ISLAND - LIVE @ KAIKOO POPWAVE FESTIVAL'10

 

 

と、まあ上げ出したら枚挙に遑がないので、この辺りで止めておきます。こう言う音を通過して来た30代には、この辺りの音って本当にもう特別なのですよ。

 

新旧洋邦、古今東西、各ジャンルに強い合計27名のDJ達が一同に介するDJパーティーgrowing up、ツイッターハッシュタグは#growing_upで御座います。当日は私と一緒に90's〜00'sの洋邦メロコアスカコアでキュンキュン致しましょう。

 

何卒何卒。お待ち申し上げております( ◜◡‾)(‾◡◝ )

 

It's growing up.


Hi-STANDARD - Growing Up [OFFICIAL MUSIC VIDEO]

菰釣山で水炊き展

こんにちは。やってますか?そうですか。私です。

 

前回、海でウツボに翻弄されたので、今度は人里離れた高い所に行きたい!

 

そうだ!山だ!山があった!⛰⛰⛰⛰

 

積雪期直前の此処がラストチャンスなのだ!

 

せっかくだから人里離れた山奥で鍋でもつつきながら熱燗で一杯やるのだ!🍶

 

と言う欲求には抗えず、積雪期直前の西丹沢を1泊2日で縦走して参りました。

 

今回のルートは菰釣山をメインに

西丹沢ビジターセンター→畦ヶ丸→大界木山→菰釣避難小屋(宿泊)→菰釣山→石保土山→富士岬平→石割の湯

の、全長約20km、高低差約850mのコースで御座います。一回の山登りで4つも登れるなんてお得感ありますね。

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はい、菰釣山です。もうね、超無名です。山好きな人でないとおそらく知らない山です。

丹沢と言うと一般的には大山ですとか、塔ノ岳、鍋割山辺りが有名ですけれども、あれって、本当に丹沢の一部分なのですよ。

丹沢は、標高こそ高くないですが、山域としては結構な広さがあるのです。

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青い線で囲った所がだいたい丹沢の山域です。広いですね。

その中の西の端、山梨県との県境にある山が菰釣山です。 

この山、何故に人気がないのかと言うと、1番の理由はおそらく、絶望的にアクセスが悪いからなのです。

3つほど登山道入口があるのですが、そのいずれも公共の交通機関ではアプローチがしづらい。

道の駅どうし から入る方法が山頂には1番近いのですが、バスが1日に2本、しかも山梨県側の富士山駅からしか出ていない。

 

山中湖平野から入るルートは、新宿から高速バスで平野まで行くか、富士山駅から1時間かけて路線バスで平野まで行きます。

 

東京・神奈川方面からアプローチするならば、西丹沢ビジターセンターが1番アクセスしやすいです。新松田駅からバスで1時間くらいで辿り着きます。

あるいは、新宿から高速バスで平野まで行って、今回のルートの真逆を辿るかですね。

 

今回行った西丹沢ビジターセンターからのルートは1日目の行程が長く、頂上までの平均コースタイムが片道約7時間。日帰りがしづらい山なのです。

と言うわけで、とても人気がなく、当然、有人の山小屋もありません。

 

では何故そんな所を登ろうと思ったのかと。

 

それはですね、頂上付近に避難小屋があるのを知ったからなのですよ。

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避難小屋まで平均コースタイムで約6時間半。なんて丁度良い場所にあるのかと。これを利用しない手はありません。

 

丹沢は基本的に山中全域でテント泊禁止なので、縦走する時は有人の山小屋に泊まるか、避難小屋に泊まるかしかないのです。

 

そもそも避難小屋って何よ?と言う方がいらっしゃるかもしれないので、少し解説致しましょう。

 

読んで字のごとく、緊急時に誰でも泊まることの出来る小屋の事です。緊急時用なので、小屋によって多少造りにバラつきはありますが、基本的には、簡素な造りになっています。

小屋によってはトイレが併設されていたり、中にストーブがあったりします。

 

緊急時用なのに使って良いの?と言う問いに関しては諸説ありますが、本当に緊急を要する人(怪我、病気、遭難etc)が利用する時に、まともに動ける人が同時にいないと助けを呼びに行く事も出来ないので、小屋を汚さず綺麗に使う事を前提に、普通の人も使って良いと言うのが山での一般的な認識となっております。

ただ、山域によっては「緊急時以外に使用しないこと」と明記されている場合もあるので下調べをしてから活用致しましょう。

 

さて、この菰釣避難小屋、山岳地図で見ると割と近くに水場もあるようなので言う事なしです。

 

せっかく冬だし、鍋食べながら熱燗でもやりたいね!ソウダネ!イイネ!と、酒と飯ありきで話はトントン拍子で決まり、鼻息荒く臨んだ次第なのです。

 

(※酒や飯の為に荷物を積み増す時は、己のレベル感と行程の長短を照らし合わせた上でやりましょう。)

 

という事で迎えた当日。新松田からバスに乗り、8時40分頃に西丹沢ビジターセンターに到着。

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中にはトイレと、水と軽食を販売している売店があります。菰釣山以外にも、大室山や檜洞丸に登る際の起点にもなります。

 

今回の荷物重量はサブバッグを除いて16.95kg。テントを積んでいない分、いつもより少し軽めです。その分、食糧と酒が積み込まれてはいますが。

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準備を整え、9時ちょうどに西丹沢ビジターセンターを出発。

 しばらくは沢沿いの道を進みます。コースが若干読みづらい所もあるので、注意深く回りを見渡して、道標や木に括られているテープを確認しつつ登りましょう。

沢沿いのコースは、変化に富んでいて楽しいです。

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途中、橋と言うにはあまりにも簡素な丸太的なものを渡ります。増水時にこのルートは使えませんね。

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丸太橋をズンズン渡ります。

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沢沿いを登った後は尾根に出る為に、一気に斜度が増します。頂上までは割とキツい登りが続くので、バテないようにペースを維持しながら登ります。

 

12時28分。1つ目のピーク、畦ヶ丸(1,292m)に到着。

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こちらも頂上付近に避難小屋があり、中にはストーブも有るので、緊急時には活用致しましょう。

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小さめながら、堅牢な造りです。

 

とは言え、此処からさらに3時間半ぐらい歩かないとならないので、小休止の後、即出発。

此処まで他の登山客は僅か数名。静かで良い山です。

 

13時48分。2つ目のピーク、大界木山山頂に到着。

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引き続き菰釣避難小屋まで、静謐なブナ林の中を細かいアップダウンを繰り返しつつ歩き続けます。
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途中、小休止を挟みながら歩き続け、平均コースタイムより1時間程遅い、15時50分に菰釣避難小屋に到着。思ったよりも時間がかかりました。

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中の様子です。床の間は詰めれば10人弱ぐらいは寝れそうな感じです。

実際この日は、我々以外に2グループ来ていたので合計で8名で利用しました。

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早々に寝床を準備したら、日没前までに水を汲みに行かねばなりません。

 

小屋から下り15分、登り25分で往復出来るとの事。道志側のルートに急ぎ足で下ります。

水場のポイントなのですが、現場に明確な表示が無いので、探すのに少し手間取りました。

イメージとしては、小屋から降りて15分ぐらいで沢と合流するので、其処でルート通りに右に下りずに、左に曲がって沢を少し登り、沢の流水を直に汲み取ります。

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無事に水場を発見出来たので、水を汲みます。

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沢の水なので念の為、煮沸してから飲用にします。

 

調理用と明日の行動用を兼ねているのでガッツリ汲みます。アマゾンで事前に購入した10ℓ用の折り畳み式ポリタンクを使用しました。

 

 今回、試しに買ったのは↑こちらの商品なのですが、キャップと蛇口の締まりが緩いので、フルに入れると結構な量が漏れました。

この辺りは、数打って当たりを探すしか無いですね。

 

5〜6ℓぐらいを汲む分には問題なく使えました。軽いし、安かったのでその辺は良しとしましょう。

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そして意気揚々と帰ろうとしたのですが、数リットルの水を持って沢沿いを登り直すのがキツかったです。心折れそうになりました。

思えば此処に至るまでに7時間も歩いているのだから当然ですよね...

 

同行者にも持って貰い、なんとか小屋に再到着。1時間かかりました。

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日没ぎりぎりです。このコースをやってみたいと言う酔狂な方がいらっしゃれば、参考にして頂けたらと思い候。

 

さて、此処まで長い道のりでしたが、漸く酒宴の準備です。今回の山行の目的は、8〜9割がこの酒宴なので気合が超入ります。

どれぐらい入ってるかと言うと、鶏モモ肉1kg、白菜半玉、日本酒500㎖をわざわざ担ぎ上げる程度には入っています。

 

今回の水炊きは、またしても小林銅蟲先生の『めしにしましょう』2巻の「大水炊き展」を参考にしております。 

詳細なレシピについては其方をご参考下さい。

 

 白菜半玉DAWN. 

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鶏肉1kg DONE.

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Oi白菜。

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完成された1枚の絵画のよう。

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同席された別グループの方からわさびぽん酢を分けて頂き、思い思いの調味料を入れて食します。

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あ゛ー旨い。加えて、避難小屋内が超寒いので温かいものが沁みます。

何故に白菜と鶏モモ肉と塩だけでこんなにも甘く濃厚な出汁が出るのか。

最早、ヴォイニッチ手稿と同じレベルで解読出来ない代物だと言う確信を深めました。

 

他、同行者作によるツマミの数々。

サバ缶のなめろう

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酒盗チーズ

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春菊のサラダ

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炙り栃尾揚げBEFORE

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炙り栃尾揚げAFTER

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持ち込んだビールと日本酒が尊過ぎる事案に発展

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今回持ち込んだ丹澤山 麗峰は山田錦で仕込んで1年以上熟成させただけあって、辛味と旨味が両方ともガツンと来るのですが、熱燗にした途端に大化けします。

 

角が取れて酸味と旨味が一気に花開く、超燗酒専用酒🍶

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抜かりなくアルミタンポを持ち込んで熱燗を嗜む世界線へ到達。

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このアルミタンポがあれば日本全国津々浦々、何処にいても熱燗が作れるので貴重です。もはや一家に一台、アルミタンポ。混迷を極める現代社会において羅針盤となり得る逸品でしょう。

 

アルミ 籐巻き酒タンポ 1号 ESK481

アルミ 籐巻き酒タンポ 1号 ESK481

 

 

 

テーブルの様子です。3グループ計8名で思い思いにメシを作って山話に興じます。

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とは言え、山の夜は早いので20時過ぎには就寝。

翌朝、4時起床。気温は3℃。氷点下はギリ免れたけれどまあまあ寒いです。

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朝メシは、昨夜の水炊き展の残り汁にレトルトご飯と卵を投げ入れて雑炊に。

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残りの酒盗やら七味やら何やら入れて食します。あー旨い旨い旨い旨い旨い。

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 夜明けと共に出発。道中うっすら雪化粧していました。そりゃぁ寒い訳です。

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20分ほど登って菰釣山山頂に到着。

今回の菰釣山、全く眺望に期待していなかったのですが、滅茶苦茶良いじゃないですか。数ある丹沢の中でも指折りの眺望でした。

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小慣れた山男感を醸し出す山初心者のたらこ氏。

 

この後は4時間ほど歩き続け、山中湖沿いのバス停を目指します。

 

そして唐突にHIT THAT(人里)

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これまた抜かりなく日帰り温泉がある事を掴んでいた我々は、「下山後温泉後即麦酒」と言う、孔子もびっくりの漢文調でズブズブと飲み散らかして帰路に着きました。

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西丹沢ビジターセンター〜菰釣山〜山中湖平野バス停 縦走路

技術:★★★☆☆☆☆☆☆☆

体力:★★★★☆☆☆☆☆☆

(※高尾山を技術:★ 体力:★ として比較)

 

この時期の丹沢はギリ無雪期なので、登り易いですし、人気も少ないのでとても良いですね。

とは言え、夜は寒いですし、行動中は暑いのである程度の装備と経験がないと事故に繋がります。

入念な準備の上でお楽しみ下さい。

 

今後も我々は、諦めずに過剰に山メシの可能性をやって行こうと思います。

 

 

 

 

 

初めてのウツボ釣りと解体と調理

お世話様です。先日のスッポンの記事公開から、1週間足らずでアクセス数が950を突破して恐れ慄いています。私です。元気です?

 

いや本当に掛け値無しで、時代はスッポンに傾いて来ていることを肌身で実感した1週間でした🐢🐢🐢

 

さて、時間はスッポンより少し遡りますが、スッポンを捌いた日の前日、静岡にウツボを釣りに行って参りました。

 

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そうなんです。釣りなんです。先に申し上げておきますと、私、釣り素人です。今年の春に船でアジとキス釣りに行ったのと、3年ほど前に、千葉に堤防釣りに行って、ちんまいメバル釣り上げたくらいの経験値です。

 

しかし、心優しい友人が

ウツボ釣りに行きませんか?」

と言ってくれたので、脊髄反射

「い、行ぐう!」

と言い、同行させて頂いた次第です。

 

そしてやって来ました静岡県東部。

 

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ハンバーグの中身が赤い...

 

これが、静岡(さわやか)...

 

と、まず静岡(さわやか)の洗礼を受け、軽くカルチャーショックを受けたのち、U-P(ウツボ-ポイント)へとずりずりと移動。

 

さすがに支度に慣れていらっしゃる同行者2名。

 

今回、ウツボ釣りの仕掛けを初めて目の当たりにした訳ですが、とにかく単純明快で、釣り素人の私にはかえって分かり易く、助かりました。

 

折れても惜しくない竿に、とにかく太い糸と針を付けて、適当な大きさに切ったアジやサンマをぶっ刺して足下の海中に沈め、アタリが来たら容赦無く引き揚げる。

 

もう本当にこれだけでした。分かり易いです。アタリが来ると、根掛かりかな?と思った直後にとんでもないパワーで引き込まれるので一発で分かりますし。

 

分かり易さだけで言えば、初心者にとって最高の釣りかもしれません。

 

そんな私が釣った最初で最後の獲物。

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はい、カサゴです。

引いてるかなー?引いてないかなー?ぐらいのビミョーな感触が竿先にあって引き上げたら釣れておりました。

サイズも小さいためリリース。 

 

そしてその後、5回ほどウツボの超激しいアタリが来るも、全て水面から出そうとする時に、U-R(ウツボ-ローリング)で糸を食い千切られて逃げられました。

 

いや、後少しだったのですよ。あまりの引きの強さに躊躇っていたら、その間に容赦無く食い千切られましたね。

 

ちなみに私以外の同行者は、なかなかのサイズのカサゴや、アオリイカウツボをそれぞれ釣り上げており、至って順調でした。 

 

そう、私以外は。

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ローリングが激し過ぎて写真撮ろうとするとブレます。

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こやつらの暴れっぷりと歯の鋭さは、慣れないとクーラーボックスに入れるにも一苦労です。


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パーティー全体としてはメーターサイズ前後のウツボ5匹とアオリイカカサゴが釣れたので、良い釣果だったのだと思われます。

 

 

そう、私以外は...

 

 

そんなわけで、ウツボ1匹とアオリイカをおすそ分けして頂きました。

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 ありがてえありがてえ。

 

氷水で冷やしながら持ち帰って、出来るだけ早く捌いた方が良いと言われたので、慌てて帰り際に発泡スチロールの箱を購入して持ち帰った次第です。

 

氷で冷やしながら翌朝、捌きに取り掛かりました。

 

とは言え私、魚とは言っても捌いた事あるのはせいぜいイワシとアジぐらいなもので、いきなりこんなデカい長モノが現れると、なかなか戸惑います。

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デカい。

まな板に乗り切らない。

 

とは言え、やるしかない。

 

ネットやら、口コミやら、動画やら、あらゆるメディアを駆使して捌き方を確認します。

 

野食ハンマープライスの記事等を、だいぶ参考にさせて頂きました。

冬のウツボは至高 その2:寒ウツボのさばき方 – 野食ハンマープライス

 

という事で、同行者の方々の意見も頂戴し、まずはウツボの表面に満遍なく酢をかけて、表面のぬめりを固まらせます。凝固して全体的に青白くなりました。

 

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先生!クランケがチアノーゼに!

 

 

f:id:u_f_y:20171212002133j:imageし!

 

その後、包丁の背で体表面を丁寧に擦ってぬめりを取り尽くします。

 

まな板に乗り切らないので流し台で斬首。

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さらに肛門付近で切って上半身と下半身に分けます。

こちらは上半身

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下半身タイガース

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とても物言いたげな表情

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上半身は見様見真似で背開きに。

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両サイドのヒレの部分を切り落としたり、1番ごっつい中骨を先に切り出したりしました。

 

次に下半身。

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三枚おろし風です。

 

メインの中骨以外の埋没骨が凶悪だと言う話は聞いていたので、全部は骨を取りきれていないのは明白。

 

しかし初回なので、ある程度ざっくりやって行くしかないです。

 

骨がない上半身の腹身は、少し刺身で食べた後、唐揚げに

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むっちむちの身が、火を通すととても良い食感になりますね。鶏の唐揚みたいな質感に。うめえ。

 

残った下半身の身の一部は、塩胡椒して小麦粉をまぶした後

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みじん切りにしたニンニクを低い温度からオリーブオイルでじっくり温めて

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ソテーしてみます

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五分後の世界

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うーーむ、旨い!熱を通すと皮下脂肪の所がとぅるんとぅるんになりますね。

骨がけっこう残っているので慎重に噛んで口の中に刺さらないようにします。

 

それでもなお旨い。

 

残った下半身の身は三日三晩かけて干物にしてみます。

 

BEFORE

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 AFTER

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魚グリルでburning🔥

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皮は香ばしく、皮下脂肪は脂ノリノリ。旨い。

 

という事で、ウツボを初めてなりにやってみました。

 

1匹で食べる所が非常に多い上に、とても味が良いのでウツボは素晴らしい魚と言う学びを得られました。

 

骨の除去については回数をこなして理解を深めて行く方針です。

 

全体の流れはある程度掴んだので、次回以降は、釣りの装備も整えた上で、今回出来なかった内臓料理や、煮込み系の料理等、諸々やって行きましょう。

 

皮目の生臭さは、思いっきり焼くか、揚げてしまえば全く気にならないと言う事も分かりました。

 

煮込み料理でその辺りをどう克服して行くかを当面の課題と致します。

 

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次回は釣り上げます。必ず🎣

スッポンを捌いて調理した話

いつもどおりのある日の事

 

俺が突然立ち上がり言った

 

今夜、亀捌きに行こう🐢🐢🐢

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たまには良いこと言うんです?

 

 

 

 

 

(あれは蟹の話でした)

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という事で、スッポン(♂)を買いました。

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1kg¥5,400。少しオマケしてくれて¥5,200でした。

国産養殖物のスッポン相場としては妥当な価格だと思われます。

 

 

店の女将さん曰く

「今朝長崎から届いたばっかりだから新鮮だよー!」

との事。

 

長崎はスッポンの養殖が盛んなのだと、また一つ賢くなりました。

 

ちなみに買った店は、アメ横センタービル地下の水産食材の老舗「野田幸」

上野アメ横 【野田幸】・・・極上本マグロ、ふぐ、スッポン、上海蟹、各種活魚・鮮魚・貝類の卸・小売販売

 

鮪や車海老等、高級食材を始めとして、スッポン、食用ガエル、鮒、鯉、ティラピアなど、幅広く水産系の食材を取り扱っている名店です。

 

事の発端は、今年の4月、茶活部(茶色いものを食べながら旨い!茶色い!尊い!と言い放ち酒を飲むだけの非生産的な集まり)のミーティングで立石〜浅草〜上野で1日5軒ハシゴ酒すると言う肝臓を痛めつける企画を催した際、中休みでセンタービルに入った時のこと。

 

 見つけてしまったわけですよ。生きた状態で売られているスッポンを🐢🐢🐢🐢

 

 

(੭ु ˃̶͈̀ ω ˂̶͈́)੭ु⁾⁾.o0(やだやだ!スッポン売ってる!)

 

 

それからと言うもの、捌いて食べてみたい思いが日を増すごとに強くなって行き、ついに賛同者を募って、割り勘で購入するに至った次第です。

 

4人で割れば1人¥1,300!安い!

 

 

そして今はインターネッツが発達した世の中なので、ちょっと検索すればスッポンの捌き方を解説してくれているブログや動画などが出て来るので、情報を得るには苦労しませんでした。

 

これぞユビキタス社会。ナイス、ユビキタス👏👏💻

 

捌き方については何通りかあって、捌く前に薄皮を剥く方法や、捌き終えてから薄皮を剥く方法など、若干の違いはあります。

 

今回の解体と調理については、大筋で小林銅蟲先生の『めしにしましょう』1巻のスッポン回をお手本にさせて頂いています。

 

めしにしましょう(1) (イブニングKC)

めしにしましょう(1) (イブニングKC)

 

より詳しい捌き方については各サイト、動画等を参考にして頂けたらと思います。

 

 

此処では、初めて捌いた私の視点から、初めてやる人が躓きそうな所にフォーカスを当てながら流れを記述して行こうと思います。

 

 

という事で此処から後の今日の記事は、かなり強めの解体画像も出て参りますので、見たくない方はこのままそっとブラウザを閉じる事をお勧め致します。

 

それではやって行きましょう🐢🐢🐢

 

 

まずはスッポンをひっくり返し、首を伸ばした所で、右利きの人は左手で首根っこを捕まえ、出刃庖丁で切り落とします。

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はい。此処で先ず躓きました。

 

首は伸ばしてくれるのですが、思っていた以上に首の可動範囲が広く、動きが速いので、噛まれずに首根っこを掴むのに度胸と慣れが要ります。

 

そして首根っこを捕まえた後、全力でスッポンが首を引っ込めようとするので、力を入れて握り、引っ張り出す必要があります。

 

結局、今回は同席者の手を借りて、スッポンにタオルを噛ませて首を出させつつ、押さえつけて貰い、その間に私が首を切り落とし、なんとか第1関門を突破しました。

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首を切り落とす際の注意点ですが、骨の部分がとても硬いので、普通の家庭用三徳包丁では恐らく斬り落とせません。すんごく良く斬れる出刃庖丁を使って全力で斬り落としましょう。

 

此処で躊躇って中途半端に首が切れると余計にスッポンが可哀想なので、迷わずにやった方が良いと思います。

 

今回の為に私が用意した庖丁は、藤次郎のコバルト合金鋼の出刃15㎝

 

 

藤次郎 プロ DPコバルト合金鋼2層複合 出刃 150mm F-635

藤次郎 プロ DPコバルト合金鋼2層複合 出刃 150mm F-635

 

 

 いわゆるステンレス製ではありますが、スッポンの首ぐらいならば躊躇せずに落とせるだけの重量感と斬れ味がありました。買っておいて良かったです。 

 

さて、首を斬り落とした後は、首を下にして、日本酒を入れたグラスに血を注ぎ落として凝固するのを防ぎます。

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スッポンの生き血の味ですが、日本酒の分量が多かった為に、あまり臭みも味も感じなかったと言うのが正直な所です。

血がまとまった量取れるならば、沖縄料理にある血の炒め物みたいな感じで利用してみたかったですね。

今回の1Kgジャストのサイズだと炒め物する程には取れませんでした。 

 

さてガンガン行きましょう。

 

その後、本来の手順では、顎下の関節に沿って喉の辺りに二箇所切り込みを入れて、頭部と首を分離させます。

 

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が、首を斬り落とす際の首の伸ばし加減が不十分であった為、分離させるほど首の部分が無かったです。

なので、頭部はほぼこのまま使用しました。

 

次に80℃程度のお湯に全身+頭部を一瞬浸して、薄皮を剥きます。この薄皮が亀の生臭さの原因なので、丁寧に全て取り除きましょう。

 

 

お湯につけると素手で容易に剥がせるようになりますので、温かいうちに全て剥いて取り除きます。


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そして、いよいよ本体の解体に入ります。

スッポンの甲羅は中心こそ硬いものの、その周りは柔らかく、庖丁で切り取る事が可能です。

 

この間、切断した頭部も胴体もガンガン動いて迫力がありますが、気にせずやって行くしかないです。

 

甲羅の中心の硬い箇所をぐるっと囲むように、えんぺら部分との境目に刃を入れて、出刃庖丁をぐるっと一周させます。

 

おりゃー

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おりゃりゃりゃー

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うおおおーーーーー

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なんて、写真で見ると順調そうに見えますが、実際には綺麗に分離させるのにかなり四苦八苦しています。


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甲羅と内臓の間に膜が張っているのでこれを庖丁で削ぎ落として行く必要があり、此処も慣れが必要だと感じました。

 

 

ようやく甲羅の切り離しに成功

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 その後、腹側の両サイドと尻の所に切れ目を入れます。

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此処からは内臓をひたすら引っ張り出して行く作業。

内臓は胆嚢(苦い)と膀胱(臭い)以外は全て食べられるので綺麗に取り出します。

 

胆嚢は肝臓にくっついているので容易に見つけられるのですが、いかんせん膀胱が見つけにくいです。

 

潰したら臭い尿が飛び散ると聞いていたので、物凄く慎重に捌いていたのに、一向に見つかりません。

 

見つからない場合は、「排泄肛から遡って探すと良い」と、書かれているブログもありましたが、遡って見ても一向に見つからない。

 

結局、それらしき箇所を見つけることが出来なかったので、膀胱については

 

・既に他の臓器に紛れて一緒に取り出した

・尿を出し切った後だったので萎んでいて見つけられなかった

 

の、どちらかだと仮定して先に進める事にしました。

 

(※結果として、食べる段階でも臭いは全く無かったので結果オーライとします)

 

内臓を出し切った後、ひっくり返して腹部を上にし、先に切れ目を入れておいた両サイドの所から体を上下に切り分けます。

 

手足の爪については、庖丁の根元部分で叩き斬って捨てます。

 

その後、足と腹部の肉を関節部分で切り分けながら切り出すのですが、これについても、スッポン捌き初心者には難易度が高かったです。

 

関節部分がとても分かり辛く、それ以外の部分で骨を叩き斬ろうとしても、15㎝の出刃では厳しいと感じました。

 

とは言え、たまに関節部分に巡り会えると非常にスムーズに切り分ける事が出来ました。

これも慣れの問題だと思われます。

 

あと、肉は加熱するととても身離れが良くなるので、骨から無理して切り出そうとしなくても良いです。手羽元や手羽中を食べているぐらいの感覚で食べられます。

 

という事で、口に入れられるサイズにカットしたら、全て鍋に入れて、一度茹でこぼします。

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ちなみに、甲羅部分の外側のえんぺらについても、加熱すると柔らかくなるので食べることが出来ます。

 

甲羅については、出汁要員として一緒に茹でこぼします。

 

1回目の茹でこぼしでは、前にやったイルカばりに血とアクが出ました🐬

 

 

 なかなかの量です。

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この段階までは全く旨そうに見えないですが、後々大化けするので心配は無用です。

 

沸騰したらザルにあけて、再度水から煮直します。

 

その際に薄切りにした生姜、出汁用の昆布、切り落としたネギの頭、日本酒を少々加えました。

 

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沸騰する直前に昆布を出し、アクを掬いながら煮ること約1時間⏰

 

同時進行で、ネギを焦げ目が付く程度に焼いておき、豆腐も食べやすいサイズに切っておきます。

 

最後の段階で、甲羅、ネギの青い部分を取り出し、具材のネギ、豆腐を入れて、温まった所で醤油を適量加えて味を整えて完成です。

 

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あれだけ、決してインスタ映えしないような力強い絵面を創出していた具材が、鍋としての様相を示し始めました。

死体と食材の境目は何処にあるのか。

毎度生き物を捌く時に考えますが、得てして曖昧なものなのだと思います。

 

 

とは言え、肝心なのは味ですよね。ねねねね。

 

 

レバーを乗せて、やっていきましょう。

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・・・

 

 

 

・・・

 

 

 

 

 

う、旨え...

 

 

 

 

なんだ?なんなんだ??このコク。滋味深さ。魚でもなく、獣でもない、決してしつこい訳ではないが、他に類を見ない、奥行きのある味わい。

 

 

 

脂っこい肉類を食べた時のような、ガツン!と来る旨さではなく、じんわりと味蕾に染み込んで来る旨さです。

 

 

 

凄いぜ...高級食材としての威厳と風格...

 

 

 

ちなみにスッポンのスッポン自身♂については同席者が美味しく頂いておりました。

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と言う事で具をある程度食べきったら、お約束のあれをやりましょう。やらないと画竜点睛を欠きます。

 

そうです。雑炊です。

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・・・

 

 

 

 

・・・

 

 

 

旨え...

 

 

旨過ぎる...

 

 

 

雑炊にすると、なおのこと出汁の旨さが際立ちます。

 

 

「鍋のあとはやっぱり雑炊だよねっ♪」

 

 

などと友達の家で宅飲みする時のような気軽さで口にしてはいけない圧倒的旨味がありました。

(友達の家の宅飲みで捌いて口にしています)

 

 

なんだ。なんなんだ。スッポン雑炊。掛け値無しに、今まで食べた〆の雑炊の中で1番旨い。

 

 

最後の最後にとんでもないもの遺してくれやがった....スッポン....君のことは忘れない....

 

 

命の尊さに圧倒的な感謝👏👏

 

 

雑炊までやって完成を迎えると言う食材である事が良く分かりました。

 

内臓も含めて臭みは全くなく、純粋に旨味だけが口の中に広がります。

 

 

これは確実にまた食べたくなる食材です。

あと5〜10回も捌けばきっとスムーズに捌けるようになるでしょう。

 

¥5,400×10=¥54,000 か...

 

とは言え、野田幸で買えば、その場で鍋用に切り分けて貰えるんですけどね。せっかくなら捌くのも自分でやった方がお得感ありますからね。

 

手に捌く感覚が残っているこの冬のシーズンのうちにあと1〜2回は捌いておきたいです。

 

と言う事で、割り勘して頂ける方、募集です。スッポン食べたい方、この冬はスッポンでライバルたちに差をつけましょう\\(۶•̀ᴗ•́)۶////🐢🐢🐢

 

薬酒bar高円寺5周年でディスクジョッキー

お世話様です。

 

最近出刃庖丁を買い直してみたは良いものの、真鯛クラスの魚を捌くとなると骨の硬さに太刀打ち出来なくなる私です。

 

一朝一夕で身につくものではない事は承知しているつもりですが、それでもなかなか心砕けそうになります。

 

それはさておき、ディスクジョッキーの話です。そうなのです。最近ありがたいことに、割とディスクジョッキーの依頼を頂く事が多いのです🎧

 

と言う事で今回、宣伝で申し訳ないのですが、DJします。

 

お世話になりまくっている

薬酒bar高円寺

薬酒Bar高円寺5周年記念パーティー 4DAYS - TwiPla

の5周年パーティーにて。

 

いや5周年ですよ。5周年。早いものですね。しかも今回は11/23〜26の4日間やるとの事で、凄いです。目出度いです👏👏

 

私は11/24(金)の21:00〜23:00の間ぐらいの所で出させて頂きます。今回はハウスよりのセットになるかと思われます。

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自称家系好きとしてはありがたい限りです。

 

ハウスはハウスでも私、割と暗めの歌声があんまり入ってないのとか、打楽器音全開の民族臭いのが好きで、王道のハウス好きからすると外道な感じの選曲になるかと思われます。

 


Timmy Regisford Drum Song

こう言うのですとか

 

 


Dinky - Burdelia

こう言うのですとか

 

毎回、この薬酒の周年パーティーの時は意識とか色々なものをブッ飛ばしておりますが、今年こそ、最後まで己の足で立って生き残っていようと思います。

 

良いか、必ず生き残るんだぞ!必ずだ!

 

 

と言う事で千客万来で御座います。

高円寺駅北口から徒歩2分。

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お待ちしております〜。